カフカの書き方

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103755043

作品紹介・あらすじ

手紙や草稿、日記などをもとに、執筆の過程をたどり、新しい発見に満ちたカフカの姿を鮮やかに描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • マックスブロートは早くからユダヤ人によるユダヤ人のための建国運動に共鳴していた。それはシオニズムと呼ばれ、ブロートはとりわけ熱烈なシオニストの一人であり、自ら約束の地イスラエルへと移った。そのブロートにとって友人カフカは四二知られざるメシアであって、物語は救済で終わらなくてはならない。
    1939年3月ナチスのプラハ侵攻の前夜、ブロートはカフカのノート一切を持ってイスラエルへ逃れた。
    死は長い眠りとすると、眠りは短い死である。

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著者プロフィール

1940年、兵庫県姫路市生まれ。
ドイツ文学者・エッセイスト。
主な著書に
『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、
『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、
『恩地孝四郎 一つの伝記』(読売文学賞)など。
訳書に
『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、
『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

「2019年 『ことば事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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