禁猟区

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (2010年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103710127

禁猟区の感想・レビュー・書評

  • この本には、「禁猟区」など全4作品が収められている。
    発表時期が2008年~2010年なので、著者が48歳位の時に書かれた作品である。

    この本に出てきた単語で意味不明のものがあったので、調べてみた。

    ウイッグとは、つけ毛だって~。
    何か、カルチャーショックですね~。
    まあ自分に縁がないので、知らなくても仕方がないと、納得させておこう。

  • 警察の中にも悪はある。警察官でまさか根っからの悪人はいないだろうと信じたい。普段から犯罪に接していることが多い仕事だし、何かの拍子に気付かずに悪事に手を染めてしまうこともあるのかもしれない。魔が差しちゃうとか・・・。身内の不正を調べるのは、気分のいいものではないだろう。でも身内だからこそ、厳しく、だよね。

    いくみは同じ部署の人たちを、最初は何となく毛嫌いしているみたいだったけど、なーんだ、みんな仲間思いの頼れる人たちじゃない。ストーカー事件を通して、そのことに気付けて良かったね。きっと仕事がやりやすくなると思う。

  • 4話。
    監察という警察内部の警察のような仕事。

    印象深かったのはやっぱり1話目でしょうか。
    短編と思っていなかったので、主人公がどうなるのかと思いつつ読み始めました。

    4話ともさすが乃南さん、という感じ。
    あっという間に読了です。

  • 警察内部の悪を告発する監察部のお話。ホストに貢いだり、健康食品を売ったり、証拠をでっち上げたり。
    警察内部の実態が垣間見えるのは面白いんだけど、どれも結末がわかりやすいほど想像出来てしまい、ストーリーは全然楽しめなかった。
    ただ、最後の沼尻いくみがストーカーに狙われり話だけは少し良かった。犯人も元彼も想像通りだったから、そこは全く面白くないんだけど。いくみがあまり好きではなかった自分の上司たちが、事件に対してスピーディかつ暖かく対応してくれたこと。乃南さんは、こういう世代の違う人間同士の心が近づく過程がすごく良いなあ。完全に綺麗に繋がり切るんではなく、ああこんな面もあるのね、的なじわじわ感。凍える牙の、滝沢と音道のような。
    ただ、やはり長編の方が好きかもなあ。

  • ホストに貢ぐために握った情報を悪用する女
    よかれと思ってヤクザに親切心を起こした男
    功を焦って、証拠をねつ造しようとする男
    そして愛するあまりストーカーとなる男・・・

    警察官もただの人間か

    「警察内の警察」監察を主人公とした連作短編集
    さすがのずっしり感です

  • 「みつめないで」が一番心に刺さりました。
    ストーカー殺人の犯人の心理って、みんなこういう感じなのかしら。
    最初の方で犯人が誰かがなんとなくわかってしまいましたが、
    誤解が誤解を呼び、妄想がふくらんで狂気に向かうさまが
    ほんとうに不気味です。

    それ以外の短編3つは、監察対象となった警官たちの話。
    警察官の方もみな、結局は「人」なんだよなぁ・・・
    出来心もあるし、虚栄心だってあるし、道をはずすことだって、ある。

    「相棒」の大河内監察官のお仕事も、こんな感じなのでしょうか。

  • 警察を取り締まる警察。
    この人たちの仕事も辛いものだよなあと思いつつ読んだ。
    いくみの周りの人たちがなんだかんだでいい人の集まりなのが良かった。

  • 警察の監察官が主人公。4つの話が入ってます。

    外の事件を追うのでなく、身内を追う
    警察もまた人間だ。

    ラストの「みつめないで」こわかった。
    監察官の上司たちが癖のない親身なチームって感じで
    よかった。
    音道シリーズみたいに続くといいな。

  •  警察内部の犯罪を暴く監察官が主人公の連作短編。
    相手に操作してることを気づかれないように動きつつ、証拠を掴む人たちの話。
    1話の「禁漁区」には主人公の女性はほとんど出てこないのですが、抜群の存在感を放ってました。
    周りを固める人たちもいいキャラばかり。
    ぜひぜひシリーズ化してほしい作品です。
    これはこれで面白かったけど、やっぱり長編が読みたくなりました。

