学問

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著者 : 山田詠美
  • 新潮社 (2009年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103668138

学問の感想・レビュー・書評

  • 私の知ってる世界なんてちっぽけだと思った。
    何にも知らない。
    分かったようで、何にも分かってない。

  • 山田詠美さんの紡ぎだす文章には棘があるけど必ずそこには愛がある。睡眠、食、そして性。三大欲求!

  • 子どもの頃の思いや、思春期の気持ちをどうしてこの作者はこんなにも細かく書けるのだろう。人を好きになる切なさ、憧れの気持ちを思い出し、ただその時に一生懸命だった昔を思いだした。

  • やらないほうがよほどエロい。

  • エイミーさんの一昔前&地方の青春小説。
    この方の独特の言葉、「学問」「勉強」とか、散りばめられていて、エイミーワールドを感じる。「無名蓋棺録」が印象的。

  • ものすごく丁寧に性の目覚めを描いている。欲望に忠実であろうとする高校生達のラストに爽やかささえ感じる。そんな登場人物達が遠州弁で生き生きと描かれていて忘れられない一冊。

  • 150910 性の目覚めがテーマ。性教育って親も学校もこんなふうに生々しく教えてはくれない。子どもの時は触れちゃいけない事なのかな?ってそういう話題を避けてたなあ。最後まで読んでみて、単にエロティックなだけでなく一種の純真さを覚えた。
    テンちゃんの息子と仁美の関係(とそこに至るまでの過程)が気になるところ。

  • 東京から静岡県見流間市に引っ越してきた仁美。
    そこで不思議な求心力を持つ心太ことテンちゃんに出会い、成長していくまで。

    各章の初めにそれぞれの登場人物がどんな人生を歩み、どんな死に方をしたのか、新聞の記事として描かれています。

    お菓子の袋がないと生きていけない健啖家で病院の息子の無量。
    眠り病を患い、どこでも寝てしまうものの、おしゃまな性格の千穂。

    基本的に高校卒業までこの4人で行動し、成長していくのだけれど、どうして山田さんはこの本のタイトルを「学問」としたのだろう。

    小さな頃に出会った性の目覚めと、それをきちんとどういうものか理解するまでの経過をたどっているので「学問」なのだろうか。

    あと、章の最後は必ず「テンちゃんなんか、死んじゃえ
    」で終わるんですが、お利口さんの感想を書かせてもらうと、ちょっとけしからんなぁと。

    仁美とテンちゃんは結局結ばれず、最後まで親友関係で終わるけれど、確かに「男女の親友関係」ってちょっとだけ憧れるかもしれない。

    ちょっとだけね。

  • 片田舎の幼馴染4人の、小学校から高校までの青春群像劇。

    良かったです、とても。
    何十年ぶりかの山田詠美作品でしたが、とっても新鮮でした。

    彼らの成長途中に織り込まれたそれぞれの死亡記事。
    たった十数行のその記事で、彼らのその後が手に取るように分かるという、巧みさ。
    最後は、鳥肌ものでした。

    性的な描写がとてもきれいで、嫌味がない。
    性に目覚める彼らの姿も、それぞれの年代ならではで、ちょっとこそばゆく、微笑ましい。

    ずっと以前の黒人との恋愛のストーリーとは全然違う、でも、著者らしいお話。
    テンちゃんの魅力が特出していた感じです。

  • Amy師匠にしては珍しく書き下ろしではありません
    でしたが、その分緊張感があったかな?

    とはいえ最初はなんだかもたついていて挫折しかか
    り...。少し時間を置いて再開したら止まらない
    止まらない(笑)。これだから師匠の本はすごいよ。

    相変わらず、帯とかあらすじが本質を言い得ていな
    いのが歯がゆい。
    「一歩一歩、大人の世界に近づいていく彼らの毎日を
    彩る、生と性の輝き」
    「4人が過ごしたかけがえのない時間を、この上なく
    官能的な言葉で紡ぎ出す」
    いや、なんかそうじゃないんだよ。そんな陳腐な言葉
    では表せないのだよ。
    あるいはこういう表現から想像する凡庸な小説とは
    全く違うのだよ。

    少し露悪気味に読者を振り回しつつ、どこかに嫌味な
    スパイスがかかったまま進みつつ、離れられなくなっ
    ていく物語世界。

    仁美なんかもう、イラっとするくらい小難しい小娘
    だし、心太も偉そうなこと言ってるけど大した冒険
    するわけでなし。

    Amy師匠の以前の作品と比較すれば、箱庭のような
    小さな世界でちまちまと完結していて、姐さん、
    あのブロンクスでの煌く世界は何処?もっとうちら
    フリークスをぼうっとさせてよ!と言いたくなるの
    ですが。

