騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2017年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534327

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想・レビュー・書評

  • なんとか読了。今は読む気分じゃ無かった。第2部はあとで読む。と思う。

  • 長かったがとりあえず上巻読了
    コメントは下巻にまとめて

  • 4月24日読了。図書館。

  • 久々の村上春樹作品でした。
    「あるいは」という会話文など
    独特な雰囲気は他の作品とそのままでした。
    そしていつも感じるのは知識の深さ。
    時代背景など,とてもよく調べて作品を
    書かれるのだなと思います。

  • 割りと静かなはじまり。でも、いつもの村上春樹っぽさ全開。期待大。比較的わかりやすい。

  • 外車
    ジャズ
    クラッシック

  • 請求記号:913.6/Mur/1
    資料ID:50086061
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 幼いころに、日本の物語より先に海外からの翻訳された文章表現に慣れてしまっているわたしには、村上さんのような描写の仕方は、とてもしっくりくる。
    ただ、正直言ってまだ自分が子どもの心だけの頃には敬遠していた匂いみたいなものが、時を経て、ようやく年齢を重ね大人になったことで、深く嗅げるようになってきたように思う。
    村上作品を本当に味わえるのはこれからだと、今少し嬉しい気分。

  • 今のところ、そこまで、わくわく読み進めるほどではないかな……?まりえちゃんが出てきてなんだか気になるようになった。ひとつしっくりこない描写があって、2部でどうなるんだろうと思ってる。

  • 突然妻から離婚を申し出られた男が、放浪の末友人のツテで山の中の家に住むことになった。そこの屋根裏部屋で絵を見つけてから、彼のまわりで奇妙な事が起きるようになる。

    相変わらずの現実と、非現実の曖昧なお話でした。まだ半分ですがなかなか読み進めるのが大変。
    話の大筋が気になるので読み続けられるけど、細かい会話の意味がイマイチ分からなかったりする…
    特に免色。胡散臭過ぎるし。

    後半、免色の役割がなんなのかが分かるといいですが。

  • これ、フリーブックスで無料で読める

  • 後半になって物語が転がり出した。後編を読むのが楽しみだ。
    ただ、主人公が庶民の出身でそんなに裕福でも無さそうなのに、免色の金のかかった趣味をことごとく理解するところに違和感を感じる。金に困らない作者の境遇が無意識の内に作品に反映されてしまったのだろうか。

  • 面白い 第2部楽しみです。

  • 春樹小説の中では比較的読みやすく特徴的な何層もの多重構成の展開というより、謎解きを楽しむミステリアス感がページを進ませた。ニュアンスが「海辺のカフカ」を想起させ、今回も上田秋成の、ある小説がキーワードになっている。随所に盛り込まれた露骨な性描写も“春樹小説ならでは”。第1部ではミステリーの一端が明かされていくが第2部でどう展開しエピローグを迎えるのか気になるところだ。

  • 言葉や表現に純文学らしいと感じたが、それに加え、現実世界と仮想空間が入り混じったファンタジーの世界感も醸し出していた印象。作中にイデアのフレーズが度々出ていたが、非現実的空間だと。騎士団長殺しの謎、作中の会話等から登場人物の個性さも出ていたが、特に免色がそれを引き出していたなと感じる。時折不可解な部分もあったが、それも物語、絵画の謎を紐解く何かかなと感じる。雨田の屋敷内での出来事と登場人物らの会話、絵画から見えてくる謎、物語の背景などが繋がり、色彩がだんだんはっきりしていくかのようだった。第二部へ。

  • ・「そのとおりです。なくて困るものではありません。しかし、私には好奇心というものがあります。あなたが私を描くとどのような肖像画がっできるのだろう。私としてはそれが知りたい。言い換えるなら、私は自分の好奇心に自分で値段をつけたわけです」
    「そしてあなたの好奇心には高い値段がつく」
    彼は楽しそうに笑った。「好奇心というのは、純粋であればあるほど強いものですし、またそれなりに金のかかるものです」

