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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「僕はどちらかというと限定的なヴィジョンの中で暮らしている人間なんだ。」…「ねえ、私もあなたの限定されたヴィジョンの中に入りこむことはできるかしら?」…「誰でも入れるし、誰でも出ていける…そこが限定されたヴィジョンの優れた点なんだ。入るときには靴をよく拭いて、出ていくときにはドアを閉めていくだけでいいんだ。みんなそうしている。」
― 600ページ -
しかし戦いや憎しみや欲望がないということはつまりその逆のものがないということでもある。
それは喜びであり、至福であり、愛情だ。
絶望があり幻滅があり哀しみがあればこそ、そこに喜びが生まれるんだ。
― 510ページ -
「ボブ・ディランって少し聴くとすぐにわかるんです。」と彼女は言った。
「ハーモニカがスティーヴィー・ワンダーより下手だから?」
彼女は笑った。彼女を笑わせるのはとても楽しかった。
― 531ページ
みんなの感想・レビュー・書評
作中の、冒険の世界のような非現実の世界が読んでいて楽しい。
そして、春樹の口ぐせ、やれやれ、が私の口ぐせにもなってしまいそう。
ラストの爽快さを求めるなら、伊坂幸太郎を読むべきなのだろう。
春樹小説特有の、オシャレ雰囲気が満載で、満足でした。
「面白かった」という印象は残っているのだが、「具体的にどこが面白かったのか」と問われると答えに窮する。読み込みや理解が不足しているのだろうか…
あいまいな答えであるが、作品の中に漂う空気は実に一貫している。その空気が私自身が現実世界で感じる質感に似ているので、どこか作品全体に共感できてしまう。…から面白いのだろうか。読み込みが足りない。
ちなみに、作品に現れる固有名詞で知らないものがいくつかあった。それらの知識も必要なのだろうか。
やっぱり何度読んでもいいですね。 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド たまんないです。 新装版で読んだので、ずっと新しい 作品だと思い込んでいたのですが、 実は羊〜の後に書かれたもので あまりの完成度高さに驚きました。 これは後の海辺のカフカ、1Q84へと繋がる パラフレーズの仕組みを持ち込んだ作品で 「世界の終り」の章と「ハードボイルド・ ワンダーランド」... 続きを読む »
もう少しで自分の世界が終る、っていう話なのにふわっと暖かいものに触れたような気持ちにになるのは世界の終りの中で彼女と永遠に暮らせることがわかっているからかなぁ。
あとあまり音楽に興味がないのですがまるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめ ているような声ってとてもすてきな表現ですよね。
ボブディラン聞いてみたいです。
夢中になって読むわけではないけど、読み終わった瞬間にまた読みたい!と思わせてくれる本でした。
材料は西洋的でありながら、実は「世界」は東洋的。
諏訪の本地や小栗判官が重なってきた。二つ世界という構成がハマった。これは『1Q84』にも繋がっている。
何回でも、どこの部分からでも読める作品。
面白かった。地下のシーンが長すぎて飽きるところもあったけど、全体として構成が楽しませてくれる。
映画化しても面白そう。
今回はわりと風呂の中で読んでいた時間が長かった。
いつも酒と食べ物が印象的なのだけども、中学生だった私にはその良さはわからなかっただろうから、当時はこの話のメタ的な世界がすきだったのだと思う。多分
今は断片だけ切り取っても好き
ものすごい個人的な感想なので悪しからず。
村上春樹さんの最高傑作です。
二つの世界の話が同時進行していき、ファンタジーなのにリアル。
あり得ない世界であり得ない事が巻き起こっているのに自然に世界に入っていけて、読み出したら止まりません。
もう何回も読んでいるのに、毎回「どうなるんだろ?」「大丈夫か?」「急いで!」とドキドキ・ハラハラ一緒に冒険しちゃいます。
ファンタジックな村上ワールドを出来るだけ多くの方に体験して欲しいので、他の作品を読んだ人も、村上春樹アレルギーの人も騙されたと思って一度手に取ってみてください。
絶対に後悔させません!
