青銅の魔人 (怪人二十面相・伝)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103721024

感想・レビュー・書評

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  • 前作『怪人二十面伝』の続編にあたる作品。ミステリのアンソロジストとしても著名な作家の北村薫さんご推薦の一冊で、前作は随分前に読ませてもらったのだけれど、なかなか機会がなくて読み損ねていた一冊。

    あの明智小五郎と幾多の名勝負を繰り広げた怪人二十面相の生い立ちと日常を描くという破天荒な構想の作品。並みの想像力ではこうはいかないのだけれど、続編まで仕上げる力量に脱帽。

    戦後の闇市が広がる浅草や銀座を舞台に、かの太宰治まで登場させて一役を演じさせるという自由奔放ぶり。浅草のどぶろく長屋に、かの明智小五郎が二代目「怪人二十面相」を目指す平吉を訪れるところから話が始まる。

    世代交代を契機とした痛快な活劇が改めてスタート、、、

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著者プロフィール

劇作家・演出家・小説家。1952 年生まれ。滋賀県出身。1979 年に発表した『寿歌』は、1980 年代以降の日本の小劇場演劇に大きな影響を与えた。1984年『十一人の少年』で第28 回岸田國士戯曲賞、1990 年『雪をわたって…第二稿・月のあかるさ』で第24 回紀伊國屋演劇賞個人賞、1997 年ラジオ・ドラマ『ケンジ・地球ステーションの旅』で第34 回ギャラクシー賞、2014 年『グッドバイ』で第17 回鶴屋南北戯曲賞を受賞。現在までの執筆戯曲は200曲をこえる。また、小説『怪人二十面相・伝』は、『K-20 怪人二十面相・伝』として映画化されるなど、戯曲だけでなく、小説、童話、エッセイ、シナリオ、ラジオドラマ、コラムなど、多才な創作を続けている。現在は、主にシス・カンパニーに書き下ろしを提供しているが、加藤智宏(office Perkypat)との共同プロデュース公演(新作の、作・演出)も始動している。2013年『恋愛的演劇論』(松本工房)を上梓。2020 年に第73 回中日文化賞を受賞。

「2024年 『万平BOKS1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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