あなた

著者 :
  • 新潮社
2.85
  • (7)
  • (19)
  • (64)
  • (30)
  • (11)
本棚登録 : 250
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103710042

作品紹介・あらすじ

四人の若い男女に続けざまに起こる異変。それには思いもよらぬ「理由」があった。恐怖と切なさが交錯する「泣ける」長編ホラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やっぱり怖いわ、乃南アサ。
    想う力が強すぎてこんなことになるってことは絶対ないけど、もしもこんな力があったらあちこちに死体がいっぱい。
    想う人には想われず、想わない人には想われ、思うようにいかないのがこの世なんですけどねえ。

  • なんだろなー。
    初めて乃南アサさんの本読んだ時、説明的な匂いがめんどくさく感じたのを思い出した。しかし最初に触れたのが「凍える牙」で刑事物だったせいかトントン読み進められ、その後も芭子さんや綾香さん、高木巡査など愛すべきキャラの物語が多かった為、めんどくささにも慣れてすっかり忘れておった。が、「六月の雪」「あなた」と、波長の合わない物語が続いたせいか、感覚で判るようなシーンでも説明的な語りが気になりはじめたらやたら気になり、ちとバテた。「あなた」はストーリーそのものが好きじゃない上に、誰一人感情移入できる登場人物がいなかったから余計に疲れたのかな。
    泣けるホラーという帯にそそられ手にしたが、ワタシの泣きツボとは程遠く、ホロリともしなかった。
    結果、がんばって星ふたつ!

  • 生き霊が巻き起こす「泣ける」長編ホラー

    二浪中の川島秀明は、予備校で地味でさえない、美作麻衣と出会う。

    美作は女として見れないが、気の合ういい仲間だと思う秀明。

    秀明は小心者のくせに野心家で、女にだらしなく、複数の女性と付き合っていたが、何とか大学に合格する。

    そのころより不思議な夢を見たり、いきなりの動機が起きたりと、不思議な現象が秀明を襲う。

    大学に入って付き合いだしたカンナは、秀明を夢中にさせるが、そのカンナにも異変が。

    大学の同級生・樋口とともに、病気で寝込んでいるという美作を見舞いに、郷里へ向かうが、待ち受けていたものとは!?


    なんとなくあの彼女の生き霊かなあと思いきや、そのまんま。

    もう一つひねりがほしかったです。

  • なーーーんか、チープだなあ…って思ったけど

    時代の流れ?ケータイ小説の連載??
    無駄に長かった、筈なのに、内容が薄いという感想しか出てこない不思議←
    こんだけ読んだのにw序盤で誰の仕業…というか正体分かるしダメやんこれ


    つーか死に損でかわいそー

  • 前読「鎖」に魅了され読み始たが、「フクロウ」に託された情念・恐怖・悲壮などを推し量るけれど、いかんせん内容の盛り上がりに寂しさを感じ、冗長の感は免れない。途中下車を考えながら最後まで辿り着いた、別作品に期待。

  • 面白い!こういう人っていそうで怖い。

  • 途中で生き霊?の正体分かっちゃいました。。
    が、日常に迫りくる怖さがあった。

  • 冒頭から引き込まれてしまい、一気に読了。浪人生の「あなた」(秀明)と、執拗に追い続ける「何か(生霊)」のサスペンスホラー。ダメんず秀明が最後の方には恋人を守ろうとして、勇ましかった。
    樋口くんが報われなくて可哀想。完全にとばっちり(涙)とは思うものの、ラストの美作と樋口のツーショットは美しい。

  • 長すぎ…

  • 怖い、怖すぎる~>_<

全48件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乃南アサの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×