ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

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著者 : 大西康之
  • 新潮社 (2016年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103500711

ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正の感想・レビュー・書評

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  • シャープで技術開発の中心人物だった、「ロケット佐々木」の異名を持つ佐々木正氏のお話し。内容は面白いのだが作風がやや下町ロケット的で、実話をもとにしたノンフィクションノベルといった感じ。

    少年時代を台湾で過ごした佐々木氏は、帰国後に軍の命令により技術者として、レーダーや超音波の開発に携わる。戦後は研究職の道を目指すが、シャープ創業者である早川徳次の説得により、シャープの前身である早川電機に入社する事となる。

    早川電機入社後の佐々木氏は「共創」の精神で、若い技術者の良き相談相手となり、海外の部品メーカーとの連携も円滑に勤め、社内だけではなく日本の電子産業の中心人物となる。ライバル会社のトップである松下幸之助に招かれ、松下電器で講演を行ったエピソードは大変興味深い。

    佐々木氏が退職後のシャープは承知の通り、液晶事業に傾き過ぎてしまったばかりに、海外企業の傘下となってしまう。しかし資本を注入した鴻海が、佐々木氏がかつて暮らした台湾の企業というのも、何か不思議な縁を感じてしまった。

  • 技術立国(電子立国)を支えた佐々木正とい技術者の偉業、考え方がよくわかる本であった。スティーブジョブズが憧れた伝説のエンジニアという通り、様々なものを開発した。液晶、LSI、計算機、電卓、MPU,ザウルス、MOS等であった。そこにはあきらめということは一切なかった。アメリカに行ってQuality Controlを習ってきた。特殊原因と共通原因、統計的管理、ともに開発していくという共創のDNA、技術は人類の進歩のためにある、人類の進歩に終わりはない、等技術に関する興味深いエピソードばかりだ。これをどう生かしていくか?

  • スティーブ・ジョブズや孫正義の若いときに同時期に会っているというのが因果を感じる。
    佐々木はドイツから潜水艦に乗ってレーダー技術を持ちかえるという荒業を経験した。
    佐々木の明石の工場が爆撃されなかったのは、占領政策で通信網を円滑に構築するマッカーサーの指令ゆえであった。
    戦後GHQからの指令でアメリカに渡り、生産管理のノウハウを学ぶ。たとえば、女子工員が部品を床に落とせば日本では上司が叱るが、アメリカでは、女子行員の床下にベルトこんであがあって、それが部品を回収する仕組みになっているのを見た。
    江崎玲於奈も佐々木も門下生。江崎の息子は佐々木の秘書と結婚した。

    ライシャワーとも家族ぐるみで親交がある。皇太子妃だった美智子様がアメリカのライシャワー宅にホームステイすることになり、佐々木の娘がお世話係として随行した。娘がパン焼き機が作れないか相談したところ、佐々木は懇意の船井電機の社長に相談。船井は持ち前の瞬発力でパン焼き機を開発。

  • シャープの社員ではないが、関係する者の立場として読んだ。
    佐々木氏の素晴らしいところは、技術者としての先見性やアイデアなどであることは言うまでもない。それ以上に日本が世界の中でもまだビハインドしている時でも、また日本の電機産業の急成長を企業が謳歌する中でも変わらず、世界に目を向け、欧米企業と対峙し、ネットワークを構築していったところにあると思う。
    改めてビジネスは人である、ということを再認識させた。
    特に終盤では現在のシャープのことも描かれ、評判の悪い経営陣ではあるが、現社長の高橋氏の行動なども描かれ、少し見方が変わった。
    そこらの小説よりも感動できる本であり、最後はうるっときた。

  • 2017年9月18日読了。
    佐々木正氏と彼を取り巻く人々(ハインリッヒ・バルクハウゼン、ジョン・バーディーン、江崎玲於奈、早川徳次、佐伯旭、樫尾4兄弟、フレッド・アイストン、ロバート・ノイス、孫正義、西和彦、スティーブ・ジョブズ等)との「共創」をテーマに紡がれた伝記。

    技術は人類の進歩のためにある。

    > サムスンに技術を渡した佐々木を、人々は「国賊」と呼んだ。
    > だが佐々木は、自分が間違ったことをしたとは露ほども思っていない。

  • 佐々木氏の烈伝。こういう人物が時代を創る。
    孫正義もそうだろう。少しでも触れたら、その気を自分にも活かすべし。
    フィクション小説としては、エピソードが削れなさ過ぎて、社史レベルになってしまっているが。

  • 技術とは人類を幸せにするものだ。

    その通りだと思う。

    誰かの懐を肥やすためのものではなく、多くの人を幸せにし続けるものではなくてはならない。商売で戦うことはあっても、技術を独占、隠し続けることをすると、負けてしまう。技術を共有することで、人類を幸せにする事が必要なのだ。

    何と素晴らしい考え方であろうか。

    そのような考え方にも続き、世界を股に掛け、技術発展に貢献した方が早川電機、そう今のSHARPにいらっしゃった。

    電卓の競争ではカシオと、本当に日進月歩の技術開発で戦い、Appleのスティーブ・ジョブズ、ソフトバンクの孫正義など、数々の現在を率いているコンピューターの世界のトップの背中を押してきているのだ。

    何と素晴らしい考えだろう。

    このオープンな考えにより、技術発展が行われたのだとしか思えない。

    最後に、シャープが開発したロボホンはこの素晴らしい考えを持つ、佐々木さんのアイデアで開発が始まったのだ。資本が変わっても、目の付け所がSHARPである、SHARPであって欲しい。

  • 2017.03.15読了

  • 佐々木正さんの半生記。
    非常に面白かった。

  • これが日本の技術者

    自分の力で試してみる。わからなければ聞いてみる。管理職は情報のハブである。知っている人を見つけて会わせる。
    もちろん、聞いてばかりではいけない。自分の持てるものを出す。
    皆で進めていかねばイノベーションは生まれない。ドクター佐々木はそのすべてを体現している。

    半導体立国でお見かけした際には、単なる技術部の偉い人という印象しかなかったけど、この本を読んで、初めてその人となりを知りました。

    溢れるアイデアをどう世に出すか。
    自分も次のアイデアを世に出さねば!!

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ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正の作品紹介

この男なくしてシャープの興隆はなく、この男をなくしてシャープは墜落した。「ロケット」と称された爆発的な着想力が、電子立国日本の未来を切り拓いた。トランジスタからLSI、そしてMPUへ――シャープの技術トップとして半導体の開発競争を仕掛け続け、日本を世界のエレクトロニクス産業の先頭へ導いた男。インテル創業者が頼り、ジョブズが憧れ、孫正義を見出した佐々木正の突き抜けた人生。

ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正はこんな本です

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