この世の春 下

  • 503人登録
  • 4.01評価
    • (41)
    • (48)
    • (31)
    • (3)
    • (1)
  • 62レビュー
著者 : 宮部みゆき
  • 新潮社 (2017年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103750147

この世の春 下の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 降霊術、多重人格、神隠し......と、サイコ&ミステリーな飛び道具が次々と繰り出され、不穏で先の見えない展開に翻弄されます。
    真相に近づくにつれてちょっと尻すぼみ感があったかな......虐待とは......。
    しかしこれだけの登場人物を描き分け、無理なく活躍させるのは離れ業としか思えません! ベテラン作家のスゴさが改めてわかります。

  • 上巻の勢いが失速した感じが否めない。時代劇とオカルト要素はものすごく相性がよくて、宮部みゆきの筆致力と合わさり、非常に魅力的な展開だっただけに、多重人格、男色と些か生臭い方向へ流れていってしまったことが残念。呪詛までは良かったが、御霊繰をもっと絡めて欲しかった。個人的な好みですが。どこか桜ほうさらをなぞるようなさわやか展開が目立ったが、それは本当に最後だけでよかったなー。まあそれでも夢中になって最後まで読めましたが。

  • 上下巻まとめて。
    非常におもしろかったです。先が気になってページを捲る手が止まりませんでした。
    宮部さんは不可思議な現象も普通に盛り込まれる方なので、重興の乱心もどうなるのかと非常にハラハラしました。この時代にこういう方向で皆が進めたのも、人と時がそろったからなんだなと思いました。このタイミングでしかなしえなかった。決まれば原因にもすぐと思い当たって非常に苦しい気分になりましたが、本人の意思ではなかったのが唯一の救いでした。両親にきちんと愛され慈しまれていた。
    手探りで進んでいく上巻に対して、下巻では重興の協力も得られ、謎解きが進んでいく。浮かび上がった強い悪意、執念深さには非常に慄然としました。その中でも重興を慕い、案じ、癒やしたいと願う周りのひとびとの優しさや思いに心が温かくなりました。個性的な面々が出てきてほっと和ませてくれるのも宮部さんならではですね。そして、そんな周りの思いを受け止め、自身と向き合おうとする重興のなんと強く優しいことか。たくさんの思いが複雑に絡まり合った過去を解きほぐして未来に進んでいく。最後の琴音との対話には胸が熱くなりました。
    最後の謎、重興が語る父の死の場面は、父子の楽しい時間が垣間見えてよりいっそう悲しくて。
    恐ろしいほどの悪意がありましたが、それよりも人々の思いの温かさが心に残る読後感で、すごく久しぶりな気がするのでまたこういう作品も読みたいなと思いました。

  •  宮部さんが、この作品はハッピーエンドで終わるとおっしゃってる通り、めでたしめでたしでした。

     ただ、その終わり方にちょっと違和感。この内容でみんなよかったねで終わるの?虫が良すぎる結末でした。

     

  • サイコ&ミステリーというので、
    怖いのはちょっと苦手だから身構えて読んだのだけど
    怖いというよりは、悲しく切ないミステリーだった
    上下巻あるのに、結構分厚いのに
    どんどん引き込まれ、読み進めていってしまう
    これはもう、とっても好きなミステリー

  • 一気読みしてしまった。多数の登場人物が絡み合って、続きがどうなるんだーとどんどん読んでいたら、気がついたら山場が終わっていた不思議。
    それにしても重興さま強い…敵全部ひとりでやっつけてる…。ここまで事件の規模が大きくなったのはやっぱり国のトップが関わっていたからなのか。敵父娘が恨みを抱いた対象がお殿様でなければもっとスケールの小さい話になっていたのかも。多紀のロマンスももちろん良かったけど、個人的には親子の絆みたいなものがいろんな形で描かれていたのが良かった。ハッピーエンドで安心した…

  • さすがに宮部さんと云う作品。前半よりもどんどん面白くなって一気読みだった。このテーマで時代物って、あって不思議はないんだけど、その組み合わせに感心する。メインの登場人物だけでなく、その回りに出てくる各キャラクターがそれぞれ魅力的に描かれている。改めて、さすが、宮部さん!

  • 時代ミステリー小説。

    上巻の伏線を無理なくつなげて真相解明しているのは見事です。
    江戸時代ということで科学的検証ではなく証人の証言で解明していくことで、ご都合主義に陥っていないと思います。
    それにしても、そこまで過去の事件の真相究明をするのかと思わないでもないですが、この追求姿勢が宮部さんらしいですね。
    最後は恋愛物語となっていて感動的でした。
    最後の一文を読み終えた後、悲劇の廃村に積もった雪が融け、花が咲き、動物がいて、その中に二人が仲良く幸せに暮らしている姿が目に浮かびました。

  • 上巻を読んでビリーミリガンを思い出し、時代物にするとこうなるのか〜と思っていたら、さすが宮部さん。その先にもう一歩ありましたね。
    宮部さんは現代物、ファンタジーでないものの方が好みですが、現代に置き換えられるような要素と妖しいミステリーが混ざって面白かったです。
    なかなかのボリュームでしたが下巻に入って一気読みでした。

  • 面白いし、どのキャラも魅力的なのだけれど。

全62件中 1 - 10件を表示

宮部みゆきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

この世の春 下を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

この世の春 下を本棚に「積読」で登録しているひと

この世の春 下の作品紹介

小説史に類を見ない、息を呑む大仕掛け。そこまでやるか、ミヤベ魔術! それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!

ツイートする