国道者

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103397311

作品紹介・あらすじ

表情あり、歴史あり、吉凶の運命あり。訪ねて極める、楽しい「道紀行」。人は道なしには生きていけない。しかしふだん、その存在を意識することはほとんどない。人の道同様、道にも様々な道がある。廃道、酷道、登山道、階段、海に消える国道などなど。国が定めた「国道」でさえ、目を疑うような末路を辿る道もある。マニアを自認する筆者が日本の道の実態を浮き彫りにする「国道ノンフィクション」。

感想・レビュー・書評

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  • マニアの世界を垣間見た。
    筆者は気づいていないかもしれないが、道路についての蘊蓄を語る語り口は熱い。

    奥の深さは理解できた。

    読了45分

  • <目次>


    <内容>
    「新潮45」連載の記事をまとめたもの。著者は『ふしぎな国道』(講談社現代新書)などを持つサイエンスライター。文中でも言っているが、やや突っ込みに欠ける。それはどうも日本の道路行政が明治期から杜撰なこと、政治家の圧力が強くて、未知の曲がる意図が読みにくいことなど挙げられるだろう。ただ、田中角栄の話など著者は好意的に捉えている(まあ、高度成長期だったからね)。「酷道」もちらほらあるが、それよりも街中の国道の謎が多いかな?

  • 国道の人生

  • 人は道なしには生きていけない。毎日歩いているにもかかわらず、その存在を意識することはほとんどない。しかし、人の道同様、道にも様々な道があるのだ。興味をもって調べてみれば、表情もあり、歴史もあり、吉凶の運命さえある。廃道、酷道、登山道、階段、海に消える国道などなど形態も様々。国が定めた「国道」でさえ、目を疑うような末路を辿る道もある。わかりやすい酷道から言われなければ気づかない変な道まで、マニアを自認する筆者が日本の道の実態を浮き彫りにする。読めば読むほど呆れて、楽しい「道紀行」。(Amazon紹介より)

    国道マニアの筆者による、国道雑学本です。以前にも同じ筆者の本を読みましたが、今作もニッチなオタク要素全開のネタがわかりやすく解説されており、あまり国道に詳しくない私でもすごく楽しめました。
    筆者曰く、国道好きは目が肥えてくると地図を見ただけで「有力な政治家の出身地」が分かるそうです。道路は地方発展のための重要な足掛かりなので、有力な政治家が自分の出身地に無理くり国道を通すようなことが昭和の時代にはよくあったのだとか。田中角栄が東京の自宅から新潟の実家までの道(=関越道)を作ったことは結構有名ですよね。私もジャンルは違えど似たような能力を持っているので、国道マニアにおける一つの指標がわかって面白かったです。

  • 新書よりこっちの方が新しいからか、書き方が微妙に新書読んでくれというか二度書くわけにもというか奥歯とか靴とかいう感じが付きまとう。

  •  最初、このタイトルを見た時にふと思う着いたのは、「ごくどうもの」だと違う意味になるなあ。

     そんなことはさておき、著者も前書きで書いているように、万物に宿る〔マニアという人種」問う言葉にそうだなと思った。以前、著者が書いた「ふしぎな国道」(講談社現代新書)が版元の予想を超えて4万部近い売り上げとなったというように、「変な趣味の層は厚い」そうだ。

     坂道の高低差や暗渠好きのタモリのような人もいるので、「何とか」マニア」の世界は奥が深い。

     国道なんてただの道じゃないかと言ったらそれまでだが、「国道マニア」の著者から言わせると国道にもさまざまなドラマが詰まっている。

     この本を読んで、国道に対する見方が少し変わったかもしれない。そんなことをふと思ってしまう1冊だ。

  • 廃線紀行のような本かと思いきやまったく違った。前半は妙にハイテンションで上滑り、後半は精緻な論理を展開していると思ったら、結論が思いつき程度の決めつけでガッカリ。「国道」マニアでない私の理解の範疇を超越している。

  • おもしろかった(^o^)
    こーゆーの、やっぱ好きだなぁ(笑)

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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