ロマンティックあげない

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著者 : 松田青子
  • 新潮社 (2016年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103500117

ロマンティックあげないの感想・レビュー・書評

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  • テイラー・スウィフトにはじまり、テイラー・スウィフトに終わる、フェミ的メッセージがところどころに散りばめられたエッセイ。いやいや、私たちには松田青子もいたわ、と頼もしいかぎり。
    エッセイははじめてですが、小説(『スタッキング可能』と『英子の森』)は2作ともすごく好きでした。

    「フェミ曲ミックス Vol.1」
    松田氏の定義によると、フェミ曲とは、「これまでの社会通念、固定観念などを変えていこうという強い意志が見える曲である。例えば、あみんの『待つわ』(私待つわ いつまでも待つわ たとえあなたが ふり向いてくれなくても)、都はるみ『北の宿から』(着てはもらえぬセーターを 寒さこらえて編んでます)などは、非フェミ曲である。これに対し、「待つな!」「編むな!」と歌い上げているのが、フェミ曲である。」とのこと。
    たしかに『待つわ』や『北の宿から』的な価値観が「女性の美徳」とされたのではたまらない。世の中的にこういうのが美化されたり理想化されたりしているのは問題だが、でもまあ、これはあくまでも歌の世界のことであって、もはや化石化した価値観であり、現実世界の女子たちはみな、ふり向いてくれない人をいつまでも待つはずもなく、さっさと次に進んでいたり、着てももらえぬセーターを編んだりするような真似はせず、あんたが着ないなら別の人にあげるわとか、自分で着るわとか、そもそも編むより買ったほうが早いわとか、そんな感じなんじゃないかな?
    とはいえ、松田氏も指摘するように、こういう「非フェミ曲」を日常的に聴くのはやはり精神衛生上よくないと思う。『待つわ』や『北の宿から』を日常的に聴く、というのもかなりレアなケースかとは思うが。。非フェミ曲=「堪え偲ぶ系」ということでいえば、最近の流行歌でもまだまだ結構あるのかも、非フェミ曲。あと個人的に付け加えたいのが「偽フェミ曲」。西野カナとか。若い女性から絶大な支持!とかいうけど?? 妄想上の「あなた」を持ち出してひたすら「可愛い私」をアピールしている、ナルシズム全開の「偽フェミ曲」じゃないか!「受け身」で「待ち」な姿勢は、本質的には変わりません。

    とにかく、価値観の刷り込みは危険です。
    「フェミ曲ミックス」のナンバーは、私も知ってるおなじみの曲もあり、ちゃんと聞いたことなかった曲やまったく知らない曲もあり…。テイラー・スウィフトはこっそり聴いていたのだけど、なんとなく気恥ずかしくて人には言えなかった。でもこれからは声を大にして言おう、「テイラー・スウィフトが好き!」

    その他、海外ドラマや映画のことなど。知らないタイトルや名前がたくさん出てきたので、スルーしたり、メモったり。他は主に、日常の中で気になったことなど。フィギュアスケート愛も。どこか皮肉的なユーモアが漂う、あの独特の語調(松田節?)で語るものだから、こちらはニヤニヤが止まらないし、ときには吹き出してしまったりで、電車の中で読むには向かない一冊。
    元気が出ました。

  • 図書館でなんとなく手に取り、なんとなく借りたがこれが正解。
    映画や本の趣味が私と合う!
    フェミエッセイも「そうそう、そうなのよねー」と頷くことしきり。
    しかしそのフェミ部分が濃すぎ、私のような若輩者には疲れる。
    著者とおんなじ濃度でないとついてゆけんかもしれない。

    気に入ったエピソードは『マットを担いで歩く女の子』。
    ほんとの強さとかしなやかさとかってこれだなーと思った。

  • 同年代の作者の作品は楽しい。
    何度も声出して笑ってしまった。

  • 松田さんのエッセイ。ロマンティック、あげない、私は私のためにかわいい服を買ってちょっと高いバッグ買って化粧をちゃんとして姿勢良くヒールで歩く、と心晴れやかになる。

  • 17/05/01 (31)
    表紙とタイトルのかんじが山内マリコぽい。
    映画と音楽がとても好きなんだなあとわかる。
    テイラースィフト聴きたくなったよ。

  • 2016/11/6 読了

  • 最初はそんな捉え方もあるのかとおもしろく読めていたけれど、だんだん読んでいて疲れてきた。「誰も口にしない違和感にあえて全力でツッこみます」との事で、共感される方には爽快エッセイなのかもしれないけれど、共感する話が少なかった私には少しめんどくさいなぁと。でも「フィギュアスケートの季節」の実況の話には共感。選手のプレーに感動しても実況で冷めること、どのスポーツでもあります。

  • 「スタッキング可能」「英子の森」「読めよ、さらば憂いなし」に続き4冊目の松田青子さん。時折声を出して笑ってしまうくらい面白いエッセイ集だった。
    独特の視点から語られる事柄・人物は、たとえ今まで全く興味がなかった(むしろあまり好きではなかった)としても、とたんに好きになってしまいそうなくらい魅力的に感じられるから不思議だ。
    面白いと感じるものは面白い、おかしいと思うことはおかしいと、自分の感覚を信じて発信できる松田青子さんは頼もしい。これからの作品にも心から期待。

  • 同志社卒の翻訳家で小説家のアラフォーさん。独特な語り口で状況を的確に描写。なんか聞き覚えがある。あぁ、うちの娘のだわ、これ。わけ〜女子の身内話での口調。おもろいなぁ。

  • はぁ…
    本当面白くてひとつひとつじっくり読んでしまった。友達になってほしい。それくらい全ての好みがドンピシャ。観ている映画も同じだし、キルユアダーリンのデインデハーンにメロメロなのも、服の好みやら、ゴシップ記事のあれこれとか、師匠と呼びたいです。
    知らないものでも松田さんがいいというもの全てググってチェックしてしまった。魅力ある一冊。面白すぎた。お気に入りのエッセイになりました。

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