銀のみち一条〈下巻〉

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著者 : 玉岡かおる
  • 新潮社 (2008年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103737124

銀のみち一条〈下巻〉の感想・レビュー・書評

  • 明治大正と、まだ女性の生き方は男次第という時代。
    幼き頃にであって、それぞれの幸も不幸もへて最後に同じ道を歩く二人。映画のような後半でした。

  • 雷太、芳野、咲耶子、志真たちのあまりにも起伏に富んだ人生の迫力に惹き込まれました。雷太の逞しさと怪我、心優しい志真、芳野の雷太への熱い思いと、一方での心配り、など感動的です。そして後半は一気に咲耶子が主人公になったような迫力になりました。最後のどんでん返しで田山花袋の「蒲団」を思わせるところは驚きでしたが、それまでの記述からすると、リアリティがあります。やはり咲耶子は著者にとっては思い入れのあるキャラクターなのですね。途中の悲惨さは最後の咲耶子の明るい再出発で救われたように思うものの、結論を急ぎすぎているようにも思います。再登場する江藤、北村はやはり悲しい描かれ方です。

  • 明治という女が自由に生きられなかった時代を、生野銀山から見た大河ドラマでもあり、恋の物語でもあり。読了感はとてもさわやかです。

  • たまたまよく読んでいた雑誌連載小説で、余りに先が楽しみすぎてこの小説のために年間購読にしてしまったほどだった。それに大幅加筆して単行本になって、改めて人物がくっきりと映し出されてる。舞台は明治時代の生野銀山と共に栄えた町の恋愛小説。時代が違ったなら、貧しさも身分も混血もそして性別もこんなにも皆を苦しめる原因にはならなかったのに。だけどこの時代だからこそ小説になって美しく映るのだろう。どんな状況になっても直利はできる。次々に暗転する凄まじい出来事を乗り越えて、ラストはもう自分が沙耶子になって読んでた。ドラマ化するなら見たい!けど雷太役は誰彼かまわずはやって欲しくないなあ・・・♡

  • 玉岡かおるさんの「銀のみち一条」上下巻を読んだ~

    兵庫県の真ん中あたりにある(生野銀山)を舞台にした超ベタな恋愛小説とでも言おうか?
    兵庫県三木市出身の作者ならではの作品で、1200年前からの鉱石発掘の生野銀山の発掘事故、近代化への道も書き込まれてあって面白い。

    主人公である坑夫の雷太を中心に、幼馴染の芳野、憧れの女性・咲耶子、咲耶子の家の女中・志真で話は展開していく。。。
    玉岡さんはこの作品を書きながら、「風と共に去りぬ」のマーガレット・ミッチェルじゃないけれど、クラーク・ゲーブルのイメージのレット・バトラーを思い浮かべたように、雷太を誰かのイメージで書いていったのではないのかなぁ?。。。そんな気がして。。。

    暑い夏が去り、秋が深まりゆく季節には、胸キュン♪の恋愛小説を一冊読むのも良いかもしれない~
    秋には(玉岡かおるさんと行く生野銀山ツアー)に行ってみようなんて考えている。
    少なくとも韓国ドラマにハマって韓国ツアーに何度も行くより、安上がりなことは間違いない。。。

  • 波瀾に満ち満ちた上巻に比べて少し失速したような印象もある。
    けれど、身体がぼろぼろになってでも必死に生きようとする男の姿、それを支えたいと思う女性の姿。
    上巻のようなスピード感はなくとも、なんだかほっこり暖かくなるような気分になる。
    苦難の末にたどり着いたのがこれなら、よかった、そうにっこりできるよう。
    上下巻を一気に読むと、その余韻もまた一段と鮮やか。

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