アッコちゃんの時代

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 285
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103631095

作品紹介・あらすじ

あの狂乱と豊饒の時代。地上げの帝王と称される男の愛人となり、キャンティの御曹司を有名女優の妻から奪って世の女たちの羨望と憎悪を一身に浴びた女子大生がいた。マハラジャの饗宴、赤プリの誘惑、キャンティの陶酔-煌めくバブルの東京を、無邪気に、奔放に泳いで伝説となった小悪魔・アッコの素顔を描く最新長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    バブルの時代が恋しくなる。
    彼女の作品にあるわかりやすい、世俗的なブランド志向が小気味良くて好き。

  • NHKの「東京ブラックホール」で川添明子さんを知り、読みたくなった。バブル時代の魔性の女。単純に面白かった。

  • 2004年から05年、週刊新潮に掲載
    華やかなりしバブルの頃のおとぎ話のような小説
    キャンティや女優のFさんに興味がわき、「奇跡」を読む前に手に取った

    美貌、容姿に恵まれた人には、こういう生き方もあるんだな
    日本がまだ勢いがあって元気だった頃の夢物語
    令和4年のコロナ下で読むと、隔世の感しかないだろう

  • 豪華なバブルの徒花。森瑤子の小説を思い出した。

  • 2020.10.10 朝活読書サロンで紹介を受ける。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_163.html

  • バブル期にその美貌で不動産屋や空間プロデューサーなどと派手な暮らしをした女性の物語。ちょっとオッサンにはよくわからないというか、あの容姿でおなじみの著者が、美人になりきって書いている姿を想像すると、かなり気持ち悪い。バッグでもワインでも、固有名詞を散りばめて、それがどうしたという感じ。日本の小説ってこの程度でいいんだ、へえー、とうんざりしたわ。

  • ■ 1568.
    〈読破期間〉
    2015/5/2~2015/5/7

  • 話自体は、バブル期とはそういうものだったんだな、と受け止める程度。
    それより、話の最後のほうに作家自身がキャラとして登場するのだが、何だか自賛するような調子で描写されており白けてしまった。
    全く主題とは関係ない部分だけれども。

  • 地方在住+平凡な容姿なので、本に出てくるようなきらびやかな世界とは無縁でしたが、「あったよね〜」という光景盛りだくさん。
    あの頃がなつかしいです。
    当時はじけていた子たちも、それなりに結婚して普通の「おばさん」になり、それなりに「幸せ」でもあり、それなりに「不満」もあって・・・
    わたしも、そんなバブル世代一般人のなかのひとりです。
    後日、これってほぼ実話
    この中にでてくる○○さんは△△さん・・と知って
    実際にあったと思うと
    きもちわる〜〜〜〜

  • これも入院中、病棟に放置されていた本。
    長い間、林真理子さんも、苦手な部類と思っていた。
    が、最近新聞連載の「正妻」(徳川慶喜をとりまく女達の話)が以外にも面白くて、
    この本にも手がのびた。

    さわりからして、このバブル感!
    あの異常な時代が長く続くわけないなんてこと、賢い人はみな気づいてたでしょうね。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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