    最後はやっぱり、やられたぜ、師匠。
    息つぎできないほどの一気呵成な文章と、謎解きの
    ように最初の部分と繋がる構成、そこにくっきり浮か
    び上がる、Amyからのメッセージ。

    格言でも人生訓でもない、彼女が自分で感じて掴み
    取った真理みたいなものが、心に直に届く。
    この瞬間が大好きで、わたしはずっとこのひとの小説
    を読み続けているのだと再確認しました。

    カツマーでもカヤマーでもない、自己啓発本だの
    「なぜ○○ないのか」本では絶対知り得ない、
    一見何の役にも立たないようなそのメッセージが
    心の中にしっかり種を蒔いていて、わたし自身の経験
    と結び付いて初めて意味を持つ。
    「それを知っている」ということが、根拠のない
    自信を生む。寄る辺となる。

    これこそが、どんなにデジタルな世界になっても
    「物語」が人間に必要とされる理由だと思えるん
    だけどな。

    とりあえず、師匠、ありがとう!と言おう!
    また私の血と肉に溶けていきましたよ。

  • 何度目かの詠美ブーム再来のきっかけ。ここ数年で読んだ本の中で最もよかったし、詠美の著書の中でも随一。言葉。ありふれた単語が、組み合わせにより珠玉のことばに変わる。素晴らしい文章力。
    そして…切なく可愛らしい情景。

  • ある一人の男の成長の話 いや、違う 世界征服?誰もが成長するにつれ、ぶち当たる壁の話?どれも少しずつ合ってて、少しずつずれてる 彼は幸せだったのだろうか 読み始めの印象と読み終わった印象がまるで違う

  • 東京からの転校生はこんな扱いなのかぁ。東京からでなくても外から知らない子がやって来るというのは興味をそそられるもんね。
    仁美、心太、千穂、無量の男女4人の友情とも恋愛ともつかぬ不思議な関係。小学生の頃は友情が強調されていたのだろうけど、時間の経過とともに変化。
    でも、この密接な関係が羨ましい。

  • 山田詠美はこの作品でポルノを書きたかったというインタビュー記事を見た。いい作品だとは思うが、幼馴染同士の性関係はちょっと読みたくなかった。勝手な話だけど。

  • 生と性に真剣に向き合う子供たちと、端的な死亡記事。そこに至るまでのことを想像すると尽きない。タイトル通りの中身だと思う。

  • 2014/5/5.

    そういう、何でも手に入っている可哀想な、けれども憧れてしまうひと、っている。

  • なんかすごかったこと(どきどきしたりなんだこれはって茫然としたり)は覚えているのに詳細がぼんやりしているので再読したい一冊。
    欲望の愛弟子って言葉と、最初に死亡記事…つい砂糖菓子と比べてしまう。文章は圧倒的で、さすが山田詠美って感じ。

  • 読書をしていると、たまにどうしようもなくその時の自分が求めていたかのような本に出会う時がある。
    「学問」は久しぶりに私にそんな感覚を味合わせてくれた。
    自分でもわからないくらい、ずっとドキドキして読んでいた。
    読み終わってからも続く気持ちの高ぶりが心地よくて幸せ。

  • 何年かしたら、また読むかもね。
    なんだかすごく切なくて、途中しんどくなって読み飛ばしました。

  • 私が経験できなかった、青春群像。ここまで男女を超越したような二人の関係は理解しがたいけど、うらやましくもあるかな。

  • あの行動はこの感情から来てたのね。
    自身の過去の失態を整理せずにはいられません。

  • 学問。
    最後まで読んで確かに学問だ。と思いました。
    心太の奥さんと子供がどう仁美と関わって行ったのか、なぜ仁美は結婚しなかったのか、気になる。。

  • 山田詠美の耽美全開。

    田舎の思春期特有のエロさ。

    やっぱり彼女の書く魅力的な少年は良い。

    それぞれの死亡記事も

    想像をかき立てられて上手い。

    ジェントルマンで

    もう山田詠美卒業かな~と思っていたので

    嬉しい1冊だった。

    文中にあるジョンマクラフリンがピッタリ!

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学問の作品紹介

東京から引っ越してきた仁美、リーダー格で人気者の心太、食いしん坊な無量、眠るのが生き甲斐の千穂。4人は、友情とも恋愛ともつかない、特別な絆で結ばれていた。一歩一歩、大人の世界に近づいていく彼らの毎日を彩る、生と性の輝き。そしてやがて訪れる、それぞれの人生の終り。高度成長期の海辺の街を舞台に、4人が過ごしたかけがえのない時間を、この上なく官能的な言葉で紡ぎ出す、渾身の傑作長篇。

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