騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2017年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534327

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想・レビュー・書評

  • 第1部が終わった段階では村上春樹の最高傑作になるかと思った。イデアに関するところは違和感があったが、慣れる。

  • 目に見えないもの。イデアが形になり顕れる。封印が解けて…
    今度の村上作品の主人公は6年間連れ添った妻から突然離縁を切り出された男性。肖像画を描くことを生業としている画家です。何故妻とうまくいかなかったのか、はっきりした理由もわからないまま彼は家を出ます。謎を抱えたまま友人の貸してくれた家に住み始めるのですが、その家は友人の父である高名な画家が使っていた所。彼はそこでその画家が描いたと思われる因縁めいた日本画を見つけます。「騎士団長殺し」というタイトルのついた絵。モーツァルトのオペラ、「ドン・ジョバンニ」を連想させる絵でした。この絵を見つけてから起こる一連の出来事は、不思議な体験や謎めいた人物との出逢いでした。画家を主人公にしているだけに、視覚的な場面が多く、特に騎士団長の登場シーンはちょっとコミカルで、現実にお会したいものだとさえ思いました。12歳で死んだ妹もこのお話には重要な役割を担っているようです。

  • メンシキさんの肖像画を描く、その描写がすごい。文章でその色使いやほとばしるエネルギーを感じた。その辺りから読むスピードも加速。後半に期待!

  • 第1部のみ読了。プロローグのエピソードにどうつながっていくのか期待してしまう。
    ほぼ読み終えようとするくらいまできて、主人公である私の名前が出てこないことに気づいた。(ガールフレンドやフォレスターの男、もちろん騎士団長や顔のない男もいるが)主人公以外の登場人物の名前は比較的具体的に出てくる中で、会話などの中に名前が出てこなくても不自然に感じないことを不思議に思った。
    クラシック、オペラ、ジャズ、自動車、料理などに、相変わらずの村上ワールドを感じながらも、青髭公の城(の秘密の部屋)などの具体的な意味が分からず、ついていけていない自分を感じた。
    17-81

  • スバルの男は画家自身も含んでいるのか?
    免色と妹との、暗闇における感じ方の違いが気になった。

  • 読み終わってしまう悲しさを考えて、少しずつ大事に読もうと思っていたので、細かく分かれていた章が区切りになって助かった。村上春樹さんらしからぬ読みやすさですらすら進んでいくのが不思議だったけど、アンダーグラウンドの登場ではいよいよ始まるワクワク感。

  • 久々の村上春樹の新刊。予約していた二冊組が一度に来たので一気読みしても大丈夫、と読み始めたもののなかなか読み進めない。
    毎度のことながら、村上作品は登場人物たちのキャラクターや独特の表現、文体に慣れるまでにいつもそれなりに時間がかかるのだけれど、長年のファンとしては簡単に読み終えてしまっては勿体無いし、一気読みのエンジンが掛かるまでが楽しかったりするので、じっくり読む。イデア編ではとにかく騎士団長。彼に尽きるなぁと思いつつ後編へ。

  • 前半が終わったばかりなので、感想は下巻で。確かにイデアは顕れた。作品は登場人物のノリとか、時間の流れとか、ちゃんと村上作品で、しかも読みやすい。

    あらすじ
    本当は抽象画家であるが、生活のために肖像画家だった私は、離婚を機に、友人の父、有名な日本画家が住んでいた家を借りる。日本画家はオーストリア留学中に、西洋画から転向したらしいが、何があったのか。庭には鈴の音が聞こえてきたが、それはイデアのしわざだとわかる。近所にすむ謎めいた男・免色に頼まれて一人の少女の絵を描くことになった・・・。

  • 主人公・私は、親友の父で、著名な日本画家である雨田具彦のスタジオで、「騎士団長殺しの」日本画を発見し、そこから物語の歯車が回り出す。
    村上春樹ワールド全開です。
    ・現実と幻想の狭間の世界
    ・「怒り」が皆無の世界(妬みはあるけど)
    ・「あるいは」の世界
    ・男性主人公の優しさは憧れ
    ・少女は特別な力を持っている
    ・絵画に造詣が深い
    ・謎は謎のまま(現実的に納得感のある解は最後までない)
    主要人物は、私、ユズ、免色、雨田政彦、雨田具彦、秋川笙子、秋川まりえ

