あぶない叔父さん

  • 262人登録
  • 3.18評価
    • (4)
    • (28)
    • (70)
    • (15)
    • (0)
  • 70レビュー
著者 : 麻耶雄嵩
  • 新潮社 (2015年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103391517

あぶない叔父さんの感想・レビュー・書評

  • 主人公は寺の次男の高校生。
    離れに住む何でも屋の叔父さんを慕っている。

    町で起きた殺人事件について叔父さんに聞いてみたら、
    叔父さんから語られる真相とは・・・っていう話。

    この叔父さん、すごくギリギリ。
    その行為は、セーフなのかアウトなのか・・。
    ここを考えていくとどこまでもハマりそうなので考えないことにする。

    一話目では何も感じなかったけど、二話目で主人公が
    叔父さんは優しいから・・みたいなことを言った時に
    怖っ!ってなる本です。

  • 叔父さんと甥っ子の会話が怖い。
    最終話、叔父さんが止めようとしたせいで甥っ子が落ちてしまって、あの2人もおんなじだったんだなって思って終わる、とかじゃベタすぎかな。
    死にかけてるところに、ズルはいけないことだよ…のセリフとか。
    出来れば一冊でキレイにブラックにまとめて欲しかった。甥っ子の日常の悩みは何も解決してないし、続きそうな終わり方が微妙。

  • 古書店にて1000円を切っていたため購入。帯には〈探偵のいない本格ミステリ〉の文字が。唯一叔父さんが推理を披露する「最後の海」を除いて凡ての話が同じ真犯人という、確かに〈抱腹と脱力の問題作〉ではある。観測効果の極北と言えなくもない。主人公や叔父さんの悪意のなさには底冷えすら感じるが、この点は作者の〈常態〉を知っているからであって、それを知らない初見の読者はそのまま人の好さとして受け取ってしまうのだろうか。むしろそれが怖い。趣向は異なるが同じく高校生が主人公の前作『化石少女』と比べてみるのも一興か。

  • 良い人なんだけれど、その場にいないほうがいいように思う。

  • 叔父さん・・・とつぶやきたくなる展開。
    まさかの犯人と、仕方ない感じで結末を迎える事件。
    優斗の二股もどうなることやら。

  • 本当に、危ない人物の叔父さんである。
    金田一耕助の真似をしたようないでたちで、事件を解決する風で、事件を起こしている気がする。
    確信犯なのか?
    6話書かれているが、どれも、本の帯に書かれているような報復と脱力の問題作!
    初めて読む作者であったが、脱力の方が勝った感じである。

  •  ラストの書き下ろしで、全体が一つになるというワケで(ここで止めないと内容に触れて)

  • ミステリィにおける探偵役の存在そのものに、挑み続けてる麻耶作品。
    人畜無害な叔父さん?善意? とんでもないっ怖っ!である。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14306318.html

  • メルカトル鮎とは対照的に善良すぎる名探偵。麻耶作品の中では地味な印象はあるものの、作者のやりたい事はわかる上に、良い話風に締めてる分余計タチの悪い後味になっている(笑)。青春小説としては尻切れとんぼなのは続編の予定があるからなのかは不明。短編単体では「失くした御守」と「旧友」が個人的ベストです。

  • 居候生活をしている斯峨優斗の叔父さんが,話の最後に登場して軽妙な推理を披露する物語が6つ.どれも面白かったが,「あかずの扉」の手帳に係る事件が良かった.優斗の友人 少し砕けたキャラクターの武嶋陽介,美雲真紀,辰月明美らが繰り成す推理もそれなりに良い線を出しているが,叔父さんの手にかかるとするりと事件が収まる過程は非常に楽しめる.

