ティッシュペーパー・ボーイ

著者 :
  • 新潮社
3.15
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本棚登録 : 148
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103729037

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な小説でした。

    決して主人公とは言えない、ティッシュペーパー・ボーイ。
    路傍の石のように忘れてしまいそうなのに。。。

    偏見ではありますが、著名な方の娘さんが書く小説って、
    なんか同じ雰囲気があるような気がします。
    5センチほど、宙に浮いているというか、リアルさが少し
    曖昧になっているというか、ふんわりしているというか。

    かといって、決して嫌いじゃありません。

  • 都市伝説的な存在のティッシュ配りが最後まで正体不明というところが良い。

  • 赤い帽子に白いつなぎ、行きずりの彼が手渡してくれたのは―恋の奇跡を信じたくなる5つの偶然の物語。
    (アマゾンより引用)

    最初の話のティッシュボーイにイラッとした。
    何話目か忘れたけど、アメリカで勉強してかぶれちゃった奥さんがイラッとした。

  • サラサラ読める、短編集。
    爽やかな読了感。

  • 渋谷に現れるティッシュペーパーボーイにティッシュをもらったことで運命を切り開いていった人たち。

    恋人に別れを告げる予定だったのに、遅刻してしまい別れるつもりが復縁することになった翔子。

    控えめで従順だった妻が、アメリカに一緒に行ったことで立場が逆転してしまったこと。

    出会い系で会うことになった少女とおじさんの不思議な友情。

    年上彼女と年下彼氏のゆるやかな恋愛。

    自分に自信が持てない元アイドルでタレントの舞と、
    ティッシュペーパーボーイを探す番組での出来事。

    悩むこともあるけれど、そんな自分を応援してくれる存在はたくさんいるという印象。

  • 978-4-06-358723-4 217p 2007.2.20 ?

  • 赤い帽子に白いつなぎ、滑らかな動きでティッシュを配るテッシュペーパー・ボーイ。
    目に映ってはいるんだけど、どんな顔をしていたか、どんな髪型で、どんな背格好だったか一つも覚えていない。
    そんな彼をきっかけに、小さな奇蹟が起こる5つの物語。

    タイトルにもなっているティッシュペーパー・ボーイはあまり登場しない5つの短編集。
    一番、登場人物の物語に絡んでくるのは最初の「グッド・ラック」
    喫茶店に待たせた彼の元に別れを告げようと急ぐ翔子を唐突に呼び止める男性。
    「君、なんてことをするんだ」
    渡そうとしたティッシュペーパーを振り払ったと難癖をつけ、翔子に何度もティッシュペーパーの受け取り方を指南する。
    翔子が喫茶店にたどり着いたとき、付き合っていた彼は居なくなっていた。

    ティッシュペーパー・ボーイを通じて人生が変わったとか、そういった「奇蹟」を描いているんですが、なんか中途半端な感じがします。
    神秘的な力を何か持っているという設定なら、最終話ででももう少しそれを匂わせてもよい気がするし、ティッシュペーパー・ボーイとい出会った「偶然」が、それぞれを変えたというのであれば、登場人物の変わりようが欲しいし、連作である感じもないし。

    うーん、ちょっと消化不良。

  • 図書館。最初のグッドラックでは、ティッシュペーパーボーイのこだわりの渡し方に付き合わされたおかげで、待ち合わせに遅刻した女性の話だったので、そのあともティッシュペーパーボーイ視点のこだわりや生活が書かれているかと思えば、その語はサラッとして出てこない。何気ない日常に紛れ込んでしまっていく。各章の人物のターニングポイントにはなっていくが、結局なんだったのか?
    でも、心温まるお話でよかった。

  • ちょっとうそっぽい!

    でもほんわか幸せになれるほん!

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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