    ・「好奇心というのは常にリスクを含んでいるものです。リスクをまったく引き受けずに好奇心を満たすことはできません。好奇心が殺すのは何も猫だけじゃありません」

    ・「良い面を見るようにしろよ」と帰り際に雨田は言った。「つまらん忠告かもしれないが、どうせ同じ通りを歩くのなら、日当りの良い側を歩いた方がいいじゃないか」
    「そしてコップにはまだ十六分の一も水が残っている」
    雨田は声をあげて笑った。「俺はそういうおまえのユーモアの感覚が好きだよ」
    私はユーモアのつもりで言ったわけではなかったが,それについてはあえて何も言わなかった。

    ・目に見えるものが現実だ、と騎士団長が耳元で囁いた。しっかりと目を開けてそれを見ておればいいのだ。判断はあとですればよろしい。
    しっかり目を開けていても見落としていることがたくさんありそうだ、と私は思った。あるいはそう心で思いつつ、小さく声に出してしまったのかもしれない。運転手がルームミラーで私の顔をちらりと見たからだ。

    ・「絵に語らせておけばよろしいじゃないか」と騎士団長は静かな声で言った。「もしその絵が何かを語りたがっておるのであれば、絵にそのまま語らせておけばよろしい。隠喩は隠喩のままに、暗号は暗号のままに、ザルはザルのままにしておけばよろしい。それで何の不都合があるだろうか?」

  • 評判はあまり良くないみたいだけど、今のところ決して悪い感触ではない…(まだ序盤の序盤しか読めてないけれど)。

  • 2017年4月9日に紹介されました!

  • ひさびさに村上春樹氏の一人称小説を手に取れた喜びが大きく、もったいなくてなかなか読み始められなかった作品。
    いざ読み始めると、これは今までの(特に初期というか昔の)小説の集大成なのではないかと思うほどに、いろいろな過去の作品の登場人物やシーンが頭をよぎるので、それも懐かしくうれしい。

    「騎士団長殺し」という絵がこの小説のポイント。五反田君が出演していた「片想い」や、ふかえりの「空気さなぎ」のように。この絵が、現実(とされる)世界と、現実ではない(とされる)世界をつないでいる。さて、この深い穴はどこにつながっているのか。

  • 相変わらずの村上春樹らしさがそこここに顔を出す文章。
    イメージしてもちょっとはっきりしない霧がかかった感じは、村上ワールドへ足を踏み入れたということだろうか。
    どの小説にも感じる女性のミステリアスな身勝手さが現実の女性の生々しさを感じさせなくて、身近に感じないのだろうか。

    離婚話が持ち上がり、泥沼にもならず家を出る主人公。
    「騎士団長殺し」という未発表の名作を発見して何かが変わっていく。

    私の中では騎士団長はハンプティー・ダンプティーのようなイメージでとらえどころがない。

    ふわふわした読み心地を持ったまま下巻へ行く。

  • まず驚いた。村上春樹ももう70手前、彼も人生とはかくあるべきかということを総括する年齢に入ったのかもしれない。

    彼はこれまで極めて個人的なテーマをもって社会とのデタッチメントを保ってきた。しかしながら、『色彩のない多崎つくる』から社会というか人とのコミットメントについて正面から向き合うことになり、それが結実したように見える。現に、父親としての主人公であったり、「我を捨てる」というワードが出てきたり、東日本大震災などの現在進行形の現実のニュースにが彼の小説で扱われるのは自分の記憶の限り初めてだ。また、もちろん色のない免色渡は訣別すべきもう一人の主人公だ。免色の設定がグレートギャッツビーのニック・キャラウェイまんますぎて、彼がずっと描きたかったことってこういうことだったんかな、とも思う。「この世界には確かなことなんて何ひとつないかもしれない。でも少なくとも何かを信じることはできる」このオチは『世界の終り』で世界の終わりから出てきたときのような感覚がある。

