親が倒れた! 桜井さんちの場合

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103390510

作品紹介・あらすじ

いつまでも元気でいてくれる気がしてた。でも、そんなことあるわけないよね。突然倒れた父の介護は誰がする? 息子、娘、それとも年老いた母? 出来るだけ助けになりたいけど、自分の生活で手一杯の子どもたち。なるべく子どもに迷惑かけないようにと自分たちだけで奮闘する父と母。介護する側、される側それぞれの気持ちを細やかに描いたハートフル・コミック。介護世代のみならず、プレ介護世代も必読です!

感想・レビュー・書評

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  • 親を介護するのは女、という«伝統»から抜けきれない日本。
    その負担感のあまり、早く逝ってほしいと願ってしまうのは貧困福祉の証。 
    自分の生活に介護を汲み込まざるを得ない状況において、きょうだいの本心も浮き彫りになり、さらに厄介が倍増する。
    絵がやさしいので、厳しい現実が和らげられている。

  • 実体験が背景にあり、介護をめぐるやり取りはとてもリアル。ただ、制度的な掘り下げはなく、どこまでいっても感覚的に物事が進んでいく。
    きょうだいはリアルではなく設定なのかな?と思うけど、それぞれの立場のそれぞれの正義があって、絶対的な正解はない。みんな自分勝手で、みんなが誰かを思ってる。
    圧倒的に無私なのがお母さんなんだけど、浮気までしてたお父さんが切なく同情してしまうのは、性差別?
    自分がどんな立場になるのか分からないけど、無償の愛はできそうにない。

  • 身につまされる。

  • あと10年くらいしたら、切実な問題となっているであろう「親の介護」の問題。

    突然倒れたら?
    入院っていつまで出来るの?
    リハビリは?
    自宅介護って何すればいいの?
    介護保険って?

    色んな質問に分かりやすく答えてくれます。ただ、これからどんどん社会的にも切実になっていく問題ですのであくまでも「現段階での」話。

    うちも3兄弟だけれど、誰が介護して誰がお金出して、施設に入れるの?延命処置は?とか色々もめそう。

    そんなことを見越してうちの母親がやたらと「延命処置はやめて」「家族葬でいいから」「葬式代は郵便局にあるから」とか言ってくれるのがのちに役に立つんだろうな。

  • 優しい部分だけで進んでいる印象。
    でもこわくないよって言われてる気もする。
    現実はもっともっと大変でつらくってうまくいかないと思う。
    何度でも仕切り直せるんだよって言葉が心強い。
    いつかくる日の為に。

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著者プロフィール

1974年生れ。イラストレーター、マンガ家。東京造形大学デザイン科卒業。雑誌や新聞等にコミックを掲載する他イラストレーターとしても活躍。著書に『親を、どうする?』『美大デビュー』『うさんた』他多数。

「2014年 『私、産めるのかな?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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