パラダイスィー8

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著者 : 雪舟えま
  • 新潮社 (2017年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103511212

パラダイスィー8の感想・レビュー・書評

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  • どの話も好き。
    「失恋給付マジカルタイム」
    3人の雰囲気が良いし、素直さんが目が覚める変わっていく瞬間も素敵。
    「キッチン・ダンス」
    自由度が高くなっていくことだよ
    「ちしゃの旅」
    青虫子の話。フェオとトート。
    『たぶんなにになってなってもいいのだろう、わたしたちは。高貴な人の首飾りになれなくても』
    「おやすみ僕の睡眠士」
    睡眠士という職業自体は架空だけど、親だったり恋人だったり悩み自体はリアル。
    「パラダイスィー8」
    斎の船の前日譚。弱がそうだけど、人が変わっていくところを書くのが上手い人だと思う。
    「愛たいとれいん」
    緑と盾。話自体は他愛もないんだけど、でも会いたいってそんなもなんだろう。

  • 空想とメルヘン要素ありの短編集。
    失恋給付マジカルタイム、おやすみ僕の睡眠士が個人的に好み。キッチン・ダンスはどこかパラレルワールドな感じ。
    愛たいとれいんは、一緒に旅をしている気分になる。北海道にあるか分からない地名でも、北海道行きたいなってなる。

  • ラジオの書評で興味を持ったので読んでみました。
    短編集ですが、どの章もやさしい空気が流れますね。
    言葉の選び方とか表記の仕方でちょっとSFっぽいですが、その非現実感の中でもしっかりとした物語がある感じで、ゆったりやさしい気持ちになれます。
    ちょっと同性愛的な描写が多いのが気になったかな。

  • 「失恋給付マジカルタイム」意外に現実的、あるといいね。「おやすみ僕の睡眠士」それでも代理睡眠する方になりたい。「愛たいとれいん」は揺るぎない愛のカタチに酔う。未来でも北海道弁健在。

  • ===qte===
    あとがきのあと「パラダイスィー8」 雪舟えま氏 傷ついた人に優しく寄り添う
    2017/9/23付日本経済新聞 朝刊
     失恋で心の傷を負った人を公的にケアする制度がある世界を描いた「失恋給付マジカルタイム」、眠れない人の代わりに眠ることを仕事とする人が主人公の「おやすみ僕の睡眠士」――。本書は傷ついていたり、喪失感を抱えていたりする人に優しく寄り添うようなファンタジー6編を収めた短編集だ。
     執筆のきっかけは東日本大震災のあった2011年に、それまで13年一緒に暮らしてきたウサギが死んだことだった。ペットロスの悲しみと、震災による社会の混乱とで、当時のことはあまり覚えていない。それでも時の経過とともに、ゆっくりと日常生活に戻っていくことができた。
     「何かが欠けてしまって、弱っている状態でも、ひとりですぐに回復しなくてもいい。自分が弱っている時には、強い人もいて、全体でバランスがとれているのではないか」。当時の経験をもとに、小説にそんな思いを込めた。
     大学時代に始めた短歌で歌人として出発したが、子供の頃から小説は書きたいと思っていた。短歌や詩は特定の瞬間を写真に切り取る感覚。ただ、「1日の中にはそうした短歌になる瞬間が何度もある。それを積み重ねることで、その人の人生がぼうっと浮かび上がるような小説を書きたい」と話す。
     朝起きてすぐ机に向かうが、執筆は「頭の中に常駐しているキャラクターが、勝手にしゃべり出すのを書き留めていく感じ」。自分の脳内でラジオが鳴っているのを聞いているような感覚で、「いつ彼らが話し出してくれるのか、締め切り前はドキドキしながら待っている」と笑う。
     今、挑戦しているのは、同じ設定の物語を短歌と小説とで別個に作品にする「パラレルな文学」。単独でも作品としては成立しているが、「短歌では描き切れなかった情景を小説が補うことで作品の理解がより深まるような、それぞれの特長を生かした作品を生み出したい」と意気込む。(新潮社・1700円)
     (ゆきふね・えま)1974年札幌市生まれ。作家・歌人。歌集に『たんぽるぽる』、小説に『タラチネ・ドリーム・マイン』『凍土二人行黒スープ付き』など。
    ===unqte===

  • 真ん中あたりの話がどうにも理解しにくかったけれど、前後は良かった。特に表題。

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