海辺のカフカ〈下〉

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534143

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹作品は、いろいろなところに伏線があって、一度読んだあと
    もう一度読み返して確認してしまいます。

    また、登場人物やアイテムにも啓示があって何度も読みたくなる作品です。

  • 私の知らない思春期の彼が感じた激情に、あるいはその感情を向けられた相手に、嫉妬した。

  • 最終的にネジレタ運命が元に戻った。
    っていうことか?

    主人公の家出少年がもがいている章よりも
    奇天烈な出来事が起き続けるナカタさんの
    章の方が面白かった。

    何というか、全体的に謎だらけで
    意味もよく分らない事が多々あったが、
    妙に説得力があった。

  • 難しいがなんとなく全体は分かるように材料は用意してくれている。ような気がする。

  • ナカタさんとカフカ少年の話は少しずつ近づいていく

    カフカ少年は世界で一番タフな少年になれるのか?

    最後まで結局わからない謎もあったけども、気づけばストーリーに引き込まれていた

    個人的に村上春樹の中で一番好きな作品

  • カフカ少年の内的な迷宮への旅、下巻。

    p218.つまり迷宮というものの原理は君自身の内側にある。そしてそれは君の外側にある迷宮性と呼応している

    ナカタさんホシノくんサイドと、
    甲村記念図書館サイドがリンクし、
    物語はひとつとなって終わりへむかいます。

    性的な描写も多いですが、全体としてメタファーだのなんだの理屈っぽい引用も多いので、とくに気にならない。
    緩急、と表現していいのかわからないけど、ナカタさんサイドとの対比が効いてて、読みやすい。

    行って帰る物語。

    p160.人には戻ることのできる場所みたいなものが必要なんです。

    カフカくんは居場所を見つけられるのでしょうか…

    そして毎回思う、村上さんってロマンチストだーー笑

    追記
    舞台化されてたんですねーー!
    いや、観たくはないかもしれない…
    けど、カフカくんが柳楽優弥くんとは。はまり役。

  • 本はおもしろい2011

  • メタファー!!
    この作品において、「メタファーの世界」は「現実の世界」と同等の価値を持つ。文字で描写され、読者の脳裏に結像されれば、全てが同等に意味のあること。
    とは言え答えを見い出したくなるもの。
    この作品はちょっと難解すぎる。

  • 〈内容〉15歳の誕生日、少年は夜行バスに乗り、家を出た。一方、猫探しの老人・ナカタさんも、なにかに引き寄せられるように西へと向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて。

  • 途中から、読むのがしんどくなって、流し読み。やはり自分には村上作品は向かないのだなと実感。でも、ナカタさんの存在は、空っぽなんかじゃなく、ホシノさんに変化をもたらしたのだ。ナカタさんは、読みかきできなくても、関わるものや人に彩りを与えていたのだろうなぁ。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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