  • なんか世界観に入り込むのに時間がかかりましたが、結局叔父さんの余計な気遣いで人が死んだりして甥っ子が優しいなあ、といくパターンが面白くも脱力ー。カタルシス感はありませんが、やっぱりさすがと思います。

  • 田舎に住む高校生とその叔父さん、短編集。金田一耕助的風貌で周りに気を使ってるけど、叔父さんこわぁ…。主人公の先も決まらずに終わったから続くのかな…

  • 題名の意味がものすごくよくわかる…

    いいのか、本当にそれでいいのか、のオンパレード。
    表紙と描写で、叔父さんは某名探偵とそっくりです。
    見た目は。
    その実…
    いや、まあ、真相はわかってるんですよね。

    それでいいのか、本当に…

  • 連作短編集
    麻耶さんにしては堅くなくて読みやすい。

  • 薄ぐんにゃりとした、筆者の本は一通り読んだ人向けのひねくれミステリ。最近の傾向であるカタルシス放棄と読後感の何ともよろしくない感じを踏襲。それならそれで行くとこまで行って欲しいのだが、丁度ちょっと嫌なくらいで止めるさじ加減。繰り返すが、筆者の本をすべて読んでる人向け。6.0

  • 天然なのか確信犯なのか。優しいのか残酷なのか。いずれにしてもタイトルに偽りなし、「あぶない叔父さん」である。
    そして彼を慕う甥も「あぶない甥」。
    二人のやり取りは表面通り受け取っていいものか、それとも二人とも確信犯で茶番を演じているのか。
    その辺もいろいろ妄想するのも楽しい。
    それもまた麻耶さんらしいということか。

    恰好はあの超有名な名探偵だが、彼もまた推理はしない。

  • 叔父さん、殺しすぎ\(^o^)/
    表紙のシルエットとキャラから
    昨今人気の又吉大先生の顔しか思い浮かばない…
    ぜひドラマ化の折は彼で。

    女の子二人に魅力無さすぎなのがあれだけど
    バカバカしくてシュールで面白かった。
    続編かけそうな雰囲気ですな。

  • 麻耶雄嵩らしいメタミステリで、叔父さんがとにかく不思議なキャラで、探偵であり犯人であり、複雑。主人公のとぼけているところも怖い。深読みするととにかく怖い。ただこういう短編連作がそろそろ続きすぎたな、という感じもある。

  • おい!それでいいのか?!と突っ込みどころも満載だけど、不条理とも言えない感じ。最近ラノベっぽい設定多いなー。続編はあるのかな?

  • 短編集。
    帯にあるような「ありえない犯人」とは大袈裟過ぎる。登場人物が同じの短編なので、最後は連作風のオチかと思っていたが肩透かし。一作一作は面白いが、甥の三角関係も叔父の仕事も中途半端さが目立つ。それも含めて麻耶雄嵩らしいといえばそれまでだが。

  • あえていやらしい言いかたをするなら、ミステリと麻耶雄嵩、両方ともに馴染みのない読者には、この作品の真髄を読み取ることは不可能だろう。
    …そんな作品をいきなり、初見さんだらけの雑誌短編として書いてしまう、そこがさすがの麻耶雄嵩(笑)

    あちこちの書評に書かれているが、本作に登場する「叔父さん」は、明白に某有名探偵の鏡像になっている。大勢人死にを出したあげくにおもむろに謎を解いてみせ、「被害者が気の毒」「犯人は罪を償うべき」「神のごとき名探偵マンセー☆」…じゃねーだろwww と近年揶揄されることの多いあの人だ。
    本作は、ミステリというジャンルそのものが内包するこの「ツッコミどころ」に加え、麻耶雄嵩が個人的に取り憑かれ、さまざまな形で問題提起を続けている「ホームズ&ワトスン問題」——名探偵とは何か、「名探偵の助手」とは何か——その二つともに著者なりの新たな解答を示してみせた、まことに意欲的な作品集である。
    もっとも、麻耶雄嵩というきわめてマニアックな作家と、彼が身を置きまたこよなく愛するミステリというジャンルの特性を知らない読者が、「なんだこりゃ???」と壁に向かって始球式する気持ちもわからなくはない。わからなくはないから、どうか何も知らないままにこの作品、そして麻耶雄嵩を全否定してくれるな、と信者としては祈るのみだ。

