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しんせかい

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著者 : 山下澄人
  • 新潮社 (2016年10月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103503613

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しんせかいの感想・レビュー・書評

  • 【谷】の様子は客観的にわかるようには語られないが、富良野塾のことはなんとなくわかるので、想像力で補足する。
    【先生】の発言だけがリアルに響く。あとは作者の心象から生まれた言葉のように思える。詩のような文体は舞台のセリフのようだ。
    外との繋がりは、セックスもしたことがない彼女の「天」からのハガキだけ。それが唯一美しいと思った。小説になっているのは「天」がいるからだ。
    巻末の短編は、受験前夜のことが書かれている。
    夜の新宿に絡め取られるように、とまどいながら、出会いと別れを繰り返す。19歳の少年の言葉が綴られる。

  • 「何かいっつもそうやな」と言われ、話を「何ひとつまともに聞かれへん」し、聞いてもいない20歳前の男の物語。
     この子は、発達障害なのではないだろうか…といらぬ心配をしつつ、なんだかモデルが頭に浮かんでしまう脚本家の【先生】の『収容所』での話は、わりと面白く読みました。
     だけど、何をいわんとするかはよくわかりません!
     2年目の生活はあっさりスルーして、その先を知りたいのに、教えてくれない。それより遡ってより訳わかんない物語が付いてきました。
     発達障害の上に、もしかして時間を遡る特殊能力か? もしかして、薬物か?!!
     …いえ、そんな話ではないと思います、はい。

    2ページ目
    「天だ。天がそういったのだ。」
    芥川賞作品…神の啓示だとか、精神世界の話かな?と思わずちょっと身構えたら、
    「天は高校の同級生」と続き、(あ~…)と弛緩しました。
    この本を読んで私の感情が最も動いたのが、ここでした。う~ん。

  • 現実とちょっと異世界のギリギリ狭間にいる主人公の
    立ち位置が書かれている・・・のかな?

  • 読んでおこうかな・・と。

    富良野塾二期生の活動が、独特の表現で書かれています。
    初めは、ウン?何?とか考えながら、徐々に受け入れていくことに。
    最後に、塾生に受かる顛末あり・・著者の感性や如何に。

  • 富良野塾ってどういうものなのか、意識の中にちょっとはあって、それが題材という事で私は読みやすかったです。

    文章の流れが私にはなぜか心地良かったし。

    試験を受けに行く前日の話も変わってて面白かった。

  • 独特の文章で、くすっと笑ったり、声出して笑えたりする場面が何度かあった。
    先生との絡み、会話が面白かった。
    評価が低くてびっくり。
    他の作品も読んでみたい。

  • よくわかりません。芥川賞を受賞していて、
    富良野塾の塾生の著者の私小説的な内容ですが
    何がいいのかがよくわかりませんでした。
    読みやすい内容であるのは確かですが。

  • この本なんとか賞って書いてあったと思いますが、まことに退屈な面白くない作品でした。気が変な人が登場する、ワタシの理解を超えた作品です。
    図書館で貸してもらっての読書でしたが、もし購入したのだったら、
    金返せ〜って感じです。

  • 第156回(2016年下半期)芥川賞受賞作。

    昨年の「火花」といい、業界人が実体験をベースとした私小説が続きますね。
    特に本作品は、明らかに倉本聰の富良野塾が舞台であるだけに、創造もしやすく読みやすいですが、純文学作品かといわれると、ちょっと首をひねります。
    ただ、寝ている時に現れるもう一人の自分と思われる男の存在が、物語の奥行きを深くしているような気はするのですが・・・。
    併載の「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」は、「しんせかい」の前日譚でした。
    ただ、富良野塾の受験での初めての東京での不安定感を、時間軸を撹拌して物語ることで、うまく表現できていると思いました。
    受賞作よりもこちらの方が文学的に面白いような気がしました。

  • 2016 芥川賞
    倉本聰の「富良野塾」の二期生として参加した2年間を役者志望の主人公からみた風景

    しかし 読みにくい文章だった、人物が分かりにくくて、特徴がなさ過ぎて・・・・頭に入ってこない。
    そして 大したこともしない。

    う~ん 芥川賞 いつもは難解でももっと色がみえて、におい立つ感じなのだが(色は イメージ的に暗くて、どんよりとした感じだけど)

    ちょっと共感するには 辛かった。

    どちらかというと そのあとについていた
    「率直に言って覚えていないのだ、あの晩 実際に自殺をしたのかどうか」の方が面白かった。

    始めてきた都会「新宿」の迷路のような感覚
    いろんな人と関わっても ざらりとした距離感
    アライグマのホームレスの方が身近に感じられた感が
    なんとなく伝わってきた。

