- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103511113
感想・レビュー・書評
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「未事故物件」「迷い家」がよかった。
深夜に響く、洗濯機の音の理由は?
泥酔したときに入りこんでしまった、無人の家の真相は?
どちらもミステリ(サスペンス?)色が強めで、興味を引く謎だった。
迷うことがテーマのためか、ダークな感情が多かった。
〈アミの会(仮)〉のアンソロジー第4弾。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやぁーーっ!と叫んでしまいそうな近藤史恵さんのコワイお話から始まる8人の作家さんが描く8つの“迷”。
一番楽しみだった乙一さんのお話が一番好き。最後に怖いオチがあるかもと、どきどきしていたけれど優しい着地点にほっ。
遠野物語のマヨイガをモチーフにした福田和代さんのお話もよかった。
その福田さんのあとがきの、“迷う”と“惑う”がくっつくと“迷惑”になるのが興味深いに、同意。“迷う”がテーマのこの巻も、いろんな人がいろんなことで迷っているのだけど、それが本人や誰かの迷惑なお話になっていたりして、おもしろいなぁ。 -
アミの会(仮)、短編アンソロジー
未事故物件(近藤史恵)…マンション上階は空き部屋のはずなのに、深夜に騒音がする。想像すると結構怖いな。
迷い家(福田和代)…ストーリーは珍しくはない。けど、読ませるのは作者がストーリーテラーの証。
沈みかけの船より、愛をこめて(乙一)…乙一って初めて読むのかな。ジュブナイル小説としても読める。
置き去り(松村比呂美)…アジア圏、ジャングルクルーズに参加。しかし、観光バスに乗り遅れての新しい運命。
迷い鏡(篠田真由美)…文体があんまり合わない。以前長編読んだ時にも思った。
女の一生(新津きよみ)…全然報われていない女性の生き方来し方。もうちょっと年を重ねてから読みたい。
迷蝶(柴田よしき)…主人公も家族を亡くした恨みを持ち、相手も主人公に幸せを奪われた因縁を持つ。これに蝶の写真採集を組み込んで面白い。
覆面作家(大沢在昌)…覆面作家に会いたいベテラン作家。特に事件はないので、ミステリーではない。渋くて、うむむとうなってしまう熟成な感じ。
最近、短編小説、特にアンソロジーが面白いなと思って続けて読んでいる。これまで長編小説を読むことが多かった。アンソロジーでは知らない作家に出会える楽しみがあるし、知っている作家も、シリーズものでは見られない引き出しがあったりして楽しめる。 -
『アミの会』4冊目。
この「迷」が意味での中で一番好き。
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初めましての作家に出会えるアンソロジーのおもしろさ。今回は大沢在昌が初めまして。
面白かったのは、
やっぱり優しさのある 乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
今回もまた蝶が出てきてカバマダラとオオゴマダラを知らなかったので検索してしまった 柴田よしき「迷蝶」 -
暇つぶしに最適。
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このアプリ使い出してすぐの頃は星つけてなかったから分からなかったけど、検索したら『読み終わった』になってたので二回目だったらしい。ほとんど覚えてなかったので、とても新鮮に楽しめた。迷がテーマだけあって、それぞれの主人公の葛藤や選ぶ事への不安や選んだあとの前向きな気持ちとか、色々なんとなく共感できるところもあって、このお題で依頼された作家さんも楽しんで書いたかなぁと思いながら読んだ。
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福田和代さん「迷い家」
近藤史恵さん「未事故物件」がおもしろかった。 -
アミの会(仮)のアンソロジー第4弾。
「惑ーまどうー」と同時刊行。ゲスト:大沢在昌、乙一
今回は「迷ーまようー」がテーマ。
人生は選択の連続と言うし、迷いもその都度出てくるもの。
どんな話にもいけるテーマだけに、各話どのジャンルかわからないなと1作目を読みながら思った。
未事故物件(近藤史恵)が印象的。