みみずくは黄昏に飛びたつ

  • 新潮社
4.06
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534341

感想・レビュー・書評

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  • 物語の解説だったり意味を探すのはあまり好きではないのだけど、村上春樹さんの小説を書くことが好きという気持ちやストイックさを言葉で触れられて嬉しかったです。
    川上未映子さんの質問力も素晴らしくて圧倒されました。

    「何度も何度も噛み直せて、噛み直すたびに味がちょっとずつ違ってくるような物語を書きたい。」

    何度も何度も読んでも、毎回心に響くすごさ、感じています。

    インタビューを終えて、の短い文章がやっぱり一番好きでした。

  • 文体へのこだわりの話おもしろかった。

  • 2022年10月29日読了

  •  村上春樹君が素直にしゃべっているのが不思議。話を聞いている川上さんに好感を持って、彼女の小説を読みはじめてしまった。
     追記2019・10・14
    川上さんたちの小説と村上春樹君の小説の、微妙な「差異」が、明らかにされているのではなかろうか。そんなことを考えた。ブログに書き始めたので、よろしければ、どうぞ。
    https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201910140000/

  • 騎士団長殺しのあとのインタビューを主に纏めた本
    村上春樹本はほぼ全て読んでいるし、、、なのだがなんでこのインタビュー本にそこまでぐっとこなかったのだろう。
    もう少ししてまた読んで考えるしかない。

  • 村上春樹は高くて遠いところにいる
    でも小説は面白くて好き
    川上未映子がものすごく準備してインタビューしてて
    村上春樹も真摯に答えてる
    だけどすっとぼけた感じで楽しい
    まあ語られてることは難しいんだけど
    一日十枚は書くのがすごいなあ
    私もせめて一枚書こう、ゴミみたいなものでも
    ≪ ハルキスト これは楽しく 読めたかな ≫

  • 最新作である「騎士団長殺し」を中心にした、川上未映子による村上春樹へのインタビュー本。
    読んでいてなかなかに興味深い話もなくもなかったですが・・・・村上春樹自身があまり好んでいないようですが、自身の作品の解説みたいなものってどうも自分もあんまり望んでいなかったみたいです。なんというか「これはこう」みたいな話は正直あんまり聞きたくなくて自分の中だけの感想や解釈を大事にしたいな、と。村上作品は特に。
    まあ村上春樹も別にそんなに言及してるわけでもないんですが、自分としてはもっと別のところに切り込んだインタビューが読みたかったかな。

  • 必要な記憶の抽斗がぽっと勝手に開いてくれるというのが、
    すごく大事なんです。

    「騎士団長殺し」
     ふと思い浮かんだタイトルと、
     書き留めておいた最初の一文
     上田秋成「二世の縁」が、モチーフ。
     1Q84の三人称から一人称に戻った。
     僕でなく「私」に。
     
    一般の小説は人々の暮らす1階や2階ではなく、地下1階の(論理的な)話だが、
    村上小説は地下2階の話。
    リアリズムの文体を使って、非リアリズムな物語。

    二つのコツ。
    ハッとするような比喩と会話のやり取り。

    文体が大切。
    僕よりうまく書ける人は少ない。

  • 村上さんご本人もおっしゃってますが、凄まじいインタビューです。川上未映子さんのコミュニケーション能力が垣間見れる。川上さんって人の心に入るの上手なんだろうなとずっと思っていたけど、ほんとうにそうなんだと思う。頭はいいし、勉強熱心だし、発想も豊かで、惹きつける。
    こんなにも村上春樹から言葉をぐいぐい引き出すってほんとうにすごい。
    決して退屈ではない、対談集です。

  • ‪川上がインタビュアーとなり村上に最新作「騎士団長殺し」を中心に作品や創作について深く聞く。作家ならではの視点と愛読者としての視点それぞれから普段語ることのない村上自身の考えが引き出されている。‬

著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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