  •  著者の山下澄人さんは、「北の国から」などの脚本を書いた倉本聰さんが主宰する「富良野塾」の二期生。
     その富良野塾の体験を小説として書かれている本です。
     独特の表現があり、世界に入るまでが難しくも感じました。ただ主人公スミトの心情や、【谷】とここで呼ばれている塾での、二期生同士、あるいは先輩である一期生との関係や心情が表されていたと思います。

     単行本には、この塾の試験を受ける前日をモデルにした「率直に言って 覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も収録。こちらも独特な世界観があります。

  • 読んで損はなし。

  • 意味が分からない。
    芥川賞は共感できないことが多いけど、この作品もそうだった。
    2つ目の話に出てくるアライグマはなんだったのかな。
    かわいいからいいのだけれど。

  • 淡々とした文章で、でも次は??という感じで最後まで読みました。その後がきになります。

  • 文芸誌も含めてなんだかんだと何回も読んでしまった。短い文の羅列作品は、確かに読みやすいんだけれども、逆になんだかこう、じっくりと長文読みたくなるなとも思ってくるの。だんだん。

  • いつも芥川賞受賞作は掲載の文藝春秋を買って読むのに、今回は買わないまま。
    それが偶然、図書館で借りることができた。

    でも、なかなか読み進まなかったし、
    読了後も「う~ん……」という印象。

  • 今年の芥川賞、「しんせかい」。

    タイトルが平仮名なのはなんでだろうって読み進めてたけど、なんなんだろうここはって著者も思い続けた谷生活だったのではないか。
    私小説にして芥川賞かぁ。

    描写がやや稚拙に感じてしまってでもこれがしんせかいなのかな?とか思いながら読んでた。

    独特の世界観が出せてるところが評価されたのかな。

    スミトが谷で得られたものはなんだったんだろうか。

  • 第156回芥川賞受賞作とのことですが、不思議な小説でした。
    拙い文章で分かりにくい部分があったり、急に笑わせてくれる部分があったりと、本当に優れているのか?。純文学ってよくわかりません。
    著者は富良野塾出身とのことで、私小説なんですすね。 

    ネットやスマホがない時代に、目的地までの道を聞くくだりは、「あぁ、ちょっと分かる」という感じが、、
    ぐだぐだした頭の中を、「表現している」というか、著者の想いそのままで書いているのか、よく分からない中にも、ちょっとした共感がありましたが、評価は別れると思います。

  • 2016年下半期の第156回芥川賞受賞作。倉本聰富良野塾門下生の作者の青春私小説。同じく青春譚の椎名誠さんの「哀愁の街に霧が降るのだ」と同じ既読感を覚えた。2つは別のもので似ているわけではないのだが。

  • 正直言ってつまらなかったです。こういった書き方が文学なのであれば、私は好きではないジャンルなのだと思います。つなぎ言葉が多すぎて物凄く読みにくい上に終わりもよくわからない。そんな本でした。好みが分かれそうに感じます。

  • 倉本聰主宰の富良野塾の2期生である山下澄人が、塾での生活や入塾前の自身を描いた自伝的小説。スミトの定まらぬ思考や思考なき行動が描かれ、20歳前後の青年の精神的幼さや危うさが表現されている。しかし、読み手の興味関心によるが、少なくとも読みやすい小説ではない。単語や擬音レベルの非常に短いセンテンスの連続で説明不足感が続くかと思えば、接続助詞でつないだ長文で混濁した思考状況を表現したり、なかなか理解しにくい。芝居の台本の余白を詰めたような小説だ。そう考えてアングラ芝居の脚本のつもりで読めばいいかもしれない。

  • 俳優や脚本家を目指す【谷】で二年過ごす19歳のスミトの話。


    芥川賞受賞ということで読みましたが、淡々としたというよりも、ぷつぷつと切れているような短い文章の、自分の考えと見ているような出来事と周りの情景を混ぜ込んで書かれている表現は独特で、人間味が薄くて不安になるような話でした。

    受賞者インタビューを読んで、執筆はスマートフォンで書かれていることを知り、この表現はスマホから来ているのか、作者のものなのか、どちらもありそうだなと思いました。


    「人のこともっとちゃんと見ろよ!!聞けよ!!」

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しんせかいの作品紹介

十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験――。19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!

しんせかいのKindle版

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