パン屋を襲う

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 199
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  • Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534297

感想・レビュー・書評

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  • 『パン屋を襲う』
    「パン屋を襲う」と「再びパン屋を襲う」が、収録されている。
    「パン屋を襲う」は、「再びパン屋を襲う」にも書かれている通り「タイトルから期待されるような面白い話しじゃない」笑笑
    「再び、、」は 結婚して間のない夫婦が夜中に空腹で目覚めビールを飲みながら話すうちに男がパン屋を襲った話をし、女が再びパン屋を襲うことを提案して実行する。
    この夫婦はのちに『ねじまき鳥クロニクル』に登場する夫婦である。

  • 挿絵が良いね。
    絵本みたいに読める。
    手軽に読める村上春樹。

  • なんだかよく分からない不思議な話ですが、すらすらと読み進めることができました。
    包丁を持ってパン屋を襲おうとするという、普通ありえない行動から、違う世界の話の様に思えましたが、『再びパン屋を襲う』で東京の地名が出てきて、そのことにさらによく分からない不思議さを感じました。
    『パン屋を襲う』では、(おそらくわざと)とてもくどく描写されているシーンがあり、思わず笑ってしまいました。

  • イラストが村上春樹さんの世界観と合っているかは分からないが、素敵なイラストにテンションが上がる1冊。

    『パン屋再襲撃』には何度も読み返したくなる中毒性があり、話の全体を通して漂う倦怠感の様なものに浸るのがクセになる。

    短編2編とイラストに彩られた、本棚に置きたいオシャレなアートブックだ。

  • マクドナルドは…パン屋なのか…???

  • ジョンレノンの死が飢餓感を作り、一つの小説になったということか

  • パン屋を襲う 単行本 – 2013/2/1

    マクド襲撃だったのか・・
    2013年10月29日記述

    村上春樹さんの1981年のパン屋襲撃、
    1985年のパン屋再襲撃を
    カット メンシックさんの絵もつけての改題して本。

    再びパン屋を襲う・・はパン屋じゃなくてマクドを妻と襲うことになる。
    ドリンク代は支払っている辺はこだわりなのか。
    題名がマクド襲撃にしてしまうと前作との繋がりがわかりづらいから仕方ないか。
    今回の本の表紙がドナルドであるのには読む前不思議だった。
    今は納得。

    村上春樹はアフターダーク、ねむりと続いて今回で三冊目。
    未だにその文学の難しさは感じる。

    理屈や論理でどうこうのという世界でないのは分かる。
    普段本や小説を読まない人が急に読書するとなって村上春樹は敷居が高いとは思う。

    カット メンシックさんの挿絵は村上作品のイメージをわかりやすくするのに良いと思える。

  • 不思議な世界観は尚更のこと、短い話の中で繰り広げられる『くどい!』と言いたくなるばかりの表現に圧倒される。

  • 相棒が手を引いた。肩を組んで突進したけど、相棒じゃない。振り払おうとはしなかった。
    けど、今思うと何故かしなかった。勢いが凄くて、という訳でもないような気がしてた。
    血液の流れは止めてはいけないと思うのと一緒だ。
    僕が疑問を持たなきゃ、あらぬ方向にいってしまったことにも、気付かなかった。

    主人公の印象を間主観的に捉えてメモしたかったんですけど、多分出来てると思います。

    不明瞭な響きが残ってしまった人は、気にしないで下さい。それは血液の流れです。

  • すき✌️

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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