    まさか麻耶雄嵩の作品に「抱腹と脱力」などという形容が冠される日が来るとは思わなかったが、そのあたりもまた、飄々とこちらの思い込みを超越してくれるこの人らしい。「ラノベ調の文章」(とは私は思わないが)の中にさりげなく、だが紛れもなく、通奏低音のように流れる麻耶雄嵩特有の陰鬱さとシニシズム。霧たちこめる息の詰まるような町で、高校生にして早くも悟りきったような子供たちが交わす、妙に力の抜けたやりとり。どんなに絶望しながらも、人は朝な夕なに腹が減る——派手なパニックもカタストロフもない、淡々とした筆致が紡ぎ出す、このリアリティは何だろう。
    人を殺し、殺され、それでも日々は続く…ミステリ離れして現実的なこの「日常」もまた、麻耶雄嵩が「書きたかったもの」なのだろう。

    2015/8/7〜8/8読了

  • 最後の一本の意味を捉えかねて困っているところ。

  • 連作短編集。タイトル通り、一風変わった叔父さんのお話。
    彼の周りで次々と起こる事件を甥である男子高生が語っています。・・・ですが!
    最初の章で「これもしかして?」そして次で「やっぱりそうなの?」その次で「違うんかい!」またその次では「え?結局?」・・・
    もう翻弄され続けました!叙述?バカミス?やっぱり本格?カテゴライズ不可能(笑)
    一言でいうなら「真っ当ではない」ですかね・・・

  •  毎回、ミステリーにおける探偵役のあり方に一石を投じる…というより、保守派に喧嘩を売るような作品を届ける、麻耶雄嵩さん。今回は…探偵役が不在???

     さほど期待せず読み始めたが、最初の1編で思い切り脱力してしまったよ。以下、このパターンの繰り返しなのかと思うと、読み進める意欲が大きく失せた。読者の意欲を序盤でくじいてしまう手腕(なのか?)は、ある意味すごい。

     探偵役はいなくても、事件は起きるし、犠牲者がいる。したがって犯人もいるわけです。ということは…何と説明したらいいんだよ、これ。

     手の内を最初にばらすというのは画期的ではあるし、前代未聞ではある。しかし、これをやるならもう一ひねりがほしい。最後の最後に罠が…なんてこともなく、パターン通りに終わりかよっ! さすがに、麻耶雄嵩の名が廃るんじゃないか。

     仕掛けの部分が不満だらけな一方、語り部の少年を巡る三角関係とか、鬱々とした舞台の町とか、要らない部分に凝っているんだよなあ。その要らない部分も含め、すべて放棄して読者に投げつけたような印象を受ける。ここまで読者を放り出すなら、いっそのこと真相も一切書かずに終わってしまえばよかったんじゃなかろうか。

     実は、1編だけパターンから外れるものがある。もしかして、これが何かの鍵? なんて淡い想像もしてみたけどさ…。そもそも、これが本当かどうかなんてわからない。何しろ相手が…。というか、少年よ、それであっさり引き下がるのはおかしいだろっ!

     近年、麻耶さんの刊行ペースは早い。執筆意欲が旺盛なのは誠に結構だが、次も脱力させられるのか。それでも不思議と新刊を手に取ってしまう。癖になる。なぜだ。僕が麻耶雄嵩という作家を真に理解することはあるまい。

  • どうして主人公が高校生なのか、彼女の話とかラノベっぽくなるから要らないし……とか最初思ってたのですけど、なるほどと言う感じヽ(〃Д〃)ノミステリはミステリなのでしょうけど、読みたかったのとはちょっとチガッタ……( ´¬`)かも

全70件中 1 - 25件を表示

あぶない叔父さんを本棚に登録しているひと

あぶない叔父さんを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

あぶない叔父さんを本棚に「積読」で登録しているひと

あぶない叔父さんの作品紹介

犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ! 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の離れで何でも屋を営む人畜無害な叔父さんに相談する。毎度名推理を働かせ、穏やかに真相を解き明かす叔父さんが最後に口にする「ありえない」犯人とは! 本格ミステリ界の奇才が放つ抱腹と脱力の連作集。

あぶない叔父さんのKindle版

ツイートする