ウェルカム・ホーム!

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 260
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103780052

感想・レビュー・書評

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  • 可愛い話でした。

  • 普通の家族ってなんだろう。
    結婚するって、家族の意味って、なんだろう。
    普段は考えないことを違った視点から考えさせてくれる、普通の小説に見えてすごく新しいと言うか、意外。そして心温まる。自分をフツーじゃないと思う必要はなくて、人を思う気持ちがあればいい。そんなことを思わせてくれる素敵な物語。

    1つめの物語(ふたりのパパのお話)、2つ目の物語(男運の悪いバツ2のキャリアウーマンのお話)とも、ありそうでなさそうな家族設定。多様性の現代ではこんな家族も実際には存在しそう。
    家族愛、血の繋がりとは関係ない親が子を思う気持ち、そして子が親を思う気持ち、言わなければ伝わらない思い、口にする勇気と通じ合った時の喜び。やっぱり言わないと伝わらない。感謝も謝罪も。

  • 同性愛者でも無く、血のつながりも無いけれど、男2人で子供を育てている家族の話。
    血のつながりのない娘を真実愛しているけれど、離婚を機に別れ別れになってしまった母娘の2編です。
    軽快であっという間に読ませる中編なのですが、妙にほろりとさせられます。血のつながりはとても重要だけれど決定的なものでは無い。身を持って体験している自分だからこそとてもとても共感してしまったのかもしれません。

  • 心があたたかくなる話でした。

  • 面白かった!古さを感じない。

  • お父さんが2人いる家。料理のできない女性。自分の娘じゃないけど、親子。
    とか、そんな「普通じゃない」家族もちゃんと家族している。

    大抵の小説は2回目に読むと、印象が変わるものだけど、鷺沢さんの小説の包容力は不思議と変わらない。

  • 面白かった!ちょっとだけ手をつけるつもりが、一気に読んでしまった。世間一般の「普通」とは違う家族×2のほのぼの話。「普通」じゃなくったっていいじゃんと元気を貰える。

    今調べて知ったんだが、筆者はもう亡くなってるんだ……。

  • 亡くなられたのが非常に惜しまれる方です。もっとこの人の本を読みたかった。

  • 生みの親より育ての親というか、
    血のつながりより深い関係もあるのだなぁ。
    あたたかい気持ちになれる。

著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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