1Q84 BOOK 2

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2009年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

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1Q84 BOOK 2の感想・レビュー・書評

  • 私にとって、2009年最高の恋愛小説。
    巻末は涙が止まりません。
    天吾くんと青豆さんの関係が大好きです。

  • 文体は好み。

    後半からは淡くゆらめく感じ。

    なんらかの澱(おり)みたいなものが残った。

    これは良くも悪くも。

  • 読後感は 「尻切れトンボ」の感じか、「残尿感」がある。
    最後まで きちんとしっこさせてくれよーと思った。
    パソコンの画面がフリーズして「強制終了」させたような感じだ。

    この物語は 「月」がテーマとなっている。
    ニンゲンの世界はどんどん変化しているが 
    月が400年前も 100年前も 同じのままだというテーゼ。
    それを 黄色い月と 少しいびつな緑色の月が 二つ。
    同じ大きさでないというのが ミソで、
    それは 青豆のオッパイが 左右同じでないというのに通じる。
    ムラカミハルキの連想のなかでは 
    月とオッパイが つながっているようだ。

    ムラカミハルキの小説は 親父っぽい目で女子を見る。
    ときおりロリコン風で そのようなスケベの目が
    随所にあるのは おじさん読者として 楽しい部分である。

    「今ここにあること」 
    「今ここになくて もう一つの世界にある」こと
    その区別が 月が二つあるということで表現し、
    その月を見ている 青豆と天吾の 二人の1984年を描く。
    10歳のときの 青豆から 手を握られた「感触」から
    「かけがえのないもの」が 二人の中に生まれる。

    二人は 現実に立ち向かいながらも 「逃避」すると言う性格が
    共通している。
    ムラカミハルキの中にある「逃避」のテーマは続いている。

    確かに 父親が 堂々と登場するが、
    相変わらず ムラカミハルキは 父親問題を 避けた。
    自分の本当の父親でないということで 天吾は安堵するのである。
    育ててくれた 父親の感謝と 
    本来なら発生する 父親へのわだかまりを 避けてしまった。
    ムラカミハルキは 多分最後まで 
    しょぼくれた父親に対峙できないのだろう。

    日本人の心の歴史として 何故オウム真理教事件が起こったのか?
    というのが ムラカミハルキの 大きな問題意識のひとつであるが、
    そこでは アイスピックで つつくような 作業をしているだけで
    総体として つかみえていない ような気がする。
    リーダーと青豆の会話は 意味が深いが 青豆の個人的なレベルに
    矮小化されて、教義のない 宗教 が 天の声を聞く
    ということで成り立っている。
    そして その宗教の大きな資金源がどこにあるのか?
    というところまで・・・明らかにできていない。

    孤独 というものをうけとめること、
    その重みだけは ひしひしと伝わってくる。

    二つの月が あることを微細に語ろうとするが
    カクメイ と ピース がどうやって違い
    ムラカミハルキはいう
    『カクメイはいくぶん尖ったかたちをした考え方であり、
    ピースはいくぶん丸いかたちをした考え方だ・・・』
    (ふーむ。それだけで 片付けちゃうのかな。)
    ピースが 何故宗教になってしまったのか?
    ということは 謎として 読み手に投げかけられている。

    『青豆を見つけよう、と天吾はあらためてこころを定めた。
    何があろうと、そこがどのような世界であろうと、
    彼女がたとえ誰であろうと。』

    でおわる が なぜ 青豆 を見つけようとするのか?
    愛のためなのか?青豆のためなのか?自分のためなのか?

    というより 何故物語の中で 青豆を見つけることができないのか?
    青豆を 物語の中で 見つけたら、三文小説になる
    という 考えが あるのかもしれないが、
    ふーむ。
    ムラカミハルキらしい 1Q84 だった。

    多くの疑問文があるが 答えは少ない。
    そしてムラカミハルキはいう
    『説明しなくてはそれがわからないというのは、
    どれだけ説明してもわからんということだ。』

    いいな。このムラカミハルキの開き直り、
    読者に 謎かけ して・・・よくわからないのは 読者のせいだ。
    し... 続きを読む

  • 1984から1Q84へ…
    一方通行の道を通って、青豆はたどり着いてしまった。
    月が二つある1Q84年へ。

    15章あたりから幻想的で抽象的で感覚的で、天の啓示っぽい。
    悟りっぽい…と感じたし、あらゆることの真理について
    描かれていると思う。

                   
    この作品そのものが1Q84から届いたような、不思議な感覚。。。


    善と悪、正と悪は本当はなくて、あってもそのバランスが
    重要になっていること。
    自我と真我、精神と肉体とかものごとが対になっている。
    (ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、光と影…天吾と青豆)
    =娘(ドウタ)と母(マザ)=?

