みだら英泉

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著者 : 皆川博子
  • 新潮社 (1989年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103620037

みだら英泉の感想・レビュー・書評

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  • 渓斎英泉には妹が3人。いかにも長女なお津賀、放埓なおたま、幼いおりよ。
    南北の「東文章」に、英泉・歌川国芳・長二郎(為永春水)・粂吉とで繰り出す場面。当時の歌舞伎界を煌びやかに偲ばせ…が一転、大喧嘩騒動となり、春水は隻眼に。でもってこの隻眼が、春琴抄じみた長二郎の想いをお津賀に晒す場面、いえ更にその真相、皆川先生の本領発揮で圧巻。ぞぞー。
    いえ、本筋はね、おたまの背で励んだ春画で開花した英泉の才能が、覗き見たおりよに複雑な自死をもたらし、お津賀を船宿の後添いに追い立てる。でもって春水の代表作「春色梅児誉美」の陰にお津賀の才能があった…とはやり過ぎかw
    英泉とはすれ違ってばかりで碌に顔も合わせないお栄が、何故かお津賀に優しいのが印象的。
    冒頭とラストの朝顔の使い方が、粋の見本みたいだ。

  • 葛飾北斎や応為の話に登場する善次郎がいつも魅力的で、善次郎の話を読みたいと思っていました。そこで見つけた「みだら英泉」。善次郎が主人公と思いきや、妹の方がよく登場していました。絵師たちの世界では性が開放的なイメージがあったけど、妹はそうでもなく、なんだか鬱屈していました。長二郎の屈折っぷりも凄いです。いかにも江戸っ子!な国芳の話も好きだけど、こういう話も好きだなぁ。

  • 隠斎英泉の,誰のものでもない自分の浮世絵を求めて苦悩する姿が,女狂いお酒狂いの狂態として現れる.英泉に惹かれる人々の嫉妬や甘えなど,いい男だったんだろうなあと思わせる.国貞,国芳,お栄などとの絡みも面白い.

  • 杉浦日向子「百日紅」と登場人物がかぶっていて、また違った楽しみがある。お栄さんのかっこよさは共通。

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