海辺のカフカ〈下〉

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2002年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534143

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村上 春樹
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海辺のカフカ〈下〉の感想・レビュー・書評

  • いやぁ、村上春樹さん 食わず嫌いだったけど読んでみたら凄く面白かった。さすがに世界的に評価されていることが納得できる。難解だけど肩の力抜けてすらすら読めて且つ深い。もっと早くから食べてみれば良かったなぁ(笑) 上下あっという間に読んで 色々考えさせてくれる印象深い本だった。

  • 妙にリアリティのある表現。
    読みだすと吸い込まれて止まらなくなる感覚を久しぶりに体感した。

  • ★隠喩はあえて読み取らずとも★正しい詩とそうでない詩、本当のメタファーと見せかけのメタファー。その区別ができるだけの能力は僕にはない。小説のメッセージはよく分からないが、ストーリーテラーとしてはやはり素晴らしく、少年とナカタさんの話が交互に表れ引き込まれる。過去と現在、現実と夢の境界が曖昧になり、善悪を超えて、起きてしまったことに少年も老人も誠実に向き合う。経験(例えば音楽の理解)はあるタイミングでしか身に沁みないことを改めて思い出し、(本当に起きたことなのかという)記憶に対する自信も揺らいでいく。
    今ごろ偶然に手に取った本だが、もう10年以上も前のものなのか。著者らしく、登場人物は(たとえやんちゃな人物でも)清潔で整然としている。

  • 泣いちゃいました。

  • 私がペニスを持っていたらより理解できるだろう。

  • 私にとっての「初・村上春樹作品」の下巻。

    自分にこの本をお勧めしてきた人は「高校生の頃に筒井康隆を好み、池澤夏樹の一冊をお勧めの本に挙げる」人物。「池澤夏樹の作品と似てるとこがあるかも」という流れで出てきたのが村上春樹で、「あえて一冊読むならどれですか?」と尋ねて、返ってきたのがこの一冊だった。

    読了後感じたのは「自分はSFが好きで、この作品もSF作品の1つとして読んでいるんだな」ということ。SFという『夢のような世界』を使うことで、いつも眺めていながら見えてなかったり見て見ぬふりをしている現実の諸問題を照らし出す、そういう作品群が好きらしいし、『海辺のカフカ』のそういう読み解き方ができる一冊なのかな、と感じた。

    現実を見ることを諦め夢に逃げた人物と向き合うことを通して、己の現実と向き合う主人公たちを描いた一作。

  • やっぱり不思議だったけど、どんどん引き込まれていった。
    ナカタさんが良かった。お世話をしてしまうほしのさんがわかる気がした。

    カフカ、15歳かぁ。強いなぁ。

  • カフカ少年と、ネコと話のできる老人の話が交互に出てきて、上巻最初はこの二つの話がどんな風に絡んでいくのか、読んでいてワクワクした。

    最後に向けてやや難しい文章・言葉が出てきて、理解するのに何度も読み直すことが必要だった。一つ一つの文章は理解できれば、共感できる内容だったけど、一冊の本として全体の流れを深く理解することができなかったかな。

    私の浅学のせいだと思うので、★は5つ。

  • 終わり方が?なのが良いんだろうな。

  • 村上春樹は苦手

  • 先へ先へ読み進めたくなる本。

  • 愛する人を喪う辛さは他のどんな苦しみや辛さとも比較できない。この苦しみを乗り越えられるかどうかギリギリのこともある。だけどもし乗り越えられたならちょっとだけ違った世界が見えるかもしれない。それが成長なのかどうかはわからないけれど一つの経験なのは確か。もしかしたら心が少しだけ大きくなっているかもしれない。読み終えた後、胸を締め付けられるような息苦しい余韻のなかで、きっとカフカはこの苦しみを乗り越えるだろうと感じた。喪った人とともに生きる意味をいつか見つけるだろう。そしてその時運命を打ち破るだろう。
    もう何回も読んでいるのに少しだけ泣いた。残された人生のなかであと何回読めるかな。

  • もし私が15歳でこの作品を読んでいたら、よく分からない内容だと思うだけだったかもしれない。でも、20歳を過ぎてこの作品を読んだとき、カフカのような旅に出て、色々な体験をしてみたいと強く思った。そして、やっぱりストーリー全ては理解できなかったけど、人それぞれ自分なりの解釈で良いんだと思う。それがこの作品の良いところ。
    他の村上春樹作品も読んでみたくなった。

    どうかカフカの未来が明るいものでありますように。

  • 面白かったけど、訳分からない世界もでてきて、
    春樹ワールドだわ❗️
    でも最後は少年が明るくなり希望の持てる終わり方だったかな。ナカタさんの口から出てきた妖怪?なんか変じゃない?宮崎駿さんの世界にいたヤツ

