黄金を抱いて翔べ

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1990年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103784012

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黄金を抱いて翔べの感想・レビュー・書評

  • 「なんで一緒にいたかって?ホモだったんです、っていうのにびっくりした!」と友達に聞いて気になって読んだ。南や北、公安という言葉が登場し、これが社会派か、と高村薫を初めて読み驚かされた。また高村の初期作品には同性愛描写が含まれているらしく、唐突に当然のように描かれる同性愛にも驚かされた。しかし、キリスト教や神父、教会なども物語のキーになっているため、暗示的な描写のようだ。サスペンスやトリックの描写よりも、心情描写が秀逸。男同士の心の動きが丁寧に描かれていた。そのため、終盤の強盗実行は少しあっけなかったかもしれない。スピード感はあったが。最期の台詞をよく覚えている。『モモさん、あんたとは神の国の話がしたい―――』心情描写に★★★

  • 意外にサイドストーリーが絡み合っていて、ちょっと中だるみしたが、最後はスッキリ

  • スピード感が凄い。裏社会の絡む話(?)を現実味をもって描写できる書き込みの密度は才能だと思いました。
    固めの読みにくい文章を、先を楽しみにどんどん読み進めさせられるのって凄い。
    それはそうと全く唐突にゲイの方々の絡みがストーリーにいくつも出てきたりして、これは作者の趣味なんですか? ちょっとそこだけ引っかかって古本屋に売りました。でもストーリー楽しかったし、終わりの一行の文だけでいい本だったな、と思えました。
    この老成した文章がこの作者のデビュー作らしいです。独特でした

  • 高村作品にやっとデビューできました。

    犯罪者の視点。言って見れば人の関係性と気持の移ろいと出来事が描かれている訳です。これまで犯罪を暴くあるいは防ぐ作品しか知らなかったので、そういう意味での日常を感じる新鮮さもあり。淡々としながらも激しい感情、否、暴力があったりと、ちょっと不思議です。

  • 若干読みにくかったのは紙の劣化のせいかなー知ってる地名がいっぱいでたこと、心情の表現の言葉選び、微細な動きの言葉選びが印象的だった。

  • 映画を観て原作を読みたくなった。この独特の世界観は好き嫌い分かれそう。なんだか読んでて心臓をグリグリされるような痛みを伴う作品でした。私は嫌いじゃない。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387159312.html)
    日本推理サスペンス大賞(1990/3回)

  • 強奪計画より人間模様が主で、思っていたのとかなり違った。文章がちょっと散文的かなぁ。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/12343608.html

  • 昔、人に薦められた本。今になって読んでみた。高村薫は、読んだことがなかった。


    大阪にある銀行地下に眠る黄金を四人の男たちが強奪する話。なんというか、強奪するまでの前段階が長い。仲間のモモが、殺しの現場を見られたこと、仲間のジイちゃんの正体、幸田が過去に関わった裏組織の話、北川の弟の春樹のこと。この人たち、いつ強奪するんだろうと思いつつ読んでると、最後に流しのように強奪。あっさりしすぎ!


    面白くなかったわけではないが、なんとなく腑に落ちないかんじがしたので、星3つ。


    2013.9.28 読了

  • 黄金強奪をたくらむ男たちのお話。強奪そのものより、社会の裏側に足をかけながら生きている人の人間模様。
    大阪の土地勘がないとわからないところ多数。情景描写も長いが、そこは読み飛ばしても筋を追うのに問題はない。

  • 終了日:2012・7・13、…なんか、思ったよりあっさりしてる。
    あの荒さと荒々しさと熱さ。初期高村作品の特徴が顕著に出てる。さすがデビュー作だからねぇ。
    唐突な春樹離脱、そして直前のモモ離脱には頭がパァンした。
    なんていうか文庫版よりモモと幸田の関係が曖昧というか、言及されてないというか。それはそれで良いと思うよ。
    野田が憎めない。
    ジイちゃんと最後の対峙のとこは、あんなあっさりだったっけ。
    そして幸田が落っこちるのも。「自由」のくだりには心が痛んだ。
    エンディングは…でもやっぱりあのエンディングは…
    文庫本読んだ時の記憶から、イメージは鈍い黄金の輝きだったんだけど、なんか今回読んでみて、それもあるけどちょっと違うなあって。今回の印象は、歯車が回り始めた熱帯夜のような、黒ずんだ血痕のような、パトカーのサイレンが燃え盛る空のような、どす黒く濁った赤い色。

