球道恋々

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著者 : 木内昇
  • 新潮社 (2017年5月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103509554

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球道恋々の感想・レビュー・書評

  • 帯文:”明治球児の熱気を描く痛快作” ”こんな中年になっても野球が面白くてたまらない。私も困っておるのです。” ”金なし、地位なし、才能なし―なのに、幸せな男の物語。”

    目次:第一章 向陵健児意気高し、第二章 我が行く方は潮ぞ高き、第三章 古き都に攻め入りて、第四章 世の人皆は迷うとも、第五章 剣と筆をとり持ちて、第六章 聞かずや空の球の音

  • 近鉄バファローズの消滅とともに終わった私にとっての野球が数十年の時を経てこんな形で蘇って来ようとは…小説の持つ力、そして木内さんのペンの力は恐るべしであると実感する。

    何と言っても構成がいい。時は明治、ベースボールが野球として産声を上げた時代に情熱を掛けて今日の野球文化の礎を作り上げた男たちの実録だけでも充分な読み応えなのだがそこに木内さんお得意の"名もなき人物"をストーリーテラーとして書き加え人生を語らせて行く演出は珠玉。

    実利にならずとも下手の横好きであろうともそんなことはお構いなく夢中になれるものがあることで人生は輝く…

    野球好きな人もそうでない人も一読の価値あり

  • 明治時代の終わり頃、学生野球の創成期の頃のお話。万年補欠であった銀平が母校一校の野球コーチに就任することから始まる。今では高校野球を主催する朝日新聞が野球害毒論を繰り広げていた時代があったなんてこの本を読むまで全く知らなかったなあ。野球愛に満ち溢れているこの本は銀平の親子愛や明喜との夫婦愛や友情にも溢れていて読後が爽やか。そして赤ペンを引いてでも残しておきたい言葉が随所にあった。541ページと大作だけど読んで良かった。

  • タイトルを見て、木内さんが野球の話?と思ったのですが、さすが安心のクオリティで面白く読ませて頂きました。
    時は明治後半、当時の野球事情も興味深く読めますし、登場人物は多いものの、それだけに魅力的なキャラも発掘できます。
    (私は“老鉄山”こと、中野君推しで読んでいました。)
    今ちょうど、高校野球の地区予選が山場を迎えている時に、この愛すべき野球野郎達の話が読めて、本当タイムリーでした。

  • 読み終わった後で調べてみると、かなり史実に沿った作品のようです。主要登場人物、例えば押川春浪・清兄弟も老鉄山・中野武二も実在し、天狗倶楽部も東京朝日新聞の野球害毒論も読売新聞の「野球問題演説会」も実際にあった事件でした。
    そこに(たぶん作者が作った)主人公・宮本銀平を入れ黎明期の日本の野球を描いています。また銀平の横に配置された、どうしようもなく軽い妹婿の柿田と幼馴染の早桶屋で哲学的な良吉が、なかなか面白い味を出しています。
    しっかり描かれ、しかも木内さんらしい見事な表現が随所にあります。
    ただ、なんだか焦点が定まってないような気がします。
    黎明期の野球を描きたかったのか、それともそれは舞台で、その中で成長していく銀平を描きたかったのか。二兎を追いすぎて必要以上に冗長になっているような気もします。

  • 読み始める前に想像していたより数倍面白かったです。まず装丁がいいじゃないですか。設定もジャパニーズベースボールの夜明けの時代の一高対三高の因縁の対決を軸にしていてこれもまたよし。ただ野球を舞台設定にしているだけで、人の生き方とは、を静かに語っていくのがこれまたよし。主人公の銀平だけでなく、その家族や近所の友人、一高野球部諸君、三高の鬼菊池等々人物像がしっかり描かれていて、とてもメリハリがあり単行本500頁超の大作だがあっという間に読めました。特に良吉が影の主役だと感じました。まあ何といっても全編野球愛に満ちているのが一番。やるもよし見るもよし野球が一層好きになります。野球部だった私もまたキャッチボールがしたくなりました。娘の名前が塁に球だなんて、ホント素敵です。

  • 日本野球の創成期。野球の話といってもスポ根ではなく一歩引いて外から見た描写だし、主人公は優しいけど冴えないタイプの男。なかなか盛り上がらずページも進まない。教える学生たちも次々入れ替わるから覚えるのが大変。後半、野球害悪論と戦うあたりからやっと集中し始めた。
    スロー展開なのは予想してたけど、もう少し見せ場を!と正直思ってしまった。
    それでも、読み終わるとジーンとして涙ぐんだりするんだよなあ。楽しい登場人物や台詞もたくさん。
    普段は素通りのTV野球中継、あの人にもこの人にも人生が…と色々想像しながら観たのでした。

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球道恋々の作品紹介

期待もない、波乱もない俺の人生に野球があって良かった――。明治39年春。昔は控え選手、今は小さな業界紙の編集長を務める銀平は突如、母校・一高野球部コーチにと請われた。中年にして野球熱が再燃し、周囲の嘲笑をよそに草野球ティームへ入団。そこへ降ってきた大新聞の野球害毒論運動に銀平は作家の押川らと共に憤然と立ち上がる。明治野球の熱狂と人生の喜びを軽やかに綴る痛快長篇。

球道恋々はこんな本です

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