モロッコ流謫

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著者 : 四方田犬彦
  • 新潮社 (2000年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103671039

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モロッコ流謫の感想・レビュー・書評

  • 作家ボウルズを追った、モロッコ滞在のエッセイとなるのか。文学的な話も多く、立ち止まりながらゆっくり読み終えた。

    モロッコの風景描写に感銘を受けた。文体は硬質だが、風景、街がまとう雰囲気、住民から発せられる雰囲気がまざまざと想像できた。まるでモロッコに来たようなリアルさだった。

    また取り上げられる作家の人間性、思想も絡み、大変勉強にもなった。

  • 著者は、ポール・ボウルズという流滴者との出逢いを契機に、モロッコの街をめぐりながら、彼の足跡を辿る。
    語りは、その中で、旅先に失踪した者を求めて、新たな旅を展開させる。
    著者自身は語る。『語りのなかにもうひとつの語りを組み込むことであり、いくつもの語りが互いに反響しあって、探求の多元的なあり方を体現することであった』

    モロッコ、アラブ・イスラム世界のひろがりある歴史、
    地中海を隔てたヨーロッパとのつながり
    古くから伝わる風習、呪術、魔物の話など、旅心をくすぐられる。
    また、ロストジェネレーションとビートジェネレーションとの中間に位置するポール・ボウルズを始め、著者の交友を通しての、様々な作家、芸術家とのやり取りや考察が、当時の世界観を浮かび上がらせる。

  • ◆『ひとりの人間が余所の社会を訪れその地に留まること自体が、  現地人の眼にはしばしば根拠のない暴力として映る。
      それに対して反作用として生じる現地人の行為は、
      訪問者の振りかざす一方的な道徳規準の元
      判断されるべきでない。』

      

  • 著者がモロッコにポール・ボウルズの家を訪ねたエピソードが楽しい。

  • 妖しい魅力の国を垣間見る。

  • 作家、作曲家ボウルズの住んだモロッコ、物語の元になったモロッコ。<BR>そのモロッコとボウルズに関するエッセイ。<BR><BR>時々、これはノンフィクションであったかどうかわからなくなる。美しい語り口と表現が物語りな気分にさせる。<BR><BR>しかし、モロッコというよりは、ボウルズ、小説についてのエッセイなので、モロッコの空気、息遣いは少ししか感じられない。<BR>ボウルズを読めばきっと、これはかなり面白いはず。

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