  • 3部+最終話の編成で取り締まる立場を利用した密猟者を狩り出す監察官を描く。警察内勤務者の腐敗・犯罪を正す警務部監察官チームが主人公で、警察小説でも珍しい?数少ない作品。3部編成の物語は沼尻いくみが監察官として移動し勤務に就き取り締まる物語だが、対象となる刑事・警官の犯罪に対する罪意識がまったくないのが救われない。最終話は、沼尻いくみ視線でストーカーに悩まされる女性として描かれ、警察官でも執拗に付き纏われると追い込まれる怖さがある。乃南アサさん、女性心理描写がうまい。監察官沼尻いくみシリーズ続編を求む。

  • 【メモ:サイン本】

  • 魔が差す…そんな風に、あっという間に転がり堕ちる人を書くのがうまいよね。面白かった。

  • 監察官の短編集。
    自分がホストに興味が無いから、知らないホストの世界が垣間見れたので、最初の禁猟区がおもしろかった。
    でも、ますますホストのどこがいいのかわからなくなったけど。

  • 可もなく不可もなく。
    警務っていうと横山秀夫を思い出すけど、そっちのほうが良かったなー。

  • 禁猟区
    免疫力
    秋霖
    見つめないで

    日々、人々のため、正義のために働く警察官たち。
    そんな彼らにも落とし穴は突然やってくる。
    押し込めて来た欲望に気づいた時。
    長年の野望。
    元々は善意だったもの。
    転がり始めればそこからは驚くほど早い。
    そして、そんな彼らを見つめる監察官たち。
    最後の見つめないでは、ゾッとしました。
    やはり、乃南さんの警察小説は面白い。音道さんシリーズのように長編でも読みたいものです。

  • 警察の中の監察官の話。
    4つの事件が短編集のように描かれている。
    読みやすく、踏み外してゆく者をうまく書いているなぁと思う。
    でも、やっぱり長編が好きです。

  • 読んでゐるうちに横山秀夫を読んでゐるやうに錯覚することがあつた(^_^;。
    やはり「ねつ造」はイカンなあ。以下、本書より3例。
    p.129 「証拠品のねつ造を命じられ」
    p.130 「その男によってねつ造されたものだったっていう」
    p.141 「メガネのレンズを拭きながら『ねつ造してでも』と付け加える」
    特に2例目など、ひらがなのつながりが多くフレーズの切れ目がどこなのか、一瞬(本當に一瞬だけど)迷う。「捏造」とすれば何も問題もなくなるんだけどなあ。さうすればこちらは自由に「でつぞう」と読めるのに。
    ホント、ヤな感じ(笑)。

    あ、小説としてはそこそこ面白い。

  • 監察官が主人公

    なにをきっかけにして道をはずれてゆくのか

    疎外感、孤独感、貧乏くじばかりという思い

  • 表紙は何かかっこよかったけど主人公の女性がどうも好きになれなかった。

  • 監察を描いた、珍しい作品。
    4編の切り口もさまざまで、上手い。
    本部の監察対象になるような人間の末路は、自業自得。
    けれど「免疫力」は、少し違った味わい。
    最初は善意だったからこそ、やるせない。
    監察メンバーが明るく、暗くなりすぎない仕上がり。
    それなりに楽しめた。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-aaa1.html

  • 警察内部の犯罪の短編集。事件を追う監察官は存在感なし。
    犯罪を犯してしまった警察官にいつの間にか忍び寄って、告発していく・・・
    話としてはかなり地味だ。捜査も地味なのかも。

    程度の差こそあれ、転落していく警察官が哀れ。

    ラストのストーカーは怖すぎです。

  • 警察官を取り締まる監察官をテーマにした小説。

    警察官も人間だからなあと思いつつ、うーん。
    乃南アサらしく読みやすく面白いが、乃南アサからすれば普通ぐらいかな。

  • 警務監察を描いた連作。
    さらりと読みました。

  • 刑事の不正を取り締まる、監査室の話。短編集。
    それぞれの話のつながりは、監査室の人が通して出てくる以外は、ほとんどなし。
    最後のストーカーの話はキモい。

  • 警察の監察のお話。読みやすい。

    でも乃南さんは長編の方が面白い。。。。

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禁猟区の作品紹介

捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。隠密行動を貫いて「密猟者」を狩り出してゆく。尾行される刑事は意外にも無防備。獣道に沿って仕掛けられた罠に気づきもしない。プロとしての自負が邪魔するのだろうか。監察チームの頭脳プレーを描く本邦初の警察インテリジェンス小説、ここに誕生。

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