※でも。クレームは受け付けませんので、自己責任でお願いします。
2つの話の主人公は同一人物。「世界の終わり」は主人公の深層心理が作り出した意識の核。「ハードボイルド」のラストが近付くにつれて、永遠の生か死かの選択に迫られる。
分からないところがまだまだ沢山あって、何度も読み返したくなる。
村上春樹作品の文学的意味など解らぬ私ですが、
ファンタジーとして楽しく読ませていただきました。
この作品が気に入った方は他の村上春樹作品も気に入ると思います。
世界の終りという未来も過去もない場所で、心のありか、自分自身とはといった命題を問う作品。冗長だが、村上春樹らしく読み応えのある作品になっている。
淡々と、スマートに人生をたしなむ主人公はやっぱりかっこいい。
最初に読んだのはおそらく大学2年生の頃で、今回は二回目。
前に読んだのが随分昔だったから、話の細かいとこなんかは随分忘れてて、そのせいかまるで初めて読むみたいな感覚で読み通せました。
「ノルウェイの森」みたいに強く印象に残る科白はそんなに無いと思うんだけど、読み終わるとなんとなくあったかい気持ちになれる物語だと思うなー♪
初めて読んだ。村上春樹の初期の長編ということだった。
もう、時間や空間や「世界」「実存」という概念は、独特のねじれを帯びているという気がした。まぎれもなく、村上氏の作品であることを、確かに湛えている作品です。
まったく、相容れないはずの2つの世界が、すこしずつシンクロしてゆく様は、とってもスリリング。
エンターテイメントの要素も色濃くて、氏の作品に登場する主人公には珍しく、本気で切れ(怒っ)たりします。
「獣」の描写や、死生観はなんだか神聖なものを、いつくしんで書いているように思えた。
世界の終わり…門番や夢読み、切り離された影
ハードボイルド、ワンダーランド…記号士、計算士、システム(組織)
この二つの世界での話が交互に進んでいく。村上春樹独特の世界観で面白かった。
3年ぶりに読んだ。以前はよくわからないと思ってしまったけど、やっとその世界観が理解できて、とても感動した。というか、こんな表現のしかたがあるのか...と、やはり村上春樹は凄い。
ちょっとお手上げ。 村上春樹がこんなに難しいとは思わなかった。 もちろん表現の上澄みだけ読んでいれば、 豊潤な物語として享受できて大層満足できる(実際おもしろいし)。 けれども、 たぶんこの人の厄介なところは、 文章が割と平易なのにも関わらず、 その物語構造が異様に複雑かつ、 分かりにくく作られていることだろう(とぼくには思われる)。 むしろ、 構造そのものを物語に... 続きを読む »
心の喪失はつまり完全なる世界への移行。著者の世界観は、新緑の空気を吸った肺のように私自身を目覚めさせる驚きと感嘆をもたらす。
心をなくし生きること、影を背負って心とともに生きること。ボブディランの音楽とビールと横に寄り添う女性、後者を選ぶには選ぶなりの理由があるのだ。
「世界の終わり」の物語はすごく好き。
こっちだけで読み返したいくらい好き。
でも「ハードボイルド…」の方はあんまり好きじゃない。
後半はよかったけれど、そこへ辿り着くまでに長く感じた。
しかし、下へ行く(地下とか井戸とか)よく出てくるな…。
読み終わったあとにとても静かな気持ちになります。エンターテイメントとしてもすばらしいと思います。村上春樹作品の中で一番好きです。
とても面白い作品。別々の物語が最後につながって行くストーリー展開は最高にスリリングだと思う。大事な本の1つ

「計算士」「記号士」「シャフリング」「やみくろ」「夢読み」等々この本の中でしか成立しない職種、生き物、組織が満載です。
その世界に慣れるまで少々時間がかかりましたが、最近の村上作品に多い「現実世界」...





