スギハラ・ダラー

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著者 : 手嶋龍一
  • 新潮社 (2010年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103823049

スギハラ・ダラーの感想・レビュー・書評

  • スターリンの鉄の統制下にあった赤軍の動きは深い霧に隠されていた。それだけにソ連の軍事情報は日本の軍部にとってはいかなる手段を弄しても入手したいものだった。情報の世界は等価交換が原則。ポーランド秘密情報部は選りすぐりの対ソ、対独情報を杉原に提供する、その見返りに杉原はポーランド国世紀ユダヤ難民に第三国へ渡航する道を開いてくれる。

    愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ。自らの想像力をはるかに超える自体は将来必ず起きる。それに応える人材こそが国家の安寧を保証する。

    強制収容所は、力の信奉者に変えた。どうしてユダヤ人は敢然と武器をとり組織的に抵抗を試みなかったのだろうか。

    ナチスとソ連、wつの全体主義を相手にポーランド国家のインテリジェンスネットワークはしたたかに渡り合っていた。情勢が酷烈であればあるほど、その祖s木は試練に耐え抜き、たくましくなっていく。
    わが力の源はおのが弱さの中にあり、この言葉を心の中で朗読していれば、いかなる苦難にも立ち向かえそうな気がした。

  • 再読

    出ポーランド記なんかは物語性が高く描写も楽しめたのだけど
    松雷のノミ競馬の映像詐欺やアルカイダや北朝鮮らの会合や
    ユダヤマネーやナチスの略奪絵画や
    やたらスケールの大きな陰謀論説的お題が出ては
    登場人物口を借りて中途半端に纏まって話題が次に移りw
    読者への説明とはいえ
    S&P500の説明を受けるインテリジェンス・オフィサー(笑)に苦笑しながら。

    漫画女帝のような新宿鮫を下手くそにしたようなシビレるゥ的香り、
    でももっと面白くも書けそうなのに色々残念だなぁ

  • 読み始めてすぐ既読本だったことに気づく。

    が、杉原千畝を少し読んだあとだったので、また違う気持ちで読めた。
    まったく知らない市場の世界のお話しにも改めて驚くが、主人公をとってもダンディに描写しようとするところが、手嶋龍一さんのテレビでの真面目な話しぶりと何かギャップがあって、それも少し楽しめる。

  • アンドレイ、松雷、ソフィーの友情がなんか泣かせる。ユダヤ人の苦難を偲んでしまうね。

  • ストーリーがなかなか面白いです。一気に最後まで読みきりました。 世の中を動かすお金の裏の一面を見ることが出来る、深みのある小説だと思います。

  • ウルトラ・ダラーと似た感じの話ではあるが、ややまとまりに欠ける印象がある。ストーリーにスピード感が無く、前作ほどの面白さは感じない。

  • 大戦中の話は面白いのだけど、現在の話はあまり深みがなかったなぁ。

  • ん〜、小説としては非常に微妙な作品でした。
    手嶋龍一作品は、今後読まないでしょう。

  • 書き方がちょっと回りくどい・・・。

  • サスペンス系、世界史ベースのフィクションです。面白い。だけど、作者が年配なので古い言葉が多くてスラスラと読めないのが難点。自分のボキャブラリーが足りないのが悪いんですけど。

  • 前作ウルトラ・ダラーに続くインテリジェンス物です。前作に比べると引き込まれ感は少なかって残念。結末が途中でみえてしまいました。
    前作とは全くの別物と思ってください

  • デビュー作が最高傑作になるパターンか。ずいぶんとやっつけた感がある。ネタの密度もさることながら、小説としての練り上げが相当に不足している。成功したことで読者を舐めたのではないか。

  • FACTAでオススメされていたのを見て購入して読んだ。確かもう3年くらい前の話だ。
    真のインテリジェンスは虚構の中に紛れ込ませるのがプロの芸当であるとは確か作者(もしかしたら佐藤優氏)の弁であったと思う。このフィクションを名乗る物語も現実の北朝鮮拉致問題と浅からずつながっているという期待から、余計に臨場感と緊張感が高まる。
    お話として非常に面白く、主人公の007っぷりも好きである。

  • 第二次世界大戦中に難民とならざるを得なかったユダヤ人たちが、戦後、世界中に張り巡らされた彼らのネットワークによる情報で経済界を席巻する存在となるワケなのだけれども、そもそも彼らが生きのびることができたのは、ものすげえアタマのいいニッポン国領事館領事代理、杉原さんっていうおじさんによる計らいが大きかったのですよ。ということがハナシのさいしょのほうに書いてあったので、タイトルからしてその杉原さんの存在が現代の経済社会にも影響を与えているというようなハナシかと想像しながら読みすすめていったのですが、このおじさんが、「たくさんのビザにサインするの疲れちゃったからゴム印つくってぺたぺた押そうぜ。」って言ったら、おじさんが転勤していってからあとも、そのゴム印で偽造した許可証でユダヤ人たちがロシアからばんばん出国できたので命がたすかりました。っていうココロアタタムル、オイオイおめえホントにアタマいいんかよ的なお役所シゴトエピソードだけを残して以降、まったく出てきませんでした。
    (ジッサイには6000人のユダヤ人を救った人物として、いまも世界から尊敬されてるおじさんですが。)
    あとはもう現代のハナシになって、なんかおカネもちのイギリスのヒトが金沢で美人の芸妓さんといい仲になって「ホ~レホレ好きなモン買っちゃるぞ。おれなんか衝動買いで競馬ウマ買っちゃうモンね~。」みたいなしょーーーもないハナシが延々とつづけられているだけで、経済に明るいヒトがコレでどれくらいたのしめるのかはしりませんが、アッタマのわるい私なんかはなんにもオモシロくなかったデス。
    2ページくらい読んだらすげえ眠くなるので、おかげで読むのに2週間くらいかかっちまいました。

    おおハズレ。

    http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1530.html

  • 始めの方は期待させたけれど、結果は不発な感じ。ストーリーも文章も弱くて残念です。

  • ウルトラダラーのことはすっかり忘れて、ただおもしろかった記憶だけを頼りに買いました。

    結果、「やっぱりおもしろい!」。

    外交とかインテリジェンスものっていうのは、どこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか、分からない部分が大半です。
    でも、そう思えるだけのリアリティと、著者のメッセージがやはり重要なのでは?

    小説の構成上、分かりにくい部分もありますが、それでもいい小説だと思います。

  • 2011/11/30読了。

    インテリジェンスに焦点を当て、リトアニアの領事として第二次大戦時にユダヤ人にビザを発給し続けた杉原千畝から始まる歴史が題材となっている。設定は他の小説と一味違って面白いのだが、自分の中では少々盛り上がりに欠けた。物語として一気に読ませるというよりも、歴史の説明を受けているような気分になってしまったのが原因かもしれない。

  • 旦那チャンが買っていた本。
    全く興味がなかったけれど、
    たまにはいつもと違った本を読むのもいいかもと思い読んでみることに。

  • 雷児とユダヤ少年と少女の関係。グローバルに世界を飛び交い、また北陸に戻ってくる。壮大な物語。スギハラなる美男子の実際に存在した外交官、そしてノンフィクションともフィクションともいずれも否定しない著者の一言。これもラジオ版学問のススメで聴いて読んだ。いつも裏切らない。いい本だ。

  • 世界のインテリジェントを描く対策に感銘した。

  • 1年前に買った本。ラジオに彼が出演し、そのときに彼が進めているのが気になり、購入した。購買動機は他にもあり、ユダヤ人が登場することが気になったからだ。本書は小説というよりも、彼が言うにはインテリジェンス小説に属するのだという。私は一般人なので、内容が本当のことなのか、嘘なのか、見抜く力も情報もない。しかし、本書の神髄は、物事を真か嘘かを考えながら進むスリルが味わえるという点で評価できる。

  • 作者は元NHKの手嶋さん、ワシントン支局の特派員・支局長としてTVでよく見かけた方です。この作品も「インテリジェンス」の世界はそうなのかと、ワクワクする内容で楽しみました。ただ、時代背景や事の成り行きを説明するために、登場人物に無理やりしゃべらせているという感じが少々興ざめでした。

  • 終盤が尻切れトンボなイメージですが、ポーランドから日本に逃れ、世界に散って行ったその後をとてもおもしろく書き上げています。

  • ”ウルトラ・ダラー”の続編です。
    といっても今回は、”偽ドル”は出てきません。

    主人公は同じですが・・・。

    今回はドイツのユダヤ人狩りから”杉原千畝”によって逃れられた人々と
    それに関わった人達のストーリー。

    主人公は、何らかのミスを犯し、査問を受ける身になっていましたが、
    その査問の結果もわからないし、日本を離れてはならないとされているのに、
    あっちこっちに行ってしまうし・・・。

    ちょっと??な感じが残りました・・・。

    ストーリーの内容が”杉原千畝”と”お金”にまつわる話なので、
    ”スギハラ・ダラー”となるのは納得なのですが、
    続編ということを意識して”○○ダラー”とつけたのであれば、
    ちょっとこじつけっぽいかな・・・。

    ストーリー展開も少し力技的なところもあったので、読んでいて
    興ざめしてしまう場面も・・・。

    あまりストーリーの組み立てがうまくないのかなぁ。

    正直、何が言いたいのかわからない小説でした。
    (私の読解力が低いせいも多々あると思いますが・・・。)

    今一です。

  • ウルトラダラーの時のような国家間の謀略の話かと思って読んでみたが、趣が違ってロマンチックな話であった。
    時間軸と世界観のスケールが大きいところは変わらずで面白かったかな。
    スパイ小説としてのスリルを期待していたのでその点はちょっと期待はずれ。

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スギハラ・ダラーの作品紹介

杉原千畝が産んだ現代金融市場の黙示録に、『ウルトラ・ダラー』のコンビが、秘やかな諜報のメスを入れ始めた…。

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