ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (1994年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534044

ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編の感想・レビュー・書評

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  • 出て行った妻を取り戻そうとする話。
    ありきたりな設定にも関わらず、想像もつかない展開。
    ノモンハンでのエピソード、ディテールの細かさには村上春樹の知識の広さを感じる。
    村上春樹の作品は一貫して、自分を取り戻すっていうイメージ。
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  •  作者のまだ初期の頃に書かれた作品だから、「海辺のカフカ」や「1Q84」につながる手の内を見せていて、春樹作品はこの本から読み始めれば良かったと思う。
     肉体をかりそめの殻として、名前そのものにさしたる意味を与えていなかったり、闇というのが複雑な問題を含んでいる事など、次への作品へと引き継がれている。
     僕がどの世界のネジを巻くのか?妻のクミコは同じ世界に戻れるのか? まだまだ先が楽しみ。



    だから春樹小説がぐっと面白くなった。
     

  • 第一部に比べると…
    文庫本で読んだのも影響してるかも(=゚ω゚)ノ
    第三部はハードカバーを確保してるので楽しみ♪( ´θ`)ノ
    井戸の底で過す時間ってどんな感じやろうか。
    そこまではないけど、たまには一人で外界から隔絶されたとこで向き合う時間って必要かも。
    足したり加えたりではなく、引いたり除いたりして、自分の中に既に備わっているものに気付く時間、
    ( ´Д`)y━・~~

  • 本田亨の妻クミコは家出をした。失意の亨は近所の廃屋となった庭に残された井戸の底に潜って思索する。叔父の言葉に従い、11日間人々の顔だけを眺めて過ごし、一人の男を追跡してアパートへ。バットで襲われるが反撃する。加納クレタにクレタ島で一緒に暮らさないかと誘われ、その気になるが、結局は行かない。空き家の井戸の底に身を横たえ思索しているうち、いつか電話をかけてきた謎の女はクミコだと気付く。
     相変わらずつかみ所のない小説だが、ポイントポイントでは引き込まれる。何か雰囲気が変わった描写を「大きな船がかじを切ったように」などとするのは、才能なのかなやっぱり。長い物語だが、次編でいよいよ決着が付くのか?

  • 村上さんの長編というと、たいがい奥さんに逃げられる話ですが。

    今回も逃げられています。
    自分よりずっと若い女の子も、コンパス役で出てくる。

    でも、この物語では第二部に入って、流れが変わってきます。
    逃げられっぱなしではないらしい!

    第三部ではどうなるんだろう?

  • 物語の中の「超自然的」に見える物ごとを、分析するのではなく、文章から浮かんだ映像を体感しながら読んでいくと、自分自身も実体を無くしてシュールな空間に漂うような浮遊感を覚えます。失踪した妻、顔にできたアザ‥不可思議なことが連続しますが、SFでも推理小説でもなく、どのカテゴリにも属さない物語。春樹氏自身、アメリカにいた4年間に没頭して書いた作品であり、作品中の「壁抜け」を実際に体験したといいます。
    私が今まで当たり前のようにしてきた読書をするという作業を、もう一度別の角度から見直した作品。
    初版時に読了。再読。

  • 『人生というものは、その渦中にある人々が考えられているよりはずっと限定されたものなのです。人生という行為の中に光が射し込んでくるのは、限られたほんの短い期間のことなのです。あるいはそれは十数秒のことかもしれません。それが過ぎ去ってしまえば、そしてもしそこに示された掲示を摑み取ることに失敗してしまったなら、そこには二度目の機会というものは存在しないのです。そして人はその後の人生を救いのない深い孤独と悔悟の世界になって、人はもう何ものをも待ち受けることはできません。彼が手にしているものは、あるべきであったものの儚い残骸に過ぎないのです。』

    この文章に心打たれました。
    寂しいけれど、どうしようもないこともあります。
    過ぎ去ってしまったチャンスはもう取り戻せないのです。

  • 2007.07. 読めば読むほど、出口の見えない薄暗い森の中(もしかしたら井戸なのかもしれない)に入りこんでいくみたいで、ぼやぼやした不安定な心地になった。つかめない、よくわからないけれど悲しみをたたえた小さな・大きな出来事の積み重ねは、すぐにでも崩れ落ちてしまいそう。すごく珍しいんだけど、読んでいると眠くないのにどんどんまぶたが重くなって、2,3章読むたびにふっと居眠りしてしまった。どうなるのか、全くどうにも、わからない。けれど、最終巻も読まなくちゃ。

  • 【295】

  • 2巻メモ。
    妻の失踪。加納クレタ、気になってるのか?
    綿谷ノボル、やっぱりこんな奴。
    井戸の底。
    妻クミコとの出会い。水族館のクラゲ。妊娠、堕胎。
    帰還。妻の手紙。隣に寝ていた加納クレタの話。クレタ島。
    叔父の言葉。若い男。間宮中尉への手紙と返信。
    宮脇さんの家の解体。笠原メイ。
    プールの中で。

    話の展開が凄くてどんどん読み進めた。あと1冊で解決するのか。

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ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編の作品紹介

猫が消えたことは、始まりに過ぎなかった。謎の女はその奇妙な暗い部屋から、僕に向かって電話をかけつづける。「私の名前を見つけてちょうだい」。加納クレタは耐えがたい痛みに満ちた人生から、無痛の薄明をくぐり抜け、新しい名前を持った自己へと向かう。名前、名前、名前。名づけられようのないものが名前を求め、名前のあるものが空白の中にこぼれ落ちていく。そして僕が不思議な井戸の底で見いだしたものは…。

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