    人間の本質真理について書かれている本だと
    ただそれだけしか分からない。

    こう…あまりに存在そのものが
    大きすぎて一部しか見えない。
    そういう自分がむなしいような気がする。
    すごくモヤモヤするっ。

    村上さんが書くとスケールが世界観が圧倒的だと思う。
    限られた登場人物でこんなに壮大な物語ができるなんて。。。
    才能以外のなにものでもない。

    青豆のその後が気になるし、届きそうで
    届かないモヤモヤ感が心に残る。
    青豆と天吾がお互いに出会い、しあわせになってほしいと
    願うけど…どうなんだろう。。。
    いいところで終わったので、続きが早く読みたいです!

  • おじいちゃんと旅行中に読んでいたら、脳梗塞で言葉の出にくいおじいちゃんから「村上春樹か」と言われた。
    おじいちゃんも村上春樹の作品を読んでいたようだ。
    5回り以上年齢が離れた人との会話は共通の話題を見つけにくいこともある。
    しかし、この作品のおかげで、旅行という時間の共有と、お互いに知っている著者という話題を共に出来た。

  • 青豆は教団のボスの元についに潜り込み暗殺する。
    天吾の元にはついにリトルピープルの影が迫ってくる。
    二つの月が見える1Q84の世界で徐々に接近する青豆と天吾の物語が果たしてハッピーエンドを迎えるのか?

  • だんだん話がわかってきた!

    もっと毒々しいグログロな話かと思ったけれど、ストーリーが気になるからか、読んでいてもそこまで辛くない。

  • うずまき鳥クロニクルの焼き増し感がすごくするのだが、意図的になされているのだろうか?
    もしそうなら、どういう経緯というか心境でこの本がこのようなものになったのかが気になる。

  • 続きだから読んだ本。より意味不明なストーリー展開。他人には薦めない本。なんでこんな本が売れるのやら。

  • 1Q84の第二巻目。青豆と天語の話は徐々にひとつの物語として繋がってゆく。グイグイと人の心を引きつけて先が読みたいと思わせる描写力は変わらないが、若干その勢いが弱まった気がした。リーダーを違う世界へ送る部分は緊張してひやひやしたけど、どことなく一巻目とは違うたるみを感じてしまった。ラストに向けるとまた『空気さなぎ』の話が興味深く書かれていて、再び世界がリアルさを帯びてきたと感じた。第三巻が楽しみになった。

  • 擦れ。摩擦。パラレルとか捻れとかはちょっと違う。相対的な関係と絶対的な存在の同居。戻れない過去。辿ることのできる記憶。すれ違いと同じ目的。他者の為の自己犠牲と、責任という自己欺瞞。
    それらは明確に分かれるものだけれども、同時に存在する。しかもたちが悪いことに一人の人間にとってもそうだし、思いが錯綜する人間社会ならなおさらだ。絶対的善が存在しないのと同様に、絶対的悪も存在しない。そこにあるのは「人間」でしかないし、そこに思想が入るからややこしくなる。
    著者はそれを説明しようとも思っていないし、理解してもらおうとも思っていないはずだ。ただその存在をパシヴァとしてわかりやすく表現し、読者にレシヴァとなることも求めていない。
    夜空に浮かぶ月の様に、ただ前に進む時間のように、世の中の真理を紐解く方法の一つである数式のように与えられた役割を、いやただそこに存在することだけであれば、どれだけ世界は平和だったことだろう。
    思考することを身につけてしまった人間の背負った業の深さと贖罪を許されない存在に対し、慈愛を持ちながら突き放す1Q84という世界を作り上げた著者はこの世界では神となり、語り部となる。人間は過去を辿り、やり直すことが出来るのか、それとも新しく世界を少しでも変えることができるのか。あるいは。

  • 時間は多少かかったが読破。
    「今までとは違う世界に入り込んでしまった」というほんのりファンタジー?SF?な雰囲気がわたしには合っていた。そんな分かりやすいくくりで済まされるような物語でもないが、独特の雰囲気を上手く説明することができない。
    お互いを強く求める二人が今後どうなっていくのか非常に気になる。特に青豆。

  • 繋がった
    book1では点だった部分が繋がった。しかも強く。

    自分に言われているような、言い聞かせられてるような
    そんな文章を目にして自分の歪みを認め、また
    それを矯正すべく愛を与えられる、愛す事の出来る人間になろう
    そして自分を愛せる人になりたいなぁと思う
    そんな本でした。読み終えての陰鬱感たまんない。
    そしてそのままbook3へ…

    ↑そが5つならんでるー!

