家のロマンス

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103452089

感想・レビュー・書評

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  • おばあさまが死にそう。早く、早く。駆けつけた孫娘に託されたものは…。祖母が語る家の過去、孫娘が築く家の未来。時を超え連鎖する生の物語。

    日本的な家族だな、と思った
    わずらわしいなら関わらなきゃいいのに執拗に繋がりを求める

    でも何故か暖かく感じた

  • <あらすじ>
     第一部は祖母ミヤの話。明治生まれのミヤは7人の子を産み、戦前から住み始めたこの屋敷でほとんどの時間を過ごした。死の床で孫娘の到着を待ちながら人生を振り返る。
     第二部は孫娘ヨシノの話。大家族に囲まれて屋敷で成長した彼女は、家を振り切るように北の大学へ進学した。祖母の死からその後の“家”の末路を見つめる。

    <ひとことコメント>
     登場人物の名前こそ違いますが「佐智シリーズ」の一つと考えて良いのでしょう。時代は第一部が『夢の壁』から『苺畑よ永遠に』の途中まで。第二部がそれ以降。
    『読売新聞』(2006年12月19日付)にインタビュー記事、『波』2006年12月号に梨木香歩さんの書評、月刊『新刊展望』2007年1月号にインタビュー記事があります。
     今更ですが、劇作家の叔父は加藤道夫氏、その妻は加藤治子氏ですね。

著者プロフィール

1936年札幌生まれ。41年両親とともに北京に渡り、47年引揚船に乗り帰国。北海道大学農学部卒業。農林省農業技術研究所に勤める傍ら、「三田文学」に作品を発表。72~89年自然観察会代表。82年「野餓鬼のいた村」で第14回新潮新人賞、83年「夢の壁」で第88回芥川賞、91年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞、2002年『長江』で毎日芸術賞を受賞。08年から財団法人北海道文学館顧問。日本野鳥の会会員。

「2015年 『尾崎翠の感覚世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤幸子の作品

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