五〇年酒場へ行こう

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 35
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103501916

作品紹介・あらすじ

ああ、オジサンになって、よかった――。呑み歩きの達人と巡る東京老舗酒場紀行。昼呑みの聖地で酒と鰻、祐天寺でもつ焼きとレモンサワー、荻窪の家族経営の店で鱈豆腐をつつき、多摩川土手でトマトサワーと焼きそば、蔦の絡まる新宿一軒家酒場では濃いレモンハイがうまい。五〇年以上続く老舗には至福の時間が流れます。「酒とつまみ」創刊編集長が案内する東京老舗酒場34軒。さあ、今夜も呑みに行こう!

感想・レビュー・書評

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  • 酒ばっかり飲んでそれを生業にしてしまった人。他の酒関係のエッセイストは自制が聞いている感じがしますが、この方はノンストップの呑兵衛という感じです。ほんと毎日ずっと飲んでいるという印象だし多分そうだと思う。
    老舗を訪ね歩くコンセプトですが基本いつもとなーんにも変わらない。だらーりだらりと飲んで終電を逃して2軒3軒・・・。
    酒場に行きたくなるエッセイというよりも、「あー、そうそう、呑兵衛ってこんな感じだよね。しょうがないなあ」と知り合いの話をぽつぽつ聞いているような本です。
    これが何とも癖になるだらだら系酒エッセイです。
    なんでか分からないけど好き。

  • 大竹聡 著「五〇年酒場へ行こう」、2016.8発行。私が知ってる店は、赤羽の「まるます家」と御徒町の「佐原屋」でした。この2店から推し量るに他の店も素晴らしい佇まいだと思います。少し紹介しますと、東松山「大松屋」、荻窪「かみや」、北千住「大はし」、立川「弁慶」、仙川「きくや」など。

  • 「五〇年酒場へ行こう」「はい行きます!」と本屋で二つ返事で買ってしまった。オータケ先生がすきだ。
    この本を読みながら私はオータケ先生といつも飲んでいる。オータケ先生がもう一軒行こうというと、私は満更でもない顔をして「もう帰りましょうよ」という。そういうことを誰もいない部屋で一人ニヤけながらもう何度も繰り返している。こんな幸せな本はない。
    いつどのページからめくっても愉しい。世の中にお酒と食べ物について書いた本は多々あれどこんなに酔っ払いを楽しく明るく肯定し、本の向こう側にフラフラ酩酊状態のご機嫌なおじさまの顔が見える本はこの本しかない。
    人生の中でシラフでいる時間がもったいないと思える優しい優しい一冊。

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著者プロフィール

1963年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊。

「2022年 『ずぶ六の四季』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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