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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。壁に突き当たったにはいつもそのルールに従ってきたし、長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。そのときはきつかったとしてもね」
― 367ページ -
いろんなことを気にしないで下さい。たとえ何が起こっていたとしても、何が起こっていなかったとしても、結局はこうなったんだという気がします。
― 345ページ -
「ものを食べるって、みんなが思っているよりも大事なことなの。人生にはね、ここでひとつおいしいものを食べなくちゃならないっていうポイントがちゃんとあるの。そしてそういうときに、美味しいレストランに入るか、まずいレストランに入るかによって、人生ってがらりと変わっちゃったりもするわけ。つまりさ、塀のこっち側に落ちるか、向こう側に落ちるかみたいに」
― 314ページ
みんなの感想・レビュー・書評
『象の消滅 短編選集 1980-1991』を購入して お得感があったので 購入をした。
『象~』より収録作が増えており 読みごたえ感がタップリあるな。
村上春樹さんの言葉の選ぶセンス、言い回しや比喩は本当に天才的であると感じる。
「その一文を伝えるために、その短編小説が書かれたのかなだろな」と感じるものがあり、その言葉の使い方や導き方がとても心地よかった。
作品内容は過去の数種類の短編集をニューヨークの出版社がアメリカで発行するために抜粋したもので、その全てが素晴らしかった。
あえて好きな順位をつけさせて頂くなら。
全24作品
1、偶然の旅人
2、我らの時代のフォークロア~高度資本主義前史
3、ハナレイ・ベイ
4、トニ-滝谷
5、ハンティングナイフ
村上春樹の『なんかスッキリしない感じ』が苦手だったりする。でも、眠る前に布団で読むにはいいかと購入したが、『鏡』を読んで逆に眠れなくなった。
鏡が読みたくて借りてきた。昔教科書で読んだ鏡が私の初めての村上作品。読んだ後とにかく怖くて、で、確か作品の後に作者紹介みたいなのがあって、そこに載ってた村上さんの顔写真をみてこんなとぼけた顔してるのにやるなぁって感心したのを覚えている。
この作品、あの頃あんなに怖かったのに今読み返すと思ったほど怖くなくなっていた。
「ハナレイ・ベイ」
少し泣いた。
「我らの時代のフォークロア~」
こんなせつない思いをしたことがあったような、なかったような。
「嘔吐1979」
なんのメタファーかものすごく、気になる。
読み終わるのにすごい時間がかかったけど
ハッとする表現がいくつもあって
どれもすこしずつ悲しいのは
いつもの長編と同じだった。
村上春樹は設定と場面の切り取りがうまい。結果として、あるようで、なさそうで、という空気に仕立て上げる。
『象の消滅』に続く第2の短篇選集が登場。初期の作品から『東京奇譚集』までを含む、著者自身が選んだ24の物語。本書は『象の消滅』以降から近年に至るまでに書かれた新しい作品も収録され、とある短篇の登場人物が劇中で書いていた小説を作品化した『蟹』までもが収められた贅沢な構成となっている。
【九州ルーテル学院大学】ペンネーム:はま
めくらやなぎと、眠る女、バースディ・ガール、偶然の旅人、日々移動する腎臓のかたちをした石、の4作品はときどき読み返したくなる。
象の消滅同様、アメリカで出版された短篇集の逆輸入版。
東京奇譚集の中の作品が全部入ってるのと、螢、納屋を焼く、その他の短篇の中の作品もあって、読んだことがある話も多かったけれど、すごく良かった。
嘔吐1979と、トニー滝谷と、バースデイ・ガールが特に好きだった。
東京奇譚集に入ってる話は言わずもがな、どれも面白い。
偶然の旅人、ハナレイ・ベイが特に。
偶然の旅人が好き。
というかゲイが出てくる短編小説が好きなのかもしれない。
姉と弟という設定もぐっとくる。
スキのない選択。
素晴らしい。
東京奇譚集の作品は全収録!なんと!
***
めくらやなぎと、眠る女
バースデイ・ガール
ニューヨーク炭鉱の悲劇
飛行機-あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか
鏡
我らの時代のフォークロア-高度資本主義前史
ハンティング・ナイフ
カンガルー日和
かいつぶり
人喰い猫
貧乏な叔母さんの話
嘔吐1979
七番目の男
スパゲティーの年に
トニー滝谷
とんがり焼の盛衰
氷男
蟹
螢
偶然の旅人
ハナレイ・ベイ
どこであれそれが見つかりそうな場所で
日々移動する腎臓のかたちをした石
品川猿
再録や長編の原型とか断片交じりだけど読み返すみたいで面白かった。当時はわからなかったけど再読でちょっと理解できた話とかもあるし、村上春樹好きだなあ。とんがり焼きの盛衰が日本の文壇を表していたとは初めて知りました。面白く再読できた。
「耳」ってなんか引っ掛かるというか、興味を惹かれるんだよね。
まあ、一番はキキの耳だけど。
あと、蟹が収録されているよ。
最近は長篇ばかりを読んで 短篇はひさしぶりだったのですが
短篇のほうが すきかも
するっとはなしに入っていける
蟹はすきでもきらいでもないのだけれど
しばらく いいかな
村上春樹の短編集。
過去に執筆された短編から海外向けに英訳して編んだものを、作品構成をそのまま日本語で出版したもの。海外向け短編集としては『像の消滅』の第2弾に当たる。
24編の短編が収められているが、いくつかの短編は大幅に加筆修正され、『蟹』については日本語では初出となっている。
初期の頃の作品から含まれているが、比較的最近の短編集『東京奇譚集』から採られたものは、読者に対するサービスの仕掛けがきちんと含まれているように感じる。
『トニー滝谷』、『ハナレイベイ』、『品川猿』、『我らの時代のフォークロア』、ノルウェイの森のベースとなった『蛍』辺りが好み。『とんがり焼きの盛衰』が当時の文壇に対する印象の寓話化というのは言われてみればなるほど。村上さんは自身の作品の解説はあえてしないそうですが、本当は色々と聞かせてもらいたい。

安心して読める。文章が文章としてではなく概念として、私の頭の中へと伝わってくる感じが心地よい。この人ほど読みやすい文章を書く作家は、今の日本にはいない。東京奇譚集の作品はとくに1Q84っぽい。充実。





