- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103729037
感想・レビュー・書評
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不思議な小説でした。
決して主人公とは言えない、ティッシュペーパー・ボーイ。
路傍の石のように忘れてしまいそうなのに。。。
偏見ではありますが、著名な方の娘さんが書く小説って、
なんか同じ雰囲気があるような気がします。
5センチほど、宙に浮いているというか、リアルさが少し
曖昧になっているというか、ふんわりしているというか。
かといって、決して嫌いじゃありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サラサラ読める、短編集。
爽やかな読了感。 -
978-4-06-358723-4 217p 2007.2.20 ?
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赤い帽子に白いつなぎ、滑らかな動きでティッシュを配るテッシュペーパー・ボーイ。
目に映ってはいるんだけど、どんな顔をしていたか、どんな髪型で、どんな背格好だったか一つも覚えていない。
そんな彼をきっかけに、小さな奇蹟が起こる5つの物語。
タイトルにもなっているティッシュペーパー・ボーイはあまり登場しない5つの短編集。
一番、登場人物の物語に絡んでくるのは最初の「グッド・ラック」
喫茶店に待たせた彼の元に別れを告げようと急ぐ翔子を唐突に呼び止める男性。
「君、なんてことをするんだ」
渡そうとしたティッシュペーパーを振り払ったと難癖をつけ、翔子に何度もティッシュペーパーの受け取り方を指南する。
翔子が喫茶店にたどり着いたとき、付き合っていた彼は居なくなっていた。
ティッシュペーパー・ボーイを通じて人生が変わったとか、そういった「奇蹟」を描いているんですが、なんか中途半端な感じがします。
神秘的な力を何か持っているという設定なら、最終話ででももう少しそれを匂わせてもよい気がするし、ティッシュペーパー・ボーイとい出会った「偶然」が、それぞれを変えたというのであれば、登場人物の変わりようが欲しいし、連作である感じもないし。
うーん、ちょっと消化不良。 -
図書館。最初のグッドラックでは、ティッシュペーパーボーイのこだわりの渡し方に付き合わされたおかげで、待ち合わせに遅刻した女性の話だったので、そのあともティッシュペーパーボーイ視点のこだわりや生活が書かれているかと思えば、その語はサラッとして出てこない。何気ない日常に紛れ込んでしまっていく。各章の人物のターニングポイントにはなっていくが、結局なんだったのか?
でも、心温まるお話でよかった。 -
8
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ちょっとうそっぽい!
でもほんわか幸せになれるほん!