螢・納屋を焼く・その他の短編

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (1984年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534013

螢・納屋を焼く・その他の短編の感想・レビュー・書評

  • 春樹は短編がいい。

  •  ずっと、こういうタイトルの長編小説かと思っていました。私って、バカだなあ。

     「螢」。久しぶりにしっとり浸りました。こういうストーリーをもっと読みたい。

     p.26 死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。

     なるほど、村上春樹の小説の中で、よく人が死ぬ理由が少し分かった気がしました。

  • 【再読】中学の頃「これが村上春樹のメタファーか」と初めて覚えたその感覚に当時はひどく感動したが、こう読み返してみるとそうでもない(ただ私が大人?になってしまっただけのもある)。
    焼かれる納屋を想像しぞっとした。
    京王線の網棚に置き忘れて二度と私のもとには帰ってこなくなった。

  • 納屋ってなんだろうね(^^) 「蛍」の二十歳になるときの感覚にとても共感した。特別なのは二十歳ではなく、二十歳を迎える十九歳。

  • 「蛍」は ムラカミハルキが 学生のときの
    「学生寮 和敬塾」での個人的な体験のエピソードを書いている。
    幼馴染である直子とキズキ そして 僕の3人が 
    高校時代に付き合い
    大学に入って 寮の同居人 突撃隊 との生活と
    キズキが 自殺をして その後 直子とあわなかったが
    たまたま 同じ電車に乗って 街を歩いたことから 始まる。

    ノルウェーの森で言えば 緑が現れるまでの ストーリーである。
    直子の誕生日に 僕とセックスすることで、直子がいなくなってしまう。
    突撃隊のくれた 『蛍』 が象徴化される。
    あわく、はかなく 飛んでいく 蛍 への想いがセツない短編であるが・・
    それが 緑 という女性の登場によって・・・
    ノルウェイの森が成立する。
    ノルウェイの森として 成立するのが 6年近くかかっている。
    小説とは 個人の中で じっくり発酵していくものである。

    直子に対する 僕と
    緑に対する 僕は 明らかに違う。
    緑の積極性には 僕は 波長が合っているようで、
    画面がすばやく変わる。
    ノルウェーの森は 個人的体験としての 恋愛小説として書かれている。

    この物語は 僕は 緑を選び 直子は 死を選ぶという結末を迎えるが・・
    ムラカミハルキは言う
    『死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。』

    生の営みの発展として 「愛」 が存在する。
    永沢さんに連れられた僕は いきづりで 簡単にセックスをする。
    それは 単純に性的行為だけで 愛とはいっていない。

    直子を選ぶのか?緑を選ぶのか?
    そのときに 愛するということはどういうことかが 問われるが・・

    直子は キズキが好きだったが セックスを受け入れることができず
    僕 に対しては すんなりと受け入れてしまったこと・・・
    そのことが 直子の大きな傷となる。
    それを 僕が どう手を差し伸べようと 
    直子は自分の世界に閉じこもっていく。
    それを レイコさんが 直子の 代理人となって・・・僕に伝える。

    緑は もっとすっきりしていて 恋人がいたが・・・
    僕を選ぶ・・
    結局 僕は ヒトに選ばれることで 愛が始まっているのかもしれない。
    それとも 生命力の強い 女子に 
    あこがれるというシンプルなものなのかもしれない。
    恋愛における自然淘汰の法則が貫かれる ということか。

  • 象徴?イメージ?何かが強く訴えかけてくる。何を訴えいているかはすぐに分からないが。

  • ノーベル賞を逃したからというわけではないのですが、久しぶりに読みたくなって読んでみました。

    やっぱりこの人の本好きだなぁ・・・。有名な人ですし、最初のお話はノルウエーの森ですね。

    それにしても3つのドイツ幻想は何とも言えなかった。うーん、どう考えていいのかわからんwww

    まあまだそこまでのレベルに達していないことが原因だろうからあまり気にせずとりあえず活字をおってみた感じでした。

    また、ノルウエーの森やらハードボイルドやら羊やら読みたくなってくるなぁ。。。

  • “納屋を焼く”のあのゾッとする感じが好き。

  • 最近出している長編よりもちょっと前の短編が読みやすい。

    というかこの人は短編とかエッセイとかの方がすっごく面白い。

    リズムのがいいのかな、すっと頭に入って響いてる。

  • リアリティーに焦点をあてた短編集。

    抜きんでて面白い短編はないけれど、雰囲気や作風が全体的に均質。

  • 村上春樹の7つの短編集。

    再読。

    陳腐な感想だが、「なんか好き」である。

    わかるか?と問われたら、正直わからない。
    どこが面白いか?と問われたら上手く答えられない。

    けど、なんか好きだ。そして、これぞ余韻という余韻がある。

    メッセージや伝えたいことをつかめそうで、上手く取り出せない感じ。


    納屋を焼くが一番印象的な話だ。
    この話を読むと、焼かれることを待っている納屋を焼きたい欲求が自分にもあるんじゃないかという不思議な気がしてくる。

    ・小説家というものは物事に判断を下す以前にその物事をあるがままに楽しめる人じゃないかとおもっていたんです
    ⇒善悪の判断をはじめ、いろいろはフィルターを通さず、物事があるがままに描写されている小説にはハッとさせられる。小説家にはそういう資質があるのだろう。

    また読もう。

  • ハルキさんの根っこだな

  • 納屋を焼く が好きかな。

  • 村上春樹の短編集。
    特に印象に残ったのは「納屋を焼く」のお話。

    ラストは読者に想像を促すように終わっているんですが、もし読んだ人がいればどう落ち着けたのか教えていただきたいです::
    自分でも読み返したりして少し考えたんですが、小さな脳みそじゃだめでしたw

  • 若干暗めのテイストの多い短編集。
    後にノルウェイの森につながる「螢」やどこか怖い「納屋を焼く」など良遍多し

  • じわじわ色んなものを失って行く過程。

    10.12.20

  • 納屋を焼くが読みたくて手にとりました。
    短いながらずっと残る作品で、好きです。
    蛍はノルウェイの森でのあの屋上の場面を詳しく描いたもの。
    色々リンクしてますよね。

  • メモみたい。長編への変遷?が読めて面白かった。しかし、先に長編を呼んでいたので残念。

  • 研ぎ澄まされたことばたちにドキドキしました。
    ねむりやなぎと眠る女が好きです。

    でもきっと、もっと面白い作品があるような気がする!

  • 村上春樹の小説の中で一番好き。
    もしかしたら「ノルウェイの森」よりも。

    若い頃、いつもバッグに忍ばせていた。
    今読み返してもなんだか胸が切なくなる。

  • 読みやすいけどなんか疲れる

  • 村上春樹の古目の短編集。「三つのドイツ幻想」は他のとちょっと毛色が違う感じだね。「蛍」は『ノルウェイの森』の前身のような感じ。個人的には『めくらやなぎと眠る女』のタイトルがすごく好きです。話とは全く関係ないけど、水辺の柳の下で横たわる女、という詩的な風景が眼前にひろがります・・・

  • 相変わらず意味不明な…。この方の文面は詩的だなぁと感じるようになってきました。絵画を楽しむように、読むとゆうより鑑賞に近い見方をした方がわかりやすいような…。(まぁ、絵画の愉しみ方なんてよくわかりませんが・笑)この中では「納屋を焼く」が好き。ちょっと不気味な感じがグー。次が「めくらやなぎ」。この作者って、普段のなんでもない日常のひとつひとつにいろんなこと感じながら生きてるんじゃなかろうかと思う。

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