  • 相変わらず謎がちっとも解決しないムラカミワールド。それでもページをめくってしまうのは、言葉の魔力か、静謐な文章に秘めた切羽詰まった情熱のためか。今回は寝取られ男の冒険譚ということで、いっそう切ない。

  • 1Q84の穏やか版。
    免色さんが出てくるたびに、
    スプートニクの恋人を思い出す。

    美術館に行くのが楽しくなった。
    ミュシャ展に行った時、ものすごくこの話がちらついた。

  • これ程までに世間が耳目を集める本の読書感想文を書くにわ、相当の覚悟がいるのだろうけれど、皆さんきっと手軽に「前評判ほどにわ面白くわ・・・」とか「やはりノーベル作家にノミネートされるだけあって・・・」などという事を書いていらしゃるのでしょう。
    と、これだけでボクの読書感想文とします。すまぬ! (あ、一つだけ書き足す事があった。それわ「竹のザルなら簡単に水に浮かぶぜ、騎士団長」であらなったw。)

  • とても面白く読みやすい。
    謎が謎を呼ぶ感じがとても好き。
    初めての読む村上春樹の本でしたが抵抗もなく一ページ開くと次が気になり読んでるあいだ時間があっという間に過ぎる。

  • ペースをつかめず、一時期積読状態だった。読むのに時間がかかった。登場人物が少なく、場面も同じ場所を延々と、騎士団長が出てきたぐらいから、面白くなってきた。

  • 村上春樹(村上春樹)

  • 久しぶりにファンタジーと現実の溶け具合が好きな割合の村上作品。不思議な隣人、鳴る鈴の音、あらわれる騎士団長。どう絡み合って後半を迎えるのか。

  • 村上春樹らしい話。しっかり読まないと何のことやら分からなくなる。で、後半はどうなるのか、さっぱり予想が付かない。

  • 何を書けばよいのだろう。 村上春樹は、現代版、夏目漱石なんじゃないかと思い出した。見事に悪人は出て来ない。メンシキさんが、むしろエグイ事になるのかとも思ったが、ならない。壁話も進展しない、なのに南京事件?数も内容もどちらからの話も噛み合わないのに、日本LOVEな自分に驚いてしまう、満洲引き揚げ時にロシア人やら韓国人にレイプされた女性の話は話題にはならない。日本にいる韓国の人や中国の人にはウエルカムを唱えたいが、事、国となると壮大な中国も韓国も嫌だと思ってしまう。話が脱線し過ぎか、でもこっちを書くと思ったのですが・・  イディアとメタファーの違いは?  人間は善人であり悪人である? 革ジャンパーは現実から消滅したのでしょうか?

  • 昨年「羊…」を読み返したりしたので「1Q84」以来、という訳ではないですが、久々の村上春樹です。
    目次を読むだけで、「あゝ〜、村上春樹だ」と、少しワクワクしましたが、今作では物語の進行がゆっくり。そう言えば最近はこんな感じでしたっけ(^_^;)
    いろいろ伏線というか、まあ、回収されない分もたくさんあるんでしょうけど、広がってはきてますが…

  • いつもの感じ。金にも女にも知能にも才能にも困っていない主人公が不思議な展開に巻き込まれる話。妻に別れ話をされて車であてもなく旅にでるくだりが印象深い。

  • 主人公は妻に離婚を迫られた36歳の肖像画家。親友の父親である、余命幾ばくもなく施設に入っている高名な日本画家 雨田具彦の自宅兼アトリエに住み込むことに。ミミズクが巣食う屋根裏部屋で、厳重に封印された『騎士団長殺し』という題の一幅の絵画を発見する。一瞥するや不思議なパワーを秘めたその絵の魔力に引き込まれ、やがて身辺に超常現象が起こり始める…。

    主人公は絵画に埋め込まれた物語に翻弄されつつ、その謎に挑むというのが、今作の村上春樹定番の「シーク・アンド・ファインド」の構図となっとります。村上ワールドにお馴染みの現実と非現実の交錯点は、今回は自宅兼アトリエの側にある「雑木林の中の巨大な穴」。「ねじまき鳥クロニクル」では「井戸」がそれでありましたな。閉塞空間を結界とする設定を先祖がえりと揶揄されようとも、この方は御構いなしのご様子。

    現実的な話に寓話が差し込まれ、それが小説の重要なファクターになっている村上節全開であります。「付いていけませぬ〜、やれやれ…」の声があちこちから聞こえてきてますが、「海辺のカフカ」「1Q84」より遥かに面白く、久々に味わう陶然とした読後感。

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