  •   15歳の少年カフカ君が「恋したときに哀しい気持ちになるのはなぜ?」と問う。
      その人はこたえる。
      「誰もが恋することによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。
      だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。
      ずっと昔に失われてしまった懐かしい部屋に足を踏み入れたような気持ちになる。」

  • 上巻の終わりは次どうなるんだろうと、期待していたけれど、
    最後の終わり方が、もうちょっと何か欲しかったかも

    初めての村上春樹は、やっぱりみんなを夢中にさせるものがあるなって感じで、次は是非1Q84を読んでみようと思う

  • ・レンタルにて。
    ・読んだ後で不思議な感じの余韻が残る。たぶん今夜は関連した夢を見る。
    ・ミステリー小説を読んでいるつもりで読む人にはたぶん消化不良。きっと、わからないことは感じたまま、わからないままにしておいた上で理解しきれないこその余韻を楽しむのがこの本の読み方の正解のひとつだと思う。
    ・どうでもよいが、ナカタさんの台詞を読むとき、どうしても渡辺陽一さんの声・話し方で読んでしまう。

  • ようやく、村上春樹の言う物語ということの意味を理解し始めることになったような気がする。物事をそのまま語るのでは逆に真実味が薄れ、フィクションの次元でしか語れないことがある。わたしたちの生きている世界のシステムは硬直していて時にはわたしたちを傷つけるし、地面は不安定でぐらぐらしていて、何を信じればいいのか分からない。そういうときに、この人の語る言葉は深く心に染み渡る。世界はそういうものだけれども、その不条理みたいなものも引き受けながら、耐えるように生きていかなければいけないよ、と。しっかりと前を向いて自分の頭で考え、自分の言葉で語ることを大事にするのならば、あなたはこの世界をきちんと生きていくことができるのだから、と。

  • 6時間くらい掛けて一気に読んだ。
    途中から主人公パートよりナカタさんパートの方が面白くなってきちゃった。
    主人公の周りは共感できる人物が少ないからかな
    舞台を見たけれど、カットされてしまった“町”のシーン、あれ可能ならやってほしかったな

  • 20年以上前に友人から「ピンボール」を薦められ、
    それ以来どの作品も読んでいますが、これが僕は
    一番好きです。もう何十回も読み返しているし、
    その度に解釈というか理解が深まってきていくような
    作品かと。
    過去や現実の出来事だって、どれも自分の 中で
    認識されたり再構成されていくわけで、「そうかも
    しれない仮説」という意味で、 世界はそれぞれの
    人がそれぞれの解釈に より構成されているのでは。
    その他にも、「意識」とは、などいろいろ 考えさせて
    くれる作品だと思います。

  • 6月28日読了。

    全体の感想。
    田村カフカ、15歳にしては大人びた少年だと思ってたら案の定これだよ。なのでいまひとつ彼には感情移入出来ず。そもそも15歳の頃の姿を見たとはいえ、母親ほどの年代の女性に恋するとかアリ? さくらくらいの年上の女性は充分アリでしょうけれど。
    少年にはこういうの憧れかな。リアルかもしれないけど、もしこれ10代で読んでたら全く受け付けなかったかもしれない。

    対するに、ナカタさんがすごく気になってすごく好きで、ホシノさんとの旅をとても興味深く読んだ。
    ホシノさん(最初は風体からしてちょっと怪しんだけど)もとても良い青年。ナカタさんを通して色んな物を見てきて、一番変わったし頑張った人じゃないかな。きっかけは「じいちゃんに似た人」だったけど、そのうちナカタさん自身が気になって一緒についてきたという気持ちがすごくよくわかる。
    ナカタさんに接する人たち(猫たちも)がみんな優しいというのが本当に素敵なこと。

    黒い犬とは何のメタファーなのか?
    黒い猫も出た。カラスも黒。どれも不吉な感じだけど、猫はいろいろ教えてくれた。

    ともあれ父の死と、母かもしれない姉かもしれない人たちとの遭遇と、いろいろな人たちとの出会いにより成長していくカフカ少年。周囲のお陰によるところが大きいのだけど。呪いの開放にはなったのか。

    ジョニー・ウォーカー、カーネル・サンダース、佐伯さんとナカタさんのことなど、謎はかなり残ったまま。

    (下巻の覚書)
    カーネル・サンダース、セックス・マシーンまでが哲学?(喋る人はほとんど皆、哲学的なことを口にする)
    二人の兵隊、サダさん(大島兄)、猫のトロ

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海辺のカフカ〈下〉の作品紹介

15歳になった僕は二度と戻らない旅に出た。古い図書館の書架には秘密が満ちている。夜の風がはなみずきの枝を揺らせるとき、いくつかの想いは静かにかたちをとり始める。県を越えて陸路で四国を移動するとき、人々は深い森と山を越えることになる。いちど道を見失うと、戻るのは困難だ。

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