騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

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著者 : 村上春樹
  • 新潮社 (2017年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534327

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騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想・レビュー・書評

  • 村上春樹らしいと言えばらしいのかもしないが、読みやすい文章ではあるが、説明が非常に長く、それらによって文章がかなり長くなっている。セックスの描写がこんなに何回も必要なのだろうか。もう少しコンパクトな方が好み。

  • 村上作品はいつものことだが、現実と虚構が入り混じって非日常の世界に読者はいざなわれる。何と絵画の人物が現れて道を導いでくれる。山の上の3つの家が思惑を持ちながら物語は進んでいく。

  • 村上春樹 ×「グレード・ギャツビー」× 南京大虐殺。

    #

    離婚、不貞、孤独、殺人と「隠された名画」。
    歴史の過去と現在のミステリーに、主人公が巻き込まれる。
    謎。謎。

    好みですが、僕はもう、面白くて面白くて...。



    「騎士団長殺し 第1部 顕われるイデア編」。
    「第2部 遷ろうメタファー編」。
    村上春樹さん。
    2017年、新潮社。



    90年代、00年代、10年代、と。
    どんどん面白くなっていく村上春樹さん。
    どんどん「社会や国家や歴史との距離感」が近くなっていく村上春樹さん。
    どんどん作品中で触れられる芸術世界が、和風のものにまで広がっていく村上春樹さん。

    ミステリー。それも一筋縄ではいかないミステリー。
    だって、リアリズムとか、納得性とか、そういうルールに則ってなんかくれないから、予測不可能。

    それでも、オモシロイ。

    #

    村上春樹さんも、もう70歳くらいなんですよね。
    そして、かれこれ40年近く?小説を書いている。
    別段、「枯れた」とは思わなかったんですけれど、なんかこう、草書の味わいというか。
    「こんなくらいで、こんなくらいが、良いんぢゃないかな」という、ベテランならではの余白の愉しみ、味わいが素晴らしいなあ、と思いました。

    #

    つまり、具体的に言うと。

    (以下、ものすごくネタバレになるので、ネタバレが嫌な人は絶対に読まないでください)

    「謎」が解けないまま、終わっちゃいます。

    「えっ」という感じです。

    【謎の絵画「騎士団長殺し」が描かれた経緯はどのようなものだったのか?】

    【なぜ主人公の前に「イデア=騎士団長」は現れたのか?】

    【メンシキさんが「娘かも」と思っている少女は、娘なのか?】

    【主人公の妻が身ごもった子供は誰の子なのか?】

    もう、とにかく、色んなことが、色んな謎が、なんだかよくわからないまま終わっちゃいます。

    落ちが無い。

    もっと言うと、最大の事項は、

    【それらは、何を表しているのか?何をほのめかしているのか?何の暗喩、隠喩なのか?】

    という、「唾棄すべき、学校の読書感想文」に書きやすいことは、何一つわからない(笑)。

    でもとにかく、ぐいぐい引っ張っていく。ミステリー。
    ロッセリーニの「不安」を思い出してしまう感じ。

    「何を表しているの?」「テーマは?」「何が言いたいの?」...
    そんなことのために書いている訳ではない、のでしょうね。パチパチ。

    #

    一方で、やっぱり文章が上手い。リズム。たとえや、描写の豊富さ、気の利いた言葉たち。
    それらが技巧だけぢゃ無くて、上手く言えないけれど「誠実さ」みたいな、「氷山の水面下の分厚さ」を感じさせます。
    そこが村上春樹さんの文章を読むときの、安心感であり心地よさであり、わくわくです。



    「1Q84」のように、しばらくしてから「第3部」が出るのかも知れませんね。出版サイドならそれはヨロコビそう。
    しかし、「第2部」の終りでは一気に時間が経っていて、このままで終わって、もう何も絵具を足さなくても良いのでは?という気もします。

    #

    最後に、印象のメモとして。
    「1Q84」に続いて、「子供」「出産」みたいなことが、またまた何かしら、描かれます。
    夫婦や恋愛やセックスについては、これまで必ず描かれてきたのだけど、最近はハッキリと「親になる」ということと、
    「次世代を見ながら老いていく」みたいなことが、ものすごく濃厚に、コンデンスミルクみたいにドロリと描かれています。
    「風の歌を聴け」以来のファンとしては、そうやって何かしら経年変化していく村上春樹さんの文章を... 続きを読む

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降っていたが、谷の外側はだいたい晴れていた…。それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕れるまでは。

    平成29年6月17~20日
    7月1日~13日

  • なんやろう。ヘンテコリンな物語なんやけど引き込まれる。続きが早く読みたい。

  • 第1部がまるまる序章のような感じがした。
    何かが起こってしまって、もう後戻りが出来ない怖さがある。
    結末が楽しみ。

  • 騎士団長殺しというタイトルから中世の話なのかと思ったら、全然違った。

  • 何年かぶりに読んだ村上春樹の作品。

    良くも悪くも「村上春樹ワールド」な感じ。
    現段階では、特に解決していない、
    いわゆる「謎がなぞをよぶ」状態。

    今後の展開に期待。

  • 村上春樹の騎士団長殺しを読みました。

    久しぶりの長編小説で、語り口は面白く読んだのですが、エピソードの納得性にちょっと不満を感じました。
    村上春樹の物語は言葉での説明はされず、エピソードが積み重なることにより物語の立体感が出てくると思っていますが、この物語ではエピソード間の整合性があまりとれていないように感じました。

    その結果、消化不良のエピソードがたくさん残った平面的な物語になってしまったと感じました。
    ちょっと残念です。

  • 印象的な箇所から引用

    「ねえ、最初にデートしたとき、わたしの顔をスケッチしてくれたことを覚えている?」
    「覚えているよ」
    「ときどきあのスケッチを引っ張り出して見ているの。素晴らしくよく描けている。ほんとの自分を見ているような気がする」
    「ほんとの自分?」
    「そう」
    「だって毎朝、鏡で自分の顔を見ているだろう?」
    「それとは違う」とユズは言った。「鏡で見る自分は、ただの物理的な反射に過ぎないから」
     私は電話を切ってから洗面所に行って、鏡を眺めてみた。そこには私の顔が映っていた。自分の顔を正面からまともに見るのは久しぶりのことだった。鏡に見える自分はただの物理的な反射に過ぎないと彼女は言った。でもそこに映っている私の顔は、どこかで二つに枝分かれしてしまった自分の、仮想的な片割れに過ぎないように見えた。そこにいるのは、私が選択しなかった方の自分だった。それは物理的な反射ですらなかった。
    (pp.55-56)

    「抽象的思考、形而上的論考なんてものができなくても、人類は二本足で立って棍棒を効果的に使うだけで、この地球上での生存レースにじゅうぶん勝利を収められたはずです。日常的にはなくても差し支えない能力ですから。そしてそのオーバー・クオリティーの大脳皮質を獲得する代償として、我々は他の様々な身体能力を放棄することを余儀なくされました」(p.388)

    「我々はある意味では似たもの同士なのかもしれないーーそう思った。私たちは自分たちが手にしているものではなく、またこれから手にしようとしているものでもなく、むしろ失ってきたもの、今は手にしていないものによって前に動かされているのだ」(p.434)

    「人物を描くというのはつまり、相手を理解し解釈することなんだ。言葉ではなく線やかたちや色で」
    「わたしもわたしのことを理解できればと思う」とまりえは言った。
    「ぼくもそう思う」と私は同意した。「ぼくもぼくのことが理解できればと思う。でもそれは簡単なことじゃない。だから絵に描くんだ」
    (p.482)

  • <第一部、第二部を併せての評です>
    主人公は三十六歳の画家。今は復縁しているが、五年前に突然妻から離婚を切り出されたことがある。あなたとはもう暮らせない、と言われたのだ。家を出るという妻に、自分の方が出ていくと告げ、愛車のプジョー205に当座の荷物だけを積みこむと、そのまま北に向けて走り出した。東北、北海道をさすらうようにして宮城に着いたところで車が壊れた。電車で東京に戻り、友人の雨田政彦に電話し、住むところを紹介してもらった。小田原の山中にある、政彦の父で画家の雨田具彦の家である。

    具彦は山の上にある一軒家にこもって絵を描いていたが、今は認知症が進み、施設で暮らしている。空き家のままでは物騒で、「私」は番人代わりに格安で宿を提供される。しかも、政彦の紹介で市内の絵画教室の教師の職も得、何とか暮らしの目途もついた。そんなある夜、屋根裏で物音がする。明るくなってから天井裏を調べると梁にミミズクがいた。それともう一つ見つかった物がある。丁寧に梱包された絵だ。紐に付された名札には「騎士団長殺し」と記されていた。

    雨田具彦は元は洋画家だが、留学先のウィーンから帰国後、突然日本画を描き出した。理由は不明だが、余白を生かした空間に飛鳥時代の人物を配置した絵は高い評価を得た。見つかった絵は、未発表のもので画家は誰にも見せる気がなく、秘匿していたもののようだ。画題は題名からモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』に想を得たものと分かる。騎士団長(コメンダントーレ)がドン・ジョヴァンニに刺された直後を描いたものらしく、騎士団長の白衣には血が滲み、ドン・ジョヴァンニの恋人であるドンナ・アンナの驚く姿も見える。ただ服装は日本の古代の装束に変えられている。画家の代表作と言っていい傑作である。