    ただ、テーマとしてはこれまでと全く違って新鮮で、評価もできるものの、内容的にはどうかな、と思う。まず走り出しが遅い、相変わらずかなりのスロースターター。183ページ目くらいからいつもの春樹節が始まる。それまでは結構退屈(逆に何の展開もない話で183ページ引っ張れる筆力はさすがだが…)ギミックとして、何かのきっかけで自分の周りの世界に歪みが生じて、穴や井戸といったメタファーとしての別世界へのトンネルをくぐって問題を解決し、最後に輪が閉じられるという春樹パターンは同じだが、騎士団長殺し、画家といったあまりに浮世離れしたものを中心に据えるのはどうなのかと思う。それにより、彼らの悩みや一挙一動は他の人からすればまあ勝手に悩めば?みたいな感じになってしまう。ブルース・スプリングスティーンは出てきたものの、『1Q84』同様、ロックではなくクラシック、アメリカよりもウィーンに小道具が移ってきているのも微妙か。高等遊民みたいになっている。さらに、基本的に画家と家の周りなので、『ねじまき鳥』とか『カフカ』みたいにロケーションの動きがあまりなく退屈。あと、作品を追うごとに性的描写がねちっこくなってきていてもはや変態の域でありぶっちゃけキモい。あとあと、これは彼の限界だなと思ったのは、人を愛するというテーマを扱うために子供や父親という徹底的に俗世な描写にチャレンジしてみたものの、彼の生活環境故か本編の内容に比べてあまりに一般的で浅い描写で、作家には色々な経験や環境が必要であり、経験していないことは書けないということが分かった。

    最後に、一級品の比喩表現は衰え知らず流石です。また長い小説だが、最後まで読んで頭から再度拾い読みすると、きちんと一貫して今回のテーマを読者に目立たせることなくずっと語られてる。材料を所々撒きながらも、途中でテーマがばれることはない。このあたりはやはり一流。

  • これまでの村上春樹のこれ全編オマージュといった感じ。

    ・妻との関係(「ねじまき鳥))
    ・妊娠の扱い(「1Q84」)
    ・セックス描写(「国境の東」「ノルウェイの森」)
    ・日常への回帰(「蜂蜜パイ」)
    ・この世のに実存するとは思えない少女と現実にはあり得ない中年男性との親友同志的関係(「ねじまき鳥」「ダンスダンスダンス」)
    ・留守番する家(「レキシントン」)
    ・免色のような何かが欠落した不器用な天才(「ダンスダンスダンス」「トニー滝谷」「独立機関」)
    ・井戸(穴)から異世界(森)への綺譚的要素(「ねじまき鳥」「カフカ」「世界の終わり」)
    ・歴史への言及(「ねじまき鳥」)
    ・象徴的道化?(「1Q84」のリトルピープル、羊)
    ・回収され得ない伏線、解決され得ない謎(「ねじまき鳥」「1Q84」)

    女性関係にも苦労せず何だかもてて、少女にも好まれ、天才にも敬意を払われ、結局のところ才能のある、特別な男性が異次元を体験し、現実世界に戻ってくる、という今までと同じ物語。

    ここに何か新しいものがあるのか?と問われれば、ない、としか言いようがない。また、相変わらずの村上春樹臭にうんざり(健全な感覚である)、というのも分かる。

    とはいえ。とはいえ。そのへんの凡百ある小説より遥かに面白い。また、世紀の駄作「多崎つくる」にはないが、「騎士団長殺し」には。村上春樹が描こうとしている何か、描こうと努力している村上春樹の作家としての誠実性のようなものは、確かにはある。それが今までと同じものであったとしても、その表現が鮮烈なものでなかったとしても、スケールが小さくなっているとしても、評価したい。また、まだうまく言葉にできないが、着地点が今までの村上春樹の小説とは若干違う気もする。

    結局のところ、この小説が好きか嫌いかと問われれば、私はこの小説が好きであり、色々言いたくなるが、断固として支持することとする。

    【村上春樹長編マイワースト】
    1 アフターダーク
    2 多崎つくる
    3 スプートニクスの恋人

    【村上春樹長編マイベスト】
    1 世界の終わりとハードボイルド(断トツ)
    2 ねじまき鳥シリーズ
    3 ダンス・ダンス・ダンス

    【村上春樹短編集マイベスト】
    1 回転木馬のデッドヒート(断トツ)
    2 納屋の・蛍
    3 神の子どもたちは皆踊る

    【村上春樹エッセイベスト】
    ・ポートレイトオブジャズ

  • 何とも発売前から話題を呼んでいた本作。
    まあ機会があれば読むかな、と思っていたら思いがけなく貸していただいて、ありがたく読んでみました。
    肖像画専門の画家である私は、6年続いた結婚生活を一方的に妻から解消を迫られます。
    理不尽なうえ落ち度は絶対妻にあるのに、暴れるわけでも、わめくわけでも、泣くわけでもなく、唯々諾々と受け入れて出て行く彼は、村上春樹の描く男そのもの。村上さんとダブってしまうというのは言い過ぎでしょうか・・・
    家を出てからの彼に降りかかる奇妙な出来事の数々、偶然なのか必然なのか、目が離せません。

    今回は「私」という一人称で書かれていて、拠点が定まっているのでとても読みやすいです。
    なんだかずっと以前の作品のモチーフに似ているような場面も出てきてはっとします。

    下巻も楽しみです。

  • むかしはかなりファンだった、村上さん大好きだった。最近は大好きっていうわけでもないけれどもそこそこファンではあり、まあ本が出れば読むことは読む、っていう。エッセイは無条件に大好き。
    今回はしかし、村上さんなのにこんなに読んでてノレないなんて、って思った。村上さんの文章が好きなので、どんなテーマだろうと内容だろうと、文章を読んでいるだけで楽しいはずなのに。普通の会話とか、普通の地の文がなぜだか読んでいて退屈するような。例のおもしろい「比喩」とかユーモアある会話があんまりないせいなのか。
    それとも、わたしのほうの問題なのかも。
    なんか読んでいて気持ちが暗い。。。

    あと、最初読みはじめたとき、主人公が50歳くらいかなーという印象で読んでいたら、すぐ36歳とわかってけっこう驚いた。なんかもっと年寄りっぽいというか。36歳ってなんかもっと若い感じしない?とか思うのは主人公が老成しているのか。

    あと、村上さんらしく、上等な車とかお酒とか料理とか、そいういう固有名詞がたくさん出てくるのだけれど、こういうのって今の若い世代はどう思うんだろうか? バブリーっていうわけでもないけども、受け入れられるのかなあとか。たとえばわたしなんかは、若いころに「ダンスダンスダンス」とか読んでて、ハワイ行ってビーチでカクテルとか飲んで、マセラティ乗るみたいなライフスタイルにあこがれないこともなかったんだけども。

    あと、以前は村上作品の悪評ってきこえてこなかったんだけど、なんかSNSあたりで悪評いっぱい見る。。。そんなにひどいですかね? 若い人にしてみれば、村上さんもただの古臭い頑固おやじなんですか??

    などなどなんかいろいろ元大ファンとしては考えさせられることがいろいろあるけれども、ともかく下巻を読みます。。。

  • 私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた。それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕れるまでは…。

    村上春樹らしさが随所に現われていると思う反面、以前はスラスラ読めた心地よい文体がなぜか読むスピードが上がらない。自分が年を取ったせいかもしれないけれど、もしかしたら若いころの作品よりもリズム感が無くなっているのではないか、とも思う。ただ相変わらずのストーリーテラーぶりで、騎士団長のキャラにも魅力十分。第1部はホラー風味もありページを捲る手は止まらず、第2部に突入する。
    (A)

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