- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103675044
作品紹介・あらすじ
北辺の地に生い立ち、行動面での八九三の世界に入った友と、思想面での八九三の端くれとなった私。二人の交友が四十五年にも及んだ秋、友は憤怒と絶望の余り、自ら命を裁つ。誇りと共に、厖大な手記を私に託して…。BC級戦争犯罪の廉で処刑された朝鮮人の父と、家族のため苦界に身を沈めた母との間に生れ、半日本人奴と呼ばれた男。私が出会った数多くの人物の中でも最も感動に値する男。その友と私が、愁い顔の騎士よろしく刃むかい通して生きた「時代」-敗戦期からバブルの破裂以後に至るまで-を思い出し感じとり、深々と考えぬく自伝的長篇評論。
感想・レビュー・書評
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「友情」西部邁著、新潮社、2005.04.20
255P ¥1,680 C0095 (2023.03.28読了)(2007.02.03購入)
副題「ある半チョッパリとの四十五年」
【目次】(なし)
序 海野さんが死んだわよ 3頁
本気でやる気なのか 16頁
この店のお情けで生きているんだ 26頁
ジュリアン・ソレルの気持ち、わかるよ 38頁
御馳走さまでした 49頁
世間に迷惑かけちゃいけないよ 62頁
アレを持ってきたぞ 73頁
お父さん、行っちゃ駄目だあ 85頁
不良少年U君が颯爽と登場した 100頁
事故に吸い寄せられていった 111頁
ねえちゃん、なぜ俺を捨てたんだ 124頁
朝鮮人だとどうしてわかったんだい 137頁
俺の家族にだって正義があるんだ 150頁
赤猫は許さねえ 163頁
死ぬしかない、死ぬのは怖くない、そういうことだ 177頁
この記憶さえなかったらなあ 197頁
結 海野さんの足跡はもう消えたのね 235頁
☆関連図書(既読)
「ソシオ・エコノミックス」西部邁著、中央公論社、1975.10.30
「蜃気楼の中へ」西部邁著、日本評論社、1979.06.10
「経済倫理学序説」西部邁著、中央公論社、1983.03.10
「ケインズ」西部邁著、岩波書店、1983.04.14
「大衆への反逆」西部邁著、文芸春秋、1983.07.01
「生まじめな戯れ」西部邁著、筑摩書房、1984.07.15
「大衆論」西部邁・富岡多恵子著、草思社、1984.07.20
「論士歴問」西部邁著、プレジデント社、1984.10.10
「幻像の保守へ」西部邁著、文芸春秋、1985.07.25
「ビジネス文明批判」西部邁・長崎浩著、作品社、1986.04.10
「大衆社会のゆくえ」西部邁著、日本放送出版協会、1986.07.01
「六〇年安保」西部邁著、文芸春秋、1986.10.30
「大衆の病理」西部邁著、NHKブックス、1987.01.20
「批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1987.06.24
「貧困なる過剰」西部邁著、日本経済新聞社、1987.09.21
「大錯覚時代」西部邁著、新潮社、1987.10.20
「剥がされた仮面」西部邁著、文芸春秋、1988.07.20
「烈々豪々人生学」西部邁・加藤尚武著、理想社、1988.11.30
「新・学問論」西部邁著、講談社現代新書、1989.02.20
「覚悟!」西部邁・石川好著、弓立社、1989.05.20
「学者 この喜劇的なるもの」西部邁著、草思社、1989.06.09
「サンチョ・キホーテの眼」西部邁著、文芸春秋、1989.06.15
「ニヒリズムを超えて」西部邁著、日本文芸社、1989.08.01
「続・批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1989.08.03
「マスコミ亡国論」西部邁著、光文社、1990.04.25
「白昼への意志」西部邁著、中央公論社、1991.01.10
「マスメディアを撃て」西部邁著、PHP研究所、1991.02.01
「戦争論」西部邁著、日本文芸社、1991.06.05
