泣き虫ハァちゃん

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著者 : 河合隼雄
制作 : 岡田 知子 
  • 新潮社 (2007年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103791089

泣き虫ハァちゃんの感想・レビュー・書評

  • 河合さんの子どものころを描いた作品。

    大家族のところや、友達との件。
    優しくいお母さん・・・

    読んでいると心が和みます。

  • 「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」「兄弟ちゅうもんはええもんや」兵庫県丹波の野山を五人の兄弟や同級生たちと駆け回り過ごした、健やかで愉快な少年時代。自分を作ったかけがえのない幼い日々を、エピソード豊かに描いた物語。

  • 城山家のハァちゃんは感受性が強くすぐに涙が出てしまう六人兄弟の五男坊。素直で、健やかで、でも成長するにつれ、ズルさも顔を出したりして。イキイキとした子供時代が綴られている。また、厳しくも温かいお父さん、子供を優しく包み込むお母さんの姿はあるべき親の姿を教えてくれる。こうありたいなぁ。読んで心がまあるくなる本。

  • この兄弟と家族が大好きだ。

    お父さんが厳格な感じだけど、実はユーモアたっぷりな感じが最高である。サンタクロースの話とか、読み返しても楽しい気持ちになる。

    河合さんの最後の作品がこの本だというのがなんとも…。
    ご本人にピッタリでのお話をもって旅立たれたのが河合さんらしいと思う。

    著作からしか河合さんの人となりはわからないのだけれど
    そんな気がする。

    巻末の谷川俊太郎さんの詩にも胸打たれた。

    本当に素敵な本だと思う。

  • 読んでいて河合先生のほがらかな顔が思い浮かび、ぼろぼろと涙がこぼれてきた。
    フィクションとはいえ、きっと大事な大事な想い出を少し見せてくれたんだろうなと思う。
    どんな思いで取り組んでおられたんだろう。
    川崎のみっちゃんのお話、小学4年生のお話、
    子どもながらに悩み、苦しむ時期がおもいがけずやってきたりする。
    その一端を見せていただいて、ほっと気持ちが落ち着いた。

  • 懐かしい感じがするのは、父と同年輩だからか。
    河合先生の温かい言葉、愉快なほらがまたきけたらいいのに。

  • 河合さんはこういう子どもだったんだなーと温かい気持ちになる本。
    「子どもは大人のミニではない。全くの別の感性をもった人。」を改めて確認できました。
    みんな昔は子どもだったのに、忘れてしまう、「ハアちゃん」のような思い。
    ときどき思い出せるように(思い出すと現実の子どもにいらいらするのが小さくなります)、子ども視点の本を読むといいかも。

  • 河合隼雄さんの自伝的小説。児童書じゃないかもしれないが、児童書としてもすばらしいお話だった。ところどころ、隼雄氏ならではの鋭い心理描写が光る。感受性豊かなひとりの少年の物語をとても平易な語り口で豊かに描いていて、さすが。

  • 気持ちがほっこりする楽しい本です。河合先生の本の中で特にお気に入りの一つです。

  • (2008.01.15読了)
    昨年(2007年7月)に亡くなられた、河合隼雄さんの遺作です。
    「家庭画報」に2006年2月号から2007年1月号まで連載されたものということです。
    脳梗塞で倒れたのが2006年8月ですので、書き溜めてあったものを連載できたが、意識が戻ることはなかったので、未完に終わってしまったことが残念です。
    兄の、河合雅雄さんは、草山万兎の筆名で多くの物語を書いています。子供時代の思い出的なものも書いています。隼雄さんらしき弟も登場するので、今回、弟から見た雅雄兄について、読むのを楽しみにしていたのですが、・・・。

    主人公は、ハァちゃん(城山隼雄)で、幼稚園の頃から、小学校4年生までが書かれています。男だけの6人兄弟の5番目です。悲しいとき、悔しいとき涙が流れます。泣き虫なのです。
    お母さんは、「ハァちゃん、ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」といってくれます。
    歌の好きな一家で、お母さんのオルガンで、みんなで歌を歌います。
    「どんぐりころころ」を歌うとハァちゃんは、どじょうと遊んだどんぐりがお山が恋しいと泣いたあと、ちゃんとおうちに帰れたんだろうかと心配です。
    ハァちゃんは、いろいろと、自分で考えることのできる子供です。
    鉄くず集めで、先生にほめられたり、秘密基地遊びでしかられたり、いろいろやってくれます。立派だけの子供ではないので、楽しく読めます。
    四年生のとき、先生が、生物進化の話をしてくれました。人間の先祖は猿だったという話を聞いたハァちゃんは、「先生、ほんなら天照大神は、日本人の中で一番サルに近かったんですか」と質問したら、先生にしかられ、後ろに立たされてしまいました。
    (論理的に考えると、正しいと思われるのですが、なぜしかられたのか分かりません。)
    同じ学年の川崎さんを好きになって、毎日学校で見かけるのを楽しみにしていたのですが、転向してしまいました。
    成長に合わせて、いろんなエピソードを入れながら、子供の精神的成長を描きたかったのかもしれません。

    カラーの挿絵がたくさん入れられています。小学校高学年から読めるのではないでしょうか。大人にも、子供にもお勧めです。
    本の帯に、的確な、小川洋子さんの推薦文があります。書店でぜひ手にとってお読みください。
    (2008年1月16日・記)

  • 泣き虫をひとり、君に。

  • 素朴で心温まるエピソードがたくさん盛り込まれていました。

    「ハァちゃん、ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ。」というお母さんの言葉が暖かくて心に染みました。

  • 河合隼雄の遺作。なごむ。

  • 薦められて読んだ本。気持ちが温かくなる。

  • すらすら読めて、大人でも子どもでも読めて、じ〜んときたり。
    最近、「ホームレス中学生」とか「がばい」などのパンチのある貧しい(?)家庭の子どもの強くけなげに生きる物語が流行っているけれど、清く正しく裕福で幸福な家庭の子どもの視点から自分の世界を、そして自分の外の世界を生きる話です。泣き虫のハァちゃんとともに私もじんわりしました。

    河合隼雄先生の遺作で創作。
    時代は先生の子どものころが背景となっています。
    親は子どもをしっかり育て、子どもの友達ではなくあくまで親で、子ども両親が大好きであり、とても尊敬している。親子間の心地の良い距離間も描かれていて、文章もうまい!こんな創作も書けるなんて河合先生はたいしたお人です。
    この続きが読めないのは残念です。

  • 「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」「兄弟ちゅうもんはええもんや」。両親の温かい愛に包まれて、故郷、丹波・篠山の野山を、五人の兄弟たちや同級生と駆け回り過ごした幼い日々。感受性が豊かですぐに涙が出てしまうハァちゃんの、泣き虫ぶり成長ぶりをエピソード豊かに描いた、心温まる物語。

  • 河合先生の最後の作品。こころがほっとあったかくなる。泣き虫ハァちゃんみたいに、ところどころでホロリとする。感受性が豊かで愛情いっぱい受けて育ったハァちゃん。子供のころ感じた、不思議なことやわからないことに周りの大人たちが真剣に答えてくれる。ホントいい話だなぁ。子育て中のお母さんたちも読んだらいいなと思った。

  • [hyahya MEMO]河合隼雄さんの遺作。泣き虫ハァちゃんの幼少期から小学4年生までの話。高学年のハァちゃんも、中学生のハァちゃんも読みたかった。子どもの頃の微妙な心の揺れが書かれていて、とても懐かしい気持ちになった。『窓ぎわのトットちゃん』を思い出した。(2008年3月26日読了)

  • 購入者:清水(2007.12.10)心配性ですぐに泣いてしまう主人公が、自然の中で生活をしていることと、人・モノ・様々なことに興味を持つことから、章ごとにどんどん成長していく姿がよくわかる本でした。ちょっと顔がにやけたり、ともにジーンとしたり、読みやすくオススメです。読まれる方は、始めの主な登場人物は必ず読んでください!
    貸出:釜井(2007.12.18)返却:(2008.3.11)
    登場人物を把握するのに時間がかかりました・・・
    「はぁちゃん」はとても愛着がわく主人公です。

  • 大好きだった河合隼雄さんの絶筆になってしまった「泣き虫ハアちゃん」。
    河合隼雄さんの幼少期の思い出がいっぱい詰まったお話です。

    我が家の子育てのバイブルは「子どもの宇宙」でした。

    いかにおとなの物差しによってこどもの世界が狭められてしまうのか、
    常識を強要されることがいかにこどもにとって苦痛なのか、
    河合隼雄さんのたくさんの著書から多くのことを学ばせていただきました。

    もうあの暖かい笑顔に会えないと思うと寂しくなります。

  • ハァちゃんこと河合隼雄さんを隼雄さんたらしめているものが何か、がよく分かった。よく泣くのは、それだけ感受性が豊かな証拠だし、自分の心の痛みも相手の心の痛みも分かるってこと。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、友達。みんなみんな魅力的だった。

  • 心理学者の河合隼雄さん最後の著作(連載中であった)が、自身をモデルに描いた童話であったことは象徴的。温かく聡明な両親に慈しまれて育つ5人兄弟の下から2番目のハアちゃんは多感な心を持っ男の子。生れてはじめて感じる「自分ひとり」である孤独や厳しい自立の体験、友との交流、社会への疑問、かけがえのない少年の日の思い出が河合先生の慈愛深い眼で語られる。谷川俊太郎さんの河合先生へたむけた詩がいい。「あなたの新しい物語の中で/あなたとともに生きようとして/あなたの魂の吹く笛に誘われて/ふたたび私は取り戻す/空に憧れ木と親しみ人を信ずることを」

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