    その絵を見つけてからというもの、おかしなことが起きるようになる。深夜になると外で鈴の音が聞こえるのだ。それも敷地内にある祠のあたりから。祠の裏にはススキの茂みがあり、よく見ると塚のようなものがあった。一人で調べるのも気が引けたので、知りあったばかりの免色という男に話して協力を得る。IT関連で財をなした男で、早速手を回して業者と重機を手配し、蓋になっていた岩を持ち上げた。石の下には深さ三メートルほどの穴が隠されており、中には仏具の鈴が残されていたが、人のいた気配はなかった。

    持ち帰った鈴はスタジオに置いた。すると今度は家の中で鈴が鳴る。恐る恐るスタジオの扉を開ける、とそこに騎士団長がいた。身長六十センチほどで絵の中から抜け出てきたなりをして。「ない」というところを「あらない」と奇妙な日本語を使うその男は本人の言葉を借りると「イデア」だそうだ。今は「形式化」していて、格好は主人公の頭の中にある騎士団長の姿を借りたのだという。いわば「私」の「心の眼」だけに写っているわけだ。現実界では長くこの姿でいることはできず、一定時間がたつと消えてしまう。

    このイデアとの遭遇以来、主人公の絵は変化を遂げる。それまでも肖像画家としての技量は人に優れていたが、今ではモデルの外見ではなく本質を描き出すまでになった。免色に依頼された肖像画も傑作で、高額で買い取られて屋敷に飾られる。その上で免色はもう一枚絵を依頼する。「私」の絵画教室に通う十二歳の少女の絵だ。まりえという少女は、免色の愛した女の忘れ形見であるだけでなく、もしかしたら自分の血を引いているかもしれない、という。死んだ自分の妹に似たまりえは、日曜日になるとやってきた。教室では無口だったが、二人きりになるとよくしゃべった。

    その絵もほぼ完成しかけたころ、ことは起きた。まりえの行方が分からなくなったのだ。騎士団長は、明日電話がかかり、何かを頼まれるが、それを断ってはいけないという。それがまりえの行方を知る... 続きを読む

  • 三人称から一人称に戻ったようで、また過去を振り返る仕掛けであったりで、過去作を思い浮かぶところ多い。

  • 長い。

    パッとしない画家と、謎のIT起業家と、謎の絵、謎の穴のお話。

    謎だらけで、展開が遅いから飽きそうになる。

    文章の読みやすさでなんとか読み切ったが、イマイチかな。

  • 今回の作品はこれまでの村上春樹作品の中で最も読み進めるのに時間がかかったと思います。
    村上春樹さんの作品は言葉や文体それ自体は難しくはありません。むしろ非常にシンプルだと思います。しかしながら、その奥にある“意味的なもの”は非常に深く、複雑に絡み合っています。「騎士団長殺し」はその傾向がより顕著で、一文一文の奥にあるものの階層がとても深く、私には考える時間が必要でした。
    哲学的であり、抽象性も高いと思います。
    また、音楽、絵画、歴史、文芸などの文化的教養も組み込まれています。
    余計な考えかもしれませんが、村上春樹さんの作品が苦手な方は、特に苦手と思われる傾向にある作品かもしれません。
    私は、とても好きですが。

  • セロニアスモンクのCD聴いてみたくなった。
    村上春樹は『ノルウェイの森』以来。もう読むことはないと思っていたが、親切な友達のおかげ(お節介か?)で再び手に取ることに。
    春樹ワールド全開の世界でしかし語り口は巧みだから一気に読んでしまった。
    結論から言えば、上巻で広げた風呂敷がシワが多すぎて下巻で慌ててアイロン掛けました的な始末。あら、イデアがメタファーに負けたのね。
    免色は華麗なるギャツビーよろしく豪華な邸宅で恋人ならぬ娘を覗き込むし(春樹さん訳してたが)まりえの叔母さんはHERSに出て来そうなゴージャスなファッション。
    まりえの実の母親のサイズは5!ブラジャーは65C!
    春樹ワールドはブランドとか服装のアイテムとか食べ物や飲み物を具体的に書き込みながらも記号化して現実味を感じさせなくする。
    そこがハルキストが夢中になり、アンチが湧くところだろう。

  • いつも通りの、世間ずれした孤独を愛する男性。独身。
    贅沢を望まず、金と女性には困っていない。
    絡んでくるのは裕福だが闇を帯びた人。
    暗黒の歴史。
    閉じ込められる穴。

  • なかなか読み進めるのが難しかった。村上ワールドはいつものままなのだけど大人向けな感じのする本です。ストーリーはテンポよく進むと言うよりはじわじわと日常が非日常におかされていく感じだった。そのじわじわ間がちょっと耐えづらかったかな。

  • 第1部を読み終わったところです。

    おもしろーい。好きです。

    国境の南~アフターダークまでの間の作品が私は全然好きじゃなくて、勝手に「ハルキ暗黒時代」と呼んで、自分の記憶からはほぼ抹消していますが、その嫌いな作品ですら、読んでいる間はどれも「好きだ~!」と幸せをかみしめながらウキウキとページをめくってました。
    従って、これも、今のところは大好きですが、最後まで油断はできないのだー!

    読んでいる時、毎回思うのですが、彼の書く日本語が気持ち良すぎて好きすぎる。
    これはもう「読むエステ」と言っていいかと。
    でも、日本語で読まない外国の人にも受けているのが不思議です。日本語以外で読んでも私は彼の作品が好きだっただろうか。謎だ。

    さて、第1部を読んでの感想ですが、村上春樹さんのほぼ全作品を読んでますが、今回初めて「あれっ、村上春樹も年とったんだなぁ」と思いました。それが良いとか悪いとかではなく、単なる文章からにじみ出る印象として。
    いつも永遠の青年(20~30代)みたいな感じだったのに、初めてもっとずっと年上の人が書いた、という感じがしました。

    そのせいか、なんだか主人公が30代には思えなかったです。最初からずっと50歳前後くらいの人物を思い浮かべてしまっていて、年齢の記述のところで毎回、あれ?って慌ててイメージ修正していました。
    主人公は過去の作品とまったく同じキャラなので、なぜ自分がそんな風に感じるのかは分かりませんが。

    そう言えば、主人公だけじゃなくて、登場人物マップもストーリー展開も基本はいつもと同じです。妻は去り、ガールフレンドは物分りが良くていい関係なんだけど主人公と深くはつながっておらず、それと対照的に深くつながるのは非常に未熟な(というか成熟しきっていない)ミステリアスな少女、っていういつものパターンです。
    でも何かがいつもと違って、加齢というか、年輪を感じます。(良い意味も悪い意味もなく単なる印象として)

    話はそれますが、村上春樹さんに限らず、10代の少女の持つ硬さって、男性にとっては神に近い存在なのかもしれないな、って読んでいて、ふと思いました。
    こういうミステリアスな少女が出てくる作品を読むたび、「若い女の子って、そんな崇高なもんでもないんだけどな」と、かつて(というか大昔)の10代の乙女はやや複雑な心境になります。男性のそういう処女性みたいなものへの無意識の信仰が、意識化されてないだけに怖いと感じる時もあります。
    特に、この作品は、なんだか大人の女と少女との対比が極端なので、そんなことも思いました。

    さて、続きを読みます。

  • いやぁ、読み進めるのがちょっとしんどかった。
    途中で寝落ちしそうになることがなんどもありました。
    でも、第2部に向けての伏線の数々だと信じて。
    鮮やかに実を結ぶことを信じて。
    感想はすべて読み終えてから書こうと思います。

  • 友人に借りた本。とりあえず通勤のお供には向かない。けどそこしか読む時間がないので持ち歩き中。重い。

    なんとなく一部は一部でお話が完結するのかと思ってたらそうでも無かった。それにしてもこの作者は井戸とか降りていくという表現が好きなんだなぁ。この主人公はなんかものすごい写実が上手そうだな、なんて事を思いながら読みました。

  • 肖像画家の少し前に経験した出来事という感じで物語はスタートします。エピローグの顔のないモデルの話がどう続くのかずっと謎の第1部でした。
    騎士団長って何と思いながら、よくわけのわからない展開にどう決着をつけるのかと思いながら読んで行くと、やっと騎士団長が登場します。
    このキャラ結構かわいいかも。「そんなことあらない」と言われてしまうかも。
    第1部は少し山場を迎えて、第2部へ。

  • 著者の本はファンタジーとも幻想ともリアルとも違う表現できない世界にひきこまれます

  • 図書室で50人間とって2巻を予約したのに、2巻先に来た笑 キャンセルして120人待ちで予約し直したら、今度は1.2巻同時に届いた笑 2週間で両方読めって、、、ことよね、、、_:(´ཀ`」 ∠):
    と思い、頑張って2日で1巻読み終わりました笑
    なんだかもう。
    なんにも想像しないで挑んだけど、それでも予想外なところが村上春樹。
    でも相変わらずの村上春樹!
    主人公が画家で、絵にまつわる色々はとても面白いと思った。
    免色氏と年上のガールフレンドと柚はもう本気の村上節だよね。
    頭の中が村上春樹になってしまい、読んでいる間はやたら体言止めになったり、むしろ、とか、いわゆる、とか、ということだ。とか、文体が染みついちゃうんだよな。
    なんにしても一気に読めちゃうおもしろさはいつもさすがです。
    イデアとはこれ如何に。

  • 最近の村上春樹はどうなんだかな〜と思っていたけど、これは面白かった。

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騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の作品紹介

その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編はこんな本です

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