ひざまずいて足をお舐め

著者 :
  • 新潮社
3.34
  • (10)
  • (8)
  • (45)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 104
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103668022

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても古い本なので(私が10歳のころに出たそうな)どうかなと思っていたのですが、「ディスコ」とか「先公」とかどきどき時代を感じるワードはあるものの(笑)最初の方は楽しく読んでました。

    ただ、、、
    文章が長すぎて、、、

    マスコミに対する想いとか、それは時代にかかわらず今もいえることだなと感じたり 男と女のことについても共感しました。

    きっとアタシも変わってるのかもな 笑

  • 創作というものに対して、すごく前向きになれる。自分でもちょっとよくわからないところで泣きそうになったりもして。

  • -たとえば、ひざまずいて足をお舐めって言える人は、同時に、ひざまずいて足を舐めてくださいって言える人でもあるってこと、解らなきゃ駄目だと思う-

    山田詠美の自伝的小説。自分の中の二つ(あるいはもっと)の相反する要素を自覚し、バランスをとる、しかも際どいところで。それができる人が何人いるだろう。猥雑な世界で澄みきって居続ける、野生動物的な美しさがある。あ、あと、文庫本、183ページ、お読みください。山田詠美が小説を書く訳、が書かれていて、それが、素敵なんです。

  • 初詠美
    皆変態とか言いますけど、これは普通のおんなのこのお話で
    でもこの本を書いたということは、詠美さんは色々な人から普通じゃないといわれたのでしょう
    これくらい経験している人は居ると思うけれど
    なんだろう、商売にしたもの勝ちかなぁ
    詠美さんを好きでないと読めない的なイメージだけれど
    普通のおんなのこは強かで柔軟で逞しいのだけれど
    少しは弱いの判ってよね、っていう本ですね
    詠美さん好きとか嫌いとかでもないけれど
    同じ女性としてはうーん嫉妬なのかなぁ
    言っていることは私も既に思っていることだからなんともいえません
    嫌いではありませんが、もしかしたら大嫌いかもしれません
    文章にしてしまったことを羨むという意味で

  • 山田詠美の自伝的小説。
    主人公、忍がちか(山田詠美役)を語る。ちかと語る(?)

    タイトルにびっくりしちゃいますが、 中身は本当に、素晴らしい。
    これは、私のバイブルです!!!いえ、本当に。

    SMクラブ、ストリップ劇場その他もろもろ。
    俗世界の話なはずなのに、読んでいると胸が痛くなったりすごく考えさせられたりします。
    その他、山田詠美の感性の素晴らしさがこの本にはたくさんつまっていて、本当に「うんうん」とうなずけることばかりでした。
    山田詠美ってすごく正しく物事をいつも考えていると思いました。

    嫉妬、について書いてあったのが印象的でした。
    「どれだけ嫉妬できるかということは、どれだけ自分を可愛がられるかということだと思う」
    その通り!!!
    「文章なんて書かなくてもその人自体が文学してるんだよ。」ほんま、その通り!!!

    あーもう山田詠美さんLOVE!!!

  • ほとんどが会話だけでできている文章である。
    内容はとても過激。著者があとがきで書いているように、著者の味方だけが読むべき本だと思う。山田詠美を好きでない人が読んだら、ただの変態小説とおもうだろう。
    著者の主張にはすごく共感できる。読んでて気持ちいい。山田詠美好きにはかなりオススメ。

  • タイトルが面白くて読んでみた作品。
    SMとか夜のお仕事をしている人を多分これを読むまでなんとなく、軽蔑というか闇のお仕事だと思っていたと思うんだけど。
    これを読んだら「なんだそんなに悪い仕事じゃないんじゃない」と思った。
    というか格好よくて憧れたんじゃないかな。
    (あたしってつくづく格好良い女が大好きなんだ)

  • 正直、一度読んだら充分という話ですが(作者も一度しか読んでないとか?)山田詠美自身を紐解くには面白いと思う。

  • SMクラブでバイトをしていた事があると言う著者の半自伝的小説。しかしSMを通して人生訓を語る事ができるなんて詠美さんくらいのものでしょう。端々に格好いい言葉が沢山詰まっていて、惚れ惚れします。

  • 題名に惹かれて買いましたが、かなりよかった!

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田詠美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×