  • BOOK1での謎が徐々に解き明かされ、物語は核心へ…

    BOOK1では半信半疑でしたが、BOOK2で完全にハマりました(笑)。
    ので、★が5つに増えました。

    『空気さなぎ』の書評に対して、天吾が反論するシーン、
    『空気さなぎ』を「村上作品」、天吾を村上春樹に置き換えると、
    そのまま当てはまりそうで面白かったです。

    BOOK3が楽しみです。

  • 村上春樹のさすがといえる作品。
    独特の世界観と二人の主人公間の密接なリンクが素晴らしい。
    実は初めは気持ち半分で読んでいたのだけれども、その世界観と緻密な計算にぐいぐいと引き込まれてしまった。
    最後の急展開も素晴らしく、早く続編が読みたくなってしまった。

    早速図書館予約します。

  • 読み終えた!この重々しいような、でもホッとするような読後感は村上春樹ならではだろう。この人の本を読むたびに、なんて頭のいい人なのだろう、と思い知る。本当にすごい世界。そう表現するしかない自分の小ささに無力を感じる。天吾も青豆も正しい世界で再会してほしかった。結局何の解決もない結末だが、天吾と青豆には区切りがつくところで終わった。疑問が浮かぶ前に、彼らの心理に惹かれる。久々に読み応えのある本だった。

  • 流行っていたころ、図書館ではBOOK1が貸し出し中で手に入らなく、BOOK2から読みました。

    適当に斜め読みしていたら、青豆の性別間違いました。最初はもちろん女性だと思って読んでいたんですが、アユミの青豆への気持ちややり取りで、青豆って男か!!と勘違いしました。異性同士で恋愛するだろうという固定概念はだめですね。そのすぐあとに同性愛だったのかと気づきましたが。(ノルウェーの森でもレズ出てきますもんね。)

    数日後、BOOK1をよんだら、青豆の性別や名字が珍しいことについての詳しい説明が最初にされていて、驚きました。(2巻から読むと「青豆」は偽名やあだ名なのかと思いました)

    こんな読みをしてしまったので評価は控えます。わたしのように勘違いした人はいらっしゃるのでしょうか?村上氏が万が一、性別間違いを仕組んでいたら惚れてしまいます。内容を忘れたころにBOOK1から読み直したい。

  • おもしろくなってきたー!続きが気になる。

  • 1よりも嫌悪感みたいなものが少ない状態で読めた。
    そしてやはり続きが気になる〜。
    こんな感じはこの作品が初めてだから凄いなと思う。
    3はどうなるのか?

  • 人と人が手を握り合うことの大切さが、繰り返し丁寧に描かれる。

    登場人物誰もが囲いの中で傷つけられ、そこから抜け出し、強く孤独に生きている。
    結びつきを拒絶しつつも求めずにはいられない。

    青豆と天吾もお互いを強く求め始める。

    「人の生命は孤独な成り立ちのものではあるが、孤立したものではない。」
    なるほどねー、深いです。

    でも、天吾は相変わらず加瀬亮のままです。

  • カフカ以来に読んだから、感じる印象も異なってしまうのではないかと、危惧して読んだ。

    すみません、なめてました。

    過去の自分と錯綜するような感覚さえあった。あっという間に時空を超えて、過去の村上作品を読んでいた当時の自分に舞い戻る。また、作品自体が持つ強烈なパワーに吸い込まれて、宇宙空間に放り出されるような感覚。それも、以前より鋭さを増していたように感じる。

    変な話だけど、この本が理解されて、似たような味わいを持つ人が読者数分、存在するならば、世界は面白いと思う。

  • 夜空に月が二つ出ている。 リトルピープルが出てくる。 展開がすごく速くなった。 その中でも猫の町という小説が出てくるがこの小説に興味を持った。 この本は月の黄色に近い。 ただ、ちょっと、いささか自分の力量に溺れているように少々話しの流れが偏っているかなぁ? でも、筋道はしっかりしている。

  • 初読。★3.5くらい。

    リトルピープルも空気さなぎもすっかりお馴染み。フフ。
    というか、どういうものなのか、この巻で大分説明されてきた。

    2は青豆が老婦人の家でさきがけのリーダーへの仕事の話、
    天吾に謎の財団からの助成金の話を牛河が持ってくるところから
    青豆が天吾を見つけすれ違い、父親のベッドで天吾の空気さなぎが登場するまで。
    そして……青豆ーー!

    1に比べて具体的に物語が動き始めた、かな。

    夏の日の午後の常温のシェリーとかバーニー・ビガットのクラリネットだとか
    そういうデティールも相変わらず散りばめ、
    私は1の方が好きだったけど、それでも早くねっちり楽しみながら
    3を読みたい!

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1Q84 BOOK 2の作品紹介

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

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