王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

  • 新潮社
3.68
  • (190)
  • (204)
  • (406)
  • (14)
  • (5)
本棚登録 : 1458
感想 : 205
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834038

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 四作続く作品の一冊め。幼い頃とても大好きだったせいか、よしもとばななの本を読むと未読でもなんとなく懐かしい感じがする。それはきっと文章のリズムだったり、言い回しだったりが彼女特有だからなんだろうな、と思う。
    今回の主人公の名は「雫石」。
    そういえば、幼い頃大好きだったあの本の主人公は「みかげ」だったとふと思い出した。

  • 2012.7.15読了。

    謙虚に、丁寧に。むつかしいんだなぁこれは。誰かに何かに、振り出しへ戻してもらわないと、見失いそうでこわい。

  • 『「あんたは山を降りなさい」。薬草のお茶で身体の悪い人を癒してきた祖母の言葉が、十八歳になった雫石の人生を動かす。自給自足の山の生活を離れ、慣れぬ都会で待っていたのは、目の不自由な占い師の男・楓との運命的な出会い。そしてサボテンが縁を結んだ野林真一郎との、不倫の恋だった。大きな愛情の輪に包まれた、特別な力を受け継ぐ女の子の物語。ライフワーク長編の幕が開く。』

  • 10年前に一度前半だけ読んだことを記憶している。また読み始めてみると。雫石がなんだか今の自分の状況と似ている気がして不思議。

  • 何度読んでも、なにか癒されます。
    植物にはなにか力があるのかもしれない。

    自分のできる事を出来る範囲で、こつこつとやっていこうと思える作品。

  • 数年ぶりの再読。よしもとばななの本は、いつも読むたびぐっと来る場面が増える。
    植物の好きな雫石が、山をおりて色んな人や植物に守られていくお話。
    こう言ってしまうと、なんだかか弱い女の子のイメージなんだけど、そんなことはない。
    好きなものに熱中し、恋愛によりかかりすぎず、近くにいる素敵な占い師、楓にもずけずけ物申す。
    出来事というより、生きる力やなんかを表現するときには、とにかく言葉が尽くされている。
    心洗われるお話。

  • ずっと読みたくて探していて、やっと読めたのだけど、
    なんだかわたしには合わなかったかも。
    ファンタジーっぽい物語はにがて。
    ばななさんはすきなんだけどなあ。
    つづきは読まないかもしれません。

  • スピリチュアルで、良くも悪くもばなな節。

  • なんだかサボテンが欲しくなりました。おばあさんが言った「最高のものを探し続けなさい。流れに身をまかせて、謙虚でいなさい。」いいコトバです(o-´ω`-)

  • その4を読んで、あらためてその1を読んだら
    なんてふわっとした軽い物語だったんだろうと思った。


    はじめて読んだときよりも ずいぶんと軽くなって
    あとに続く物語の壮大さの序章だったことに気づく。


    それでも きちんと 言葉のひとつひとつが澄んでいて
    なんども読みかえして、おぼえておきたい文章がたくさんあった。


    これからやっていく仕事の志があるから
    仕事に対して、迷ったとき、雑になったとき、この本を何度も読もうと思う。

全205件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしもとばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×