孫物語

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著者 : 椎名誠
  • 新潮社 (2015年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103456230

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孫物語の感想・レビュー・書評

  • 若いころから冒険して、仲間と一緒にヤンチャして、いつのまにかいい歳になった椎名さん。いつまでもカヌーくだりや馬に乗って山を走りまわるわけにもいかないだろう、と思ってひさしぶりに読んだ本は「いま、死にについて考える」でした。椎名さんもじいさんになるんだな、死について考えたりするんだな、と思いつつ、墓や葬への新しくて深い視点がまた新鮮に感じました。

    一方で、今度は孫との日々を、こんなふうに楽しんでるなんて、とまたその視点と語り口が、本当に楽しいそうで幸せそうでたまりません。

    こどもとともに食卓を囲み、日々の発見を語り合うのは、本当に「黄金の時間」だと思います。

    それに気づくのが早いほど、人生はきっと、もっと美しい時間になるのでは、と考えさせられました。

  • 『岳物語』から何年経つだろうか、それを思い起こさせる本著。岳も親となり、椎名誠はじいじになった。孫三人の名は、波太郎、小梅、流。この三人の孫と椎名じいじのお話、エッセイ。

  • 椎名さんの孫語り。
    椎名ファンとしては、予想して読んだ内容であり、予想を裏切らない内容で、満足です。
    いろいろ、ホッコリしました。

  • 親戚のおじさん、または祖父くらいの立ち位置が
    一番本人の魅力が発揮できることだろう。

  • いい子に育ってるなあ。

  • あの「岳物語」が「孫物語」になったのかと思うだけでしみじみするものがある。こちらも同じスピードで歳とってるわけで。

    半分は興味本位で、岳さんはアメリカでプロボクサーになったというあたりの情報で止まってるのでそれからどういう人生をおくっているのだろうと思ってた。アメリカで仕事につき日本人と結婚、子どもをもうける。新たな仕事探しと出産の関係で帰国そこで再就職したようだ。
    それで孫三人との話が始まり、これがなかなか個性的で面白い。

    孫がかわいいというような話をテーマにするのはあまり好ましくないのだろうが、椎名さんの筆にかかると共感が生まれ、どこか思えば遠くへ来たもんだという感慨に人生の鬱屈と安らぎみたいなものを感じ、また子どもが住みにくい日本の実情なども感じられ奥行きのあるものになっている。孫達に幸あれ、椎名さんにもと思いますね。

  • あと20数年後、自分の周りに怪獣達がいるかな?こんな楽しいジジイ生活、送りたいもんだ。
    三人居るから、誰かは結婚して…まずは親として子を育てないことにはジジイにはなれん!とりあえず頑張るかね。

  • 孫は目に入れても痛くないって言葉にぴったりなお話が
    満載の本。
    シーナ爺はまだまだ元気なのだが、
    それ以上に孫は好奇心旺盛で楽しい毎日。

    いつか孫を持つと分かるんだろうなあ。

  • ひとつの家族がみんな揃って食事をする時間など本当に短い

  • あのシーナがイクジイ大活躍。嘗ての椎名誠の名作「岳物語」が戻ってきたかの、今度は「岳」の子供たちシーナの孫の話。70歳を超えたイクジイ・シーナの奮闘エッセイ誕生。

  • 孫を持つ爺々たちの大いなる教科書となるや?

  • 岳物語的な孫物語。椎名さんは子どもの成長を感じ方を本当にうまく切り取って書かれると感心する。生き生きしたお孫さんと少し勢いの落ちた椎名さんが楽しい。

  • 三人のお孫さんの成長が楽しみだ。特に波太郎くん。

  • タイトルといい、本のサイズ・装幀といい、「岳物語」をうけていることは言うまでもないわけで。「孫もの」としては「大きな約束」「続・大きな約束」「三匹のかいじゅう」に続くものだ。三人ともずいぶん大きくなって、個性もしごくはっきりしてきている。シーナ隊長の穏やかな幸福感が伝わってきて、ふんわりと嬉しい一冊。

