- Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103534242
感想・レビュー・書評
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やっぱ村上春樹は短編だね!
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「スパゲティーの年に」だったか、その話が一番のお気に入り。
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収録作
めくらやなぎと、眠る女
バースデイ・ガール
ニューヨーク炭鉱の悲劇
飛行機―あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか
鏡
我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史
ハンティング・ナイフ
カンガルー日和
かいつぶり
人喰い猫(未)
貧乏な叔母さんの話
嘔吐1979
七番目の男
スパゲティーの年に
トニー滝谷
とんがり焼の盛衰
氷男
蟹
螢
偶然の旅人
ハナレイ・ベイ
どこであれそれが見つかりそうな場所で
日々移動する腎臓のかたちをした石
品川猿 -
村上ワールドに短時間浸りたい方にオススメです。短編集なので一つ一つの村上ワールドに浸る時間がそこまで長くないので物事の合間合間に読めちゃいます。結末が尻すぼみなものもありますが、おもしろいです。
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既読が多かったけれど、ずいぶんと忘れているものです。「蛍」なんて肝心の蛍が出て切る部分を覚えていなかった。「ハナレイ・ベイ」は今回も強い印象を残しました。悲しく、力強く、かっこいい。「かいつぶり」や「氷男」のブラックなウィットも良かったし、「偶然の旅人」もインパクトがありました。長編も良いけれど、短編の方が論理に破綻が見られず安心して読める気がします。
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今更ながら初めて村上作品を読みましたが初めてなら長編を選べばよかったのかな、と思っています。
ジャケットで選んだだけで中身は目を通さずでした。
ただサクサク読めるとは何だか違うし、読みにくいとも違う。
短編ですが薄っぺらい訳でもない。
違う作品も読んでみたいと思っています。 -
村上春樹の文章を読んでいると、いつの間にか読み終わっている。
でも、そこにメッセージめいたものなり、伝えんとするテーマみたいなものを感じることは、とくに短編の場合、ほとんどない。
かといって全く何もないわけでもない。考え出せばものすごい暗示めいたものを覚えるときもあるけど、かえってそうしたことについて考えなくても、読めてしまう。
舌にのせた端から、体の内側に消えてなくなってしまう水のように透明で、無味無臭で、でもどことない不安と温もりにあふれている。
それは文字を目に追っている時だけ、なんとなく感じれてしまう不思議な感覚とでもいうのか…
村上の短編を読むたびに、その内容をうまく口で説明いできない(というより、それを説明しても誰も面白がってくれない)。でも、文章で読むと確かに面白いから不思議だ…本当に、不思議な作家。 -
『東京奇譚集』を丸々内包しているので装丁の可愛いこちらを買った。「蛍」はあまり面白くなかったので『ノルウェイの森』に再挑戦するのはまだ止そうと思う。本編よりもイントロダクションが良かった。本編はホントにわけがわからないよ。
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2011.6
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「めくらやなぎと眠る女」(村上春樹)を読んだ。1月に読んだ「象の消滅 短篇選集 1980-1991」と違って、こちらに入っている作品どちらかというと私の好みではないものが多い。もちろんどれもが面白いんだけれど、垣間見える闇が濃くて重たいような気がするのだ。