    結論:とにかく熱くて荒いのが美点。そして初期高村作品の原点。誰彼もひび割れてて、誰彼も愛しい。

  • 大手銀行の地下に眠る金塊の強奪物語。
    情景描写が細かくよく読めばより理解も深まるのだと思うけど、少し細かすぎるて読みにくさを感じた。
    個人的には映画の方が面白いと感じた。

  • 映画を観たあと、小説を読んだ。
    そしたら、あの映画がいかに小説の世界観を忠実に再現してるかがよくわかった。映画の配役たちが小説を読みながら頭の中でスムーズに動く。
    ラストは、小説版ですね。あれが現実か夢かは議論になるところ。
    どちらにせよ、モモと幸田はどこかの世界で幸せになってほしい。

  • マークスの山でもそうだったが、大層な伏線のはり方の割には、物語はしょぼい終わり方になっており、伏線が充分生かしきれていない。丁寧な状況説明も読むのに邪魔になるだけで、この著者は読者の想像力に期待していないように感じる。この作品については映画の方が良かった。

  • わー!!!

    面白かった!

    金塊強奪っていうからもっと陽気なギャング的な軽い話かと思ったら重かった‥
    人死にまくる

    映画興味なかったから俳優さん誰なんだろう‥

    あやしいなぁと思ってたけど
    あからさま描写があるまで
    ホモってわからなかったよ〜〜

    北とか南とか左翼とかヤクザとかはよくわからなかったけど

    北川さんもかっこいいし
    野田さんもなんかかわいいところがあり
    幸田さんもなんかよくわかんないけど苦労してるなぁ

    面白かった。

    高村さんは女性で
    これがデビュー作!
    すごいな〜

  • あらすじを読む限り、単純に楽しめる感じなのかと思いきや、
    主要人物のバックボーンがなかなか深く、
    読み応えのあるものでした。

    高村薫の他の作品も読んでみようかな。

  • いわゆる、襲撃ものミステリー。銀行の地下から500キロの金塊を盗み出そうと企てる男たちの話。
    ディテイルが正確無比で圧倒的な迫力。中盤からは、もうガンガン引き込まれる!
    ただこの話は人間の話だと思う。痛快な泥棒劇じゃなく。一人の人間が救われるまでの。いや、二人かなー。抱えたものを、それに気付かず、気付いても、日常の雑事に紛れて、流されて、何時の間にか終わりが来ていた、…てのがフツーの幸せて言うんだろうな。

  • ももにきゅんとする

  • 個人的に高村薫祭を開催して、2作品目。
    著者のデビュー作らしいです。

    舞台は大阪。
    銀行地下に眠る金塊強奪を計画した北川、誘われた主人公・幸田、
    「北」の工作員・モモ、エリートビジネスマン野田、北川の弟・春樹、謎めいた岸口老人の、計画を実行するまでのいざこざと実行した日のあれこれが緻密に骨太に描き出されます。

    大阪の町並みやら爆弾作りやらの詳細な描写は読むのが大変めんどくさく、この世界に入り込んで抜け出せなくなりそうなほど没頭できなくて残念でした。

    幸田をはじめとする人物たちの魅力もいまいち掴めず。
    いや、関係性はなかなかおもしろそうだったのですが、
    あたしの読解力では、どうにも各々の本心がわかりづらいまま終わってしまったというか。
    それでも、モモの最期だけはちょっとかなしかったです。
    個人的に春樹がいちばん気になりますが。

    とにかく硬質な文章で読みやすいとは言い難かったために
    好き嫌いははっきりわかれるとは思いますが、
    読み終わったときに、
    感慨深いというか、嘆息をもらすというか、疲労感たっぷりというか、そういうの全部含めたため息がでてしまうような本でした。

  • 高村薫独特のハードさがまだ少し薄く、軽妙な感じさえする作品。

  • (2011/01/29購入)

    いつか読む。

  • 友達に進められて読んだ本。高村薫は女性だと知って驚いた!
    往年の名画『黄金の7人』を思わせる、痛快な物語だ

  • ?村薫の日本推理サスペンス大賞受賞作品。
    個性的なキャラクターが引き立っていて魅力的。女性が完全にシャトアウトされた男の世界って苦手なんだけれど、ここまで個性的なキャラが多いと逆にのめり込んでしまった。
    ただ、北川一家の結末が納得いかない…。悲しすぎるだろ

  • 大阪!大阪!!

  • 高村薫女史の処女作。
    処女作とは思えないおもしろさ。
    モモ!!

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