すいかの匂い

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (1998年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808039

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すいかの匂いの感想・レビュー・書評

  • どこか懐かしい。子供の頃の記憶を彷彿とさせる。

  • そろそろ夏なので。透きとおっていて綺麗な文体と、内容の仄暗さがくせになる。

  • 子どもの頃の夏の記憶は、誰しもが鮮明に覚えているようなことだと思う。

    それはまだ知っていることが少ないということが関係している。13年目くらいまで、夏はいつも真新しい。

    その、13年目くらいのまでの夏の、あらゆる懐かしさや怖さや優しさが、この本には詰まっている。だから読んでいて、誰しもが共感出来るような、胸の奥をくすぐるような、気持ちがするのだ。

    いつかの夏、どこかで立ち尽くしている自分と、自分の周りで起こる事象を大人になった自分が眺める、変な感覚。

    夏に読むのが良い。

  • 淡々と描かれる夏の出来事。
    なのにちょっと怖い。
    でもそれが夏らしくて。

    短編集なので持ち歩いて、夏の日、時間が空いた時に読むとぴったりです。

  • とても暑い夏らしい日に読みたくなる一冊。
    こわいようでさわやかな短編集。

  • 斬新な装幀は安西水丸さん。すいか=夏。
    1998年に出版された短編集でずいぶん昔の作品だ。
    江國さんの短編集は好きなものが多いかもしれない。
    『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』『いつか記憶からこぼれおちるとしても』『号泣する準備はできていた』の3つが好き。

    本作は小学生の少女の頃の夏のかけらが11片。
    少女特有の自意識や鮮やかに残る他との交流が繊細に描かれていて、どれを読んでも懐かしいような、寂しいような、これが郷愁というものかい?という気持ちになる。
    特に好きで共感したのは「焼却炉」。
    学校にやって来た学生劇団員に、ほのかな同士意識を抱く少女のもどかしい気持ちがよかった。そりゃあ小学生相手じゃ。だけども小学生にも自意識はあるという。
    叔父が父親役をこなす「ジャミパン」も心に残った。「ほかの父親にできて信ちゃんにできないことはないのよ」という母親のセリフがなんだか好き。なんていうことはないんだけども……。

    この感じ、男性は理解できるのかなぁ。
    かけらを集めて生きていけそうな気がしてくる。

    暑いときに、読みたい。

  • むせかえるような熱気の中、
    ちょっと不思議で、ちょっとひやっとする、
    ちょっと危険なひと夏の記憶の短編集。

    こっそりと秘密を打ち明けられたみたいで、
    くすぐったいような、こわいような。

  • 11人の少女たちの夏の物語です。心に直接沁み込んでくる文章が印象的です。

  • 独特の表現、世界観を感じる。
    一歩世の中を引いた目で見ている印象を受けた。

  • (1998.03.05読了)(1998.02.01購入)
    (「MARC」データベースより)
    誰にも言えない、とてもどきどきしたから-。記憶は次第にうすくなっていくのに、あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。なつかしい風景の中に鮮やかに描く、十一人の少女の夏物語連作短篇集。

    ☆江國香織さんの本(既読)
    「綿菓子」江國香織著、理論社、1991.02.
    「きらきらひかる」江國香織著、新潮文庫、1994.06.01(1992年)
    「温かなお皿」江國香織著、理論社、1993.06.
    「なつのひかり」江國香織著、集英社、1995.11.10
    「流しのしたの骨」江國香織著、マガジンハウス、1996.07.25
    「落下する夕方」江國香織著、角川書店、1996.10.30
    「いくつもの週末」江國香織著、世界文化社、1997.10.20
    「ぼくの小鳥ちゃん」江國香織著、あかね書房、1997.11.20

  • 1998年10月12日読了。

  • 夏になると読みたくなる。
    甘く胸を刺す、少女だった頃の思い出。

  • 夏の気だるさと汗とめまいの現実の中にあって、過去が冷たいつららでうなじをつついてくる感じ。
    夏になったら、読み返してみたい。

  • 江國さんの文章って、キラキラしてる。
    こうばしい日々はこの作品よりもキラキラしてた。
    そんなこと思いながら一気に読破。
    なんかちょっと怖くなったのは私だけ?

  • ほんわりした短編集かと思って読み始めたら、秘密めいた影のある短編がぎっしりでした。

  • 小説なのか...エッセイなのか...
    少女の上目使いな視線がとらえた短編集...と言う印象。
    著者もきっとこんな人だと思う。
    自分の中に同じ物が無ければ書けないと思う、そして同じ物が無いと読んでいてもピピッと来ないと思う。

    何だろう?
    ちょっと不思議の世界を半歩位 行ったり来たりしながら、読み終えた一冊。

  • 江國さんの短編集。
    女の子の一夏を描いたものが多い。(全部?)
    ほっこりするというよりは最後ちょっとゾクッとする感じ。
    でも文体は江國さんらしくて好き。

  • 11人の少女の夏の思い出を描いたファンタジー。
    どれもこれもありそうもない話なのに、なぜか誰にでもあったようにも思える不思議な感覚。なんとも評価に困る不思議な作品でした。
    でも、あっという間に読みきれたのでやはりおもしろかったのでしょう。

  • 高校生のときに読んだ。

  • おもしろかった。

    この本を読んだあと、
    ひとつひとつの動作に対して、
    感覚が鋭くなるような感じがしました。

    ‘感覚’というものが色濃い一冊でした。

  • やっぱり江國さんの文体というか作風というか、そんなものが私にはとても美しく映ります。
    どのお話もじんわりと心に何かを残す、そんな感じです。
    「その手は私の頭蓋骨になじんだ」
    すごい表現だと思いました。

  • 夏になると読みたくなる

  • 内容(「MARC」データベースより)
    誰にも言えない、とてもどきどきしたから-。記憶は次第にうすくなっていくのに、あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。なつかしい風景の中に鮮やかに描く、十一人の少女の夏物語連作短篇集。

  • 2002年2月15日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    また季節感にそぐわないものをピックアップしてしまったが、
    江國女史の短篇集、11人の少女の夏の体験談を描いた物を読了。
    江國女史の作品といえば、どろどろしたシチュエーションさえも、
    繊細かつ透明感溢れる描写で切り取ってしまう点が特徴的であり、
    今回の作品も一つ一つの思い出が淡く切なく描かれている。

    いじめられるクラスメイト、不思議な大人との出会い、宝物、葬式ごっこ。

    純粋であれば純粋であるほどある意味残酷な一面も持っている少女達。
    そのために現実と現実の間にぽかりと空いた隙間に迷い込んだ少女達。
    夢ではない、しかし現実と呼ぶにはあまりにも儚い世界での体験を、、
    彼女達は「秘密」と称し、誰とも共有することなく自分の胸に閉じこめる。
    本来ならば表面上に出てくることのない世界を覗き見しているわけだから、
    無理やりその体験を共有しようとする読者にしてみれば、
    閉ざされた空間の冷ややかさにゾクリと肌が粟立つこともある。

    11の秘密は、少しだけ気味が悪くて、どこか懐かしい匂いがする。。。

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すいかの匂いの作品紹介

誰にもいえない、とてもどきどきしたから。11人の少女の夏の秘密の物語。最新・連作短篇集。

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