    正直に言うと、「三匹のかいじゅう」のほうがずっと面白い。「三匹の~」には、岳一家が日本で暮らすようになるいきさつや、日々の様子が詳しく書かれていて、他の話題が入り込まず、読みやすい。本書はそういう点でややわかりにくいところもあり、直球の「孫話」を期待していた私としては少し残念だった。何と言っても「岳物語」はまぎれもない名作で、あれに呼応したものが読めるのかという気持ちがどこかにあったせいもあるだろう。

    それでもやはり、隊長が、日本の自宅に落ち着いているのはいいなあとこの数年思うようになってきたが、「その理由は『孫』の登場である。じいちゃんはここでにわかにふやけ顔となり、どうにもだらしがなくなる」などと書いているのを読むと、長年のファンとしては一緒にふやけ顔になってしまう。じじバカ椎名さん、いいじゃないか。

    初孫が生まれたのをパタゴニアで知り、嵐の前の不穏な天候の中奥地へ行こうとしていた椎名さん、ぜひ飛行機が出てほしいと思っていたのに、「いきなり『孫誕生』の知らせを聞いたものだから『パイロット無理すんな』と急に思考とタイドを変えた」というのも可笑しい。孫がじいちゃんに及ぼす最初の大きな力は、「生きていくこと」なのだとあって、まったくそうであろうなあとしみじみ思った。

    最後の二章「北の国へ」「黄金の夏休み」は文句なく素晴らしい。本が好きで物静かな小学校五年生の波太郎君。暴れん坊のやんちゃ坊主である五歳の流君。二人と過ごす一週間ほどの夏休みが、かけがえのない輝きをはなっている。その「黄金の時間」ははっきりと限りのある(おそらく二度とない)ものだ。若い父親であったときには思いもしなかったことを、じいじいの椎名さんはかみしめているのだろう。そこが切なく、また、あたたかい。

    この男の子二人、じいじいの違う二面をそれぞれ受け継いでいるように思える。夏休みを過ごした別荘は、あまり使うこともないので、持ち続けるのをやめるつもりだったそうだ。椎名さんが、ふと孫にのこしたらいいじゃないかと思いつく場面がとてもいい。いろいろなものが静かに、確かにつながって、受け渡されていくんだなあと思った。

  • 20年程前に『岳物語』を読んだ。
    何だか優しくホッコリした気持ちになったのを覚えている。
    そして岳が父親になった。つまり『孫物語』の誕生である。

    しかしそこはさすが椎名誠、諸手を挙げて可愛がりはしない。金で点数稼ぎもしない。

    友達感覚というかどんなに小さくても一人の人格として向き合っているところにとても好感を持った。それでいて目尻が下がっているのが目に浮かぶよう。

  • 椎名誠も老いたものだなあ、と思う。
    いや、これはdisっているのではない。
    旅に講演に焚き火にと忙しく飛び回っていた椎名誠が、東京で孫家族と近所に住み、その生活を楽しんでいる。そしてこの生活こそが、これまでで最も充実しているように思えるのだ。
    「三匹の怪獣」シリーズは、まだ過去の延長線上にあった。しかしこの本は、初めて知る椎名誠がいる。
    数年経ったとき、これが始まりの一冊であったといわれる作品ではないか。
    70歳を越えて、いよいよ庄野潤三のような究極の私小説家になるのではないか…そんな予感がある。

  • ☆☆☆☆☆ 5つ
    読むとしみじみと優しい気持ちになれる本。
    ときどき世界のあちこち、特に今回はアイスランド方面のお話が出てくるが、それ以外は基本的にシーナ兄いの3人の孫達との日常的生活を描いている。
    わたしにはまだ孫はいないが、まあそう遠くない先にはじいじになるかも知れない。 その時にこの本をまた引っ張りだして読みたい気分になった。
    シリーズと言っていいかどうかわからにけれど『三匹の怪獣』なども近く再読してみよう。
    ああ、面白かった(^_^;)

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孫物語の作品紹介

「子どもより孫の方がかわいい」と言うけれど、そんなことは……ありました! あまり大きい声じゃ言えないけれど、こんなに楽しいことはない! 突如、男女男の孫がシーナ家のすぐそばに越してきた。はるか昔に書いた『岳物語』の息子・岳の子たちは小学生。本好き、おませさん、活動派の3人は、家の外でも室内でも、今日も何かをやらかしてくれる。71歳、イクジイ・シーナの奮闘スーパーエッセイ。

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