カンパニー

  • 200人登録
  • 3.81評価
    • (17)
    • (28)
    • (24)
    • (2)
    • (1)
  • 39レビュー
著者 : 伊吹有喜
  • 新潮社 (2017年5月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103509714

カンパニーの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 主人公・青柳、47歳。
    長年勤めて来た会社の合併により、バレエ団に出向させられることになった。
    その上、妻や娘にも家出され…
    でも、バレエ公演を成功させれば、また本社にもどれるかもしれない───

    本書のタイトルは『カンパニー』それは”仲間”。
    40代後半で、会社にも妻子にも見捨てられ、
    一度は人生を投げ出しそうになった青柳が、
    バレエという初めての世界で、高野たちと出会い、仲間とともに同じ夢を追った。

    見た目の華やかさからは想像もつかないくらい、
    ハードでストイックなバレエの世界。
    そこの頂点に君臨する高野は、
    本番で、自分があがってると気付くと緊張が消えると言う。
    ”気付く”ということは、自分が今どういう状態にいるのかを、
    外側から見ているということだから大丈夫。
    そうは言われても、自分だったら、ますます緊張してしまいそう…
    「なぜ踊るのか?」との問いに、
    「なぜ生きると聞かれたらどうこたえるの?」と答えるくらいの高野。
    う~ん、やはり天才は違う。

    「心も体も、まだまだ変われるんだ。」
    そう自信をもって言えるようになった青柳。
    この後、彼はどちらの道を選ぶのか…
    会社に残り、新しいプロジェクトで力を発揮するのか、
    それとも…
    私は後者であってほしいと思う。

    すごく良かったです。
    元気がもらえました。
    バレエ好きということもあるかもしれないけれど、
    ”ど”が付くほどの凡人の私にも、今後の人生まだなにかしら新しい道があるのではと、錯覚しそうになる。
    読み終えるのが惜しくて、
    ずっとこの仲間たちと、舞台の興奮の中にいたいと思った。

    ”努力・情熱・仲間”これさえあれば人生は無敵だ!

  • 合併・社名変更・グローバル化。
    老舗製薬会社の改革路線から取り残された47歳の総務課長・青柳。
    「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。
    時を同じくして突然妻子に逃げたられた青柳。
    選手に電撃引退されたトレーナー由依。
    製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの
    高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させる事。
    成功させなければ、二人の戻る場所はない…。
    しかし、高野の故障・配役変更・チケットの売れ行き不振と続々問題が。
    本当に幕は開くのか…?

    リストラ候補・家庭崩壊と人生のどん底の青柳がバレエ団に出向。
    バレエ団の公演を成功させるという畑違いの仕事を任せられても、
    実直に癌がる姿に心が動かされました。
    真面目で不器用な青柳さん好きだなぁ(〃ω〃)
    そこで巡り合った世界的有名なダンサー高野との関係や
    カンパニー(バレエ団)の人々との関係でバレエに少しずつ魅了されていく。
    そして、様々なトラブルを解決していくうちに新たな自分を発見したり、再生する。

    人の弱さや優しさや狡さや強かさといった、細やかな心理描写が素晴らしかった。
    読みながらドキドキしたりウルッとしたりしてたけど、なんだかずっと幸せで、
    読み終えた時、幸福感に包まれていました。
    努力・情熱・仲間…いい言葉だなぁ。
    人生を取り戻す、情熱と再生の物語でした。
    バレエがとっても身近になった様な錯覚?にとらわれました。
    バレエ観たくなりました(*´ー`*)♡

  • 流石人生再生モノが強い伊吹先生だなぁ
    前には踏切版を軽やかに踏み切って、今回は豪快にオセロで黒を白にひっくり返した。終盤は引き込まれて一気にラストまで読んでしまいました。
    カバー画も面白いよね。スーツで軽やかにバレエのステップを踏む。。。青柳さん?
    私もいつか、会心の白を打ち込みたい。

  • 40代後半で家族に見捨てられ、仕事もリストラされかけた男がバレエ団への出向を命じられる。

    バレエの知識もなく、手探り状態で始めた公演の企画運営。
    体に不安を抱える王子様のようなダンサー、サポートしていたアスリートに裏切られた若い女性トレーナー、才能あふれ美しいのに表舞台にでることが少ないバレリーナ、若者に人気のダンスグループの若者など、多くの人の悩みを一緒に乗り越えて公演の成功に向けて一心不乱に頑張る姿が清々しい。

    フラッシュモブのシーンは是非映像で見たいと思った

  • 2017.11月。
    熱いね。
    悩む人たちがそれでも食らいついて前に進んでいく。
    その場所で使命を全うすること。
    あ、スイミーと一緒だ。

  • 原作モノだから、という理由で読むことにした。バレエは観たことしかなくてやったことがあるわけではないので、話の展開に新鮮な気持ちと好奇心をもって引き込まれた。

    特に美波さんの場面では心が掴まれるような感覚になった。

  • この作品はぜひ映像で見たい!
    個人的に印象に残ったのは、一方的に離婚を望んで置いて、その後態度を変えた青柳と妻。
    由衣のトレーナーとしての働きっぷりも心に残る。

    ここでの「カンパニー」はバレエ団のことかも知れないが、実際の会社(とりわけ)大きなのことも指しているように思える。

  • 家族と仕事を失いそうなサラリーマンの悲喜こもごもでもあり、将来を見失いそうだったOLの奮闘記でもあり、引退がよぎるバレエダンサーの有終の美学でもあり、、
    フラッシュモブのシーンはありありと眼に浮かび、よかった。

    でも他の伊吹作品と比べると自分の中では今ひとつかな…。

  • バレエの美しさや繊細さ、激しく燃える情熱などに溢れていて、バレエに詳しくなくても十分楽しめた。リストラ候補の中堅社員と若手トレーナー達が社運をかけ、世界的に有名なバレリーナである社長の娘が所属するバレエ団の公演を成功させようと取り組む。トレーナーがプリンシパルの男性のケアを甲斐甲斐しく行い、距離が近づくのにキュンとなった。バレエ団による健康体操やフラッシュモブなど、バレエを身近なものにし、チケット完売を達成、公演ではアクシデントがあったものの、大成功させたのは素晴らしく、まさしくカンパニーだと感じた。

  • 前知識なしに読み始めた時は、華やかなバレエ界の話だとばかり思っていたのに、突然の妻からの離婚宣言に加え、リストラ要因として部署異動した上、慣れないバレエ団(カンパニー)への出向という出だし。まるでエンタメ版半沢直樹のようだ。
    話自体が良くできていると思うので、無理に色っぽい話を加えない方がスッキリ読める気がした。

全39件中 1 - 10件を表示

伊吹有喜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

カンパニーを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

カンパニーを本棚に「積読」で登録しているひと

カンパニーの作品紹介

「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編。

カンパニーのKindle版

ツイートする