あぶない叔父さん

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著者 : 麻耶雄嵩
  • 新潮社 (2015年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103391517

あぶない叔父さんの感想・レビュー・書評

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  • 主人公は寺の次男の高校生。
    離れに住む何でも屋の叔父さんを慕っている。

    町で起きた殺人事件について叔父さんに聞いてみたら、
    叔父さんから語られる真相とは・・・っていう話。

    この叔父さん、すごくギリギリ。
    その行為は、セーフなのかアウトなのか・・。
    ここを考えていくとどこまでもハマりそうなので考えないことにする。

    一話目では何も感じなかったけど、二話目で主人公が
    叔父さんは優しいから・・みたいなことを言った時に
    怖っ!ってなる本です。

  • 古書店にて1000円を切っていたため購入。帯には〈探偵のいない本格ミステリ〉の文字が。唯一叔父さんが推理を披露する「最後の海」を除いて凡ての話が同じ真犯人という、確かに〈抱腹と脱力の問題作〉ではある。観測効果の極北と言えなくもない。主人公や叔父さんの悪意のなさには底冷えすら感じるが、この点は作者の〈常態〉を知っているからであって、それを知らない初見の読者はそのまま人の好さとして受け取ってしまうのだろうか。むしろそれが怖い。趣向は異なるが同じく高校生が主人公の前作『化石少女』と比べてみるのも一興か。

  • 面白いタイトル、「あぶない叔父さん」
    何が危ないのだろうと気になって手に取りました。
    そうしたらもう、ね。
    とても優しくてふわふわした人で、頭も良いし、時々ビシッとするのだけれど…
    あぶないというか、ギリギリというか、怪しいというか、ボーダーラインというか…
    はっきり言って、事故ですか?!故意ですか?!ゲフゲフ…

    主人公は高校生の、斯峨優斗(しが ゆうと)、寺の次男坊。
    住職である父の弟、つまり叔父さんは、敷地内の離れに住んで、なんでも屋、便利屋を営んでいる。
    狭い田舎町で、定職に就かない叔父さんを悪く言う人もいるけれど、優斗にとって、何でも話せる大人であり、大好きな叔父さんだ。

    優斗は、今カノの真紀と、元カノの明美にはさまれ、ずるずると二股を続けている。
    悩める彼の周りで次々と人の死ぬ事件が起こって…

    常に霧が立ち込めるさびしい田舎町、しかも陰惨な事件ばかり起きるのだが、友人の陽介の明るさや、K田一K助そっくりの風貌の叔父さんの飄々とした様子、そして、繰り返しギャグのようなありえない展開に、ニヤニヤしてしまう。
    トリックは非常に手が込んでいて面白いが、それを叔父さんの間抜けさがぶち壊す。
    …ぶち壊すところまで含めて、トリックが完成。

    『失くした御守』
    町の名家の娘が、密室状態から消えた!
    駆け落ち?心中?殺人?

    『転校生と放火魔』
    東京へ引越ししていった、幼なじみの明美が、母の離婚で町に戻ってきた。
    連続放火事件が起きて、明美の様子にかげりが…

    『最後の海』
    優斗の一年上の先輩、枇杷司(びわ つかさ)は病院の次男。
    美大へ行って画家になりたいが、ある事情で父親に反対される。

    『旧友』
    叔父さんの旧友・柳ヶ瀬伸司(やながせ しんじ)は、成功して故郷に帰ってきた。
    豪邸を建てるが、ねたむ人もいて…

    『あかずの扉』
    あけてはいけない。
    え、叔父さんの押入れ?
    (マヤユタカでなくマリユキコだったら、死体くらい隠していそう)

    『藁をも掴む』
    三角関係をうやむやにしておくとろくなことにならない、という教訓(!?)

  • 叔父さんと甥っ子の会話が怖い。
    最終話、叔父さんが止めようとしたせいで甥っ子が落ちてしまって、あの2人もおんなじだったんだなって思って終わる、とかじゃベタすぎかな。
    死にかけてるところに、ズルはいけないことだよ…のセリフとか。
    出来れば一冊でキレイにブラックにまとめて欲しかった。甥っ子の日常の悩みは何も解決してないし、続きそうな終わり方が微妙。

  • 題名の意味がものすごくよくわかる…

    いいのか、本当にそれでいいのか、のオンパレード。
    表紙と描写で、叔父さんは某名探偵とそっくりです。
    見た目は。
    その実…
    いや、まあ、真相はわかってるんですよね。

    それでいいのか、本当に…

  • 天然なのか確信犯なのか。優しいのか残酷なのか。いずれにしてもタイトルに偽りなし、「あぶない叔父さん」である。
    そして彼を慕う甥も「あぶない甥」。
    二人のやり取りは表面通り受け取っていいものか、それとも二人とも確信犯で茶番を演じているのか。
    その辺もいろいろ妄想するのも楽しい。
    それもまた麻耶さんらしいということか。

    恰好はあの超有名な名探偵だが、彼もまた推理はしない。

  • 良い人なんだけれど、その場にいないほうがいいように思う。

  • <危ない物語,あります.>
    叔父さんが明かす「ありえない犯人」が,だんだん予想がつくようになるので,騙されたくない人ほど読んでみては(悪魔).

  • 叔父さん・・・とつぶやきたくなる展開。
    まさかの犯人と、仕方ない感じで結末を迎える事件。
    優斗の二股もどうなることやら。

  • 本当に、危ない人物の叔父さんである。
    金田一耕助の真似をしたようないでたちで、事件を解決する風で、事件を起こしている気がする。
    確信犯なのか?
    6話書かれているが、どれも、本の帯に書かれているような報復と脱力の問題作!
    初めて読む作者であったが、脱力の方が勝った感じである。

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