「思想史の相貌」西部邁著、世界文化社、1991.06.20
「私の憲法論」西部邁著、徳間書店、1991.06.30
「立ち腐れる日本」西部邁・栗本慎一郎著、光文社、1991.09.30
「人間論」西部邁著、日本文芸社、1992.04.20
「正気の保ち方」西部邁著、光文社、1992.05.30
「批評する精神Ⅲ」西部邁著、PHP研究所、1992.01.31
「批評する精神Ⅳ」西部邁著、PHP研究所、1993.02.26
「成熟とは何か」西部邁著、講談社、1993.04.20
「リベラルマインド」西部邁著、学習研究社、1993.07.20
「歴史感覚」西部邁著、PHP研究所、1994.06.10
「歴史の復権」西部邁著、東洋経済新報社、1994.07.07
「死生論」西部邁著、日本文芸社、1994.11.07
「闘論 息子の教育」西部邁・三田誠広著、プレジデント社、1994.11.28
「ポップコン宣言」西部邁・秋山祐徳著、光文社、1995.05.30
「世人に言上したきことあり」西部邁著、新潮社、1996.01.30
「破壊主義者の群れ」西部邁著、PHP研究所、1996.03.28
「思想の英雄たち」西部邁著、文芸春秋、1996.04.25
「知性の構造」西部邁著、角川春樹事務所、1996.07.08
「知識人の生態」西部邁著、PHP新書、1996.11.05
「国柄の思想」西部邁著、徳間書店、1997.01.31
「恐慌前夜の独り言」西部邁著、新潮社、1998.02.20
「なぜ「日本売り」は起きたのか」西部邁著、PHP研究所、1998.03.05
「国家と歴史」西部邁著、秀明出版会、1998.04.10
「寓喩としての人生」西部邁著、徳間書店、1998.06.30
「福澤諭吉」西部邁著、文芸春秋、1999.12.10
「ナショナリズムの仁・義」西部邁著、PHP研究所、2000.12.25
「エコノミストの犯罪」西部邁著、PHP研究所、2002.04.30
「保守思想のための39章」西部邁著、ちくま新書、2002.09.20
「愛国心」田原総一朗・西部邁・姜尚中著、講談社、2003.06.25
「アホ腰抜けビョーキの親米保守」小林よしのり・西部邁著、飛鳥新社、2003.07.05
「人生読本」西部邁著、ダイヤモンド社、2004.07.29
「核武装論」西部邁著、講談社現代新書、2007.03.20
「小沢一郎は背広を着たゴロツキである。」西部邁著、飛鳥新社、2010.07.29
(「BOOK」データベースより)amazon
北辺の地に生い立ち、行動面での八九三の世界に入った友と、思想面での八九三の端くれとなった私。二人の交友が四十五年にも及んだ秋、友は憤怒と絶望の余り、自ら命を裁つ。誇りと共に、厖大な手記を私に託して…。BC級戦争犯罪の廉で処刑された朝鮮人の父と、家族のため苦界に身を沈めた母との間に生れ、半日本人奴と呼ばれた男。私が出会った数多くの人物の中でも最も感動に値する男。その友と私が、愁い顔の騎士よろしく刃むかい通して生きた「時代」―敗戦期からバブルの破裂以後に至るまで―を思い出し感じとり、深々と考えぬく自伝的長篇評論。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう友情のありかたもあるのだなあと。作者の独りよがりの部分もあるのだろうけれど、昔の日本の風景を切り取った一冊ではあると思う。
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韓国、釜山などを舞台とした作品です。
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特に制約なくおすすめの本を数冊挙げるとしたら、必ずこれを入れるような気がします。
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最近買いました。 西部氏の友人との関わりを書いた本。 他の著述にも出てくるかただと思いますが、氏の生き方にかなり影響を与えた方のようです。 とりあえず西部氏フォロアーとしては買いです。