劇場

  • 497人登録
  • 4.00評価
    • (18)
    • (22)
    • (14)
    • (2)
    • (0)
  • 32レビュー
著者 : 又吉直樹
  • 新潮社 (2017年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103509516

劇場の感想・レビュー・書評

  • 芸人又吉の第二作目。

    どうしても「火花」と比較してしまうことになってしまいます。
    文体は、純文学にこだわらずにストレートな感じがしました。
    自意識過剰の主人公は「火花」同様にどうしようもなく痛くてクズな人間で、恋人は理想的なほどできた人で、その恋愛は哀しいほどすれ違うものでした。
    純文学で恋愛といえば、エロスなシーンがあってもよいかと思いますが、極力排除された構成になっているのは、意図がありそうだと思いながらも読み取れませんでした。
    ともかくラストの会話は、このシーンを書きたいために執筆したのではないのではないかと思えるほどすばらしい出来でした。

  • 2017年05月21日読了。

  • 芸人であり芥川賞作家、又吉直樹が描く恋愛小説。

  • 主人公の卑屈さ、彼女に対するクズさに嫌気がさしましたが、最後は感動してました。
    時より出てくるユーモア、劇の構成は面白く、クズだけどすごい才能を持っているのではないかと思わされました。計算してのことだと思いますが、アイデアすごいです。
    自分の評価は低めですが、純文学があまり好みではないので、好みの問題だけです。

  • 私は永田のような人物は好きではありません。自分勝手で周りにいる大切な人を振り回して傷つけて、取り返しがつかない状況になってからやっとそれに気づき反省する。だったら初めから大切にしろと思います。甘えるなと。ただそれはとても人間らしいとも思います。隣にいるパートナーが眩しすぎて、自分がひどくつまらない人間に思い、それを事実だと自覚しているからこそ逆につらく当たってしまう状況というのは私自身身にも覚えがあります。分かるだけに、それでも彼女を苦しませないでほしい、なんとか頑張ってほしいと思ってしまいます。

    この作品全体に流れる空気感は、前作「火花」と似ているところがあるように感じました。芸人と舞台という、ともに先が見えない職業をテーマにしているからでしょうか。主人公の永田も、読みながらただの又吉じゃねーかとつっこみをいれてしまいました。(サッカー好き、文学好き、分析が多く、人見知りなとこなど)

    最後の2人の会話にはぐっときました。彼からの一方的な思いだけではなく、彼女にもちゃんと彼を必要とする理由があったんだなというのが分かりました。ただ夢を追いたい彼と応援したいが現実も見えてしまう彼女がすれ違うのは必然だった気がします。彼女はその葛藤で相当苦しんだと思います。2人の今後は描かれていなかったのですが、とにかく彼女が幸せになることを願うばかりです。

  • こういうこと良くあるだろうなという話ではあるが、妙にリアルで甘酸っぱさもある。主人公はかなり又吉と重なるね。

ツイートする