- Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103834038
感想・レビュー・書評
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表現力がすごい!
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祖母から伝えられた、自然の力を借りて人々を癒す、サボテンの魔女、雫石。
同じように代々見えないものを見る力を持ち、占いで生計をたてる楓。
この二人の物語の序章といった感じでしょうか。
筋だけ追えばなんてことないお話。
なのに、なんでこんなに癒されるのでしょうか。
サボテンが燃えてしまった時、自分まで悲しくなってしまった。
雫石のおばあちゃんがすごくステキ。
サボテンを好きになった理由が切ない。
おばあちゃんの言葉、覚えておきたいものがたくさんあります。
「ずっと変わらない生活なんて全然面白くないよ。」
「人のいるところには必ず最低のものと同時に最高のものもあるの。憎むことにエネルギーを無駄使いしてはいけない。最高のものを探し続けなさい。流れに身をまかせて、謙虚でいなさい。」 -
ずいぶん昔に読んで、「あれ?こんな話だったっけ?」という感じにあっさり読み終えてしまった。
この占い師の男の子は、他の小説に出てきた不思議なオブジェを作る子に似ている。誰だったかなぁ。 -
2014.10
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王国1~4をまとめて。
ばななさんらしいスピリチュアルな小説だった。
でも、人間や環境についてのややお説教臭い雰囲気が
鼻について、他の作品よりは好きになれないかも…と思っていたが、
最終巻4巻のラストで、パパ2がノニに対して語る場面ですーっと氷が溶けるように
それまで物語にまとわりついていたぎこちなさが消えていった。
そして、あとがきのばななさんの言葉も素直に腑に落ちた。
「彼らの奇妙なライフスタイルをまねる必要はない」とあったけれど、
物語に登場する人たちは妖精の域に達しそうな超越ぶりなので、
読んだ瞬間に無理でしょ、と思わず苦笑いしてしまった。
そのあとに続く「ただ、自然とともに常にゆれている心、そこだけ読んでもらえれば。」という言葉には素直に共感できたけれど。
「これからしばらくは大変な時代が続くだろう。
直感と本能を信じ、自分を保つことをたえず続けていかないと、
生きていくのが困難になるのではないか」
というあとがきの言葉は2010年春に書かれたもの。
そのばななさんの慧眼にぞくりとしたが、
どんな状況でも人は適応して生きていくんだと思う。
そのときに必要なのが物語なんだと、実感できる小説だった。 -
ひさしぶりによしもとばななを読んだ。目的はその3の台湾編。はじめてかと思ったけど、これ過去に読んだことあるわ。とデジャブをかんじさせるのがよしもとばななだと思っている。でもこれは本当に読んだことがある。敏感すぎる人々の日常。うらやましくもあり、おそろしくもある。私は敏感な人が苦手。心がみすかされるような気がするから。でもそう思っていることもみすかされそうで、実は仲良くなれそうな気がする。そんなことを想いながら読みました。私も分かり合えるサボテンのような存在がほしい。心を磨かなくちゃね。ととりとめのない感想を書きなぐってしまったわ。その2も読むわ。
(201511) -
よしもとばななさん、久し振り。
スローな出だしって感じ。 -
雰囲気はとても好きなのだけど、個人的には慣れない言葉使いというか文章で、地に足がつかない読み心地。だけどドキッとする文章が必ずあるのが印象的。
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2012.7.15読了。
謙虚に、丁寧に。むつかしいんだなぁこれは。誰かに何かに、振り出しへ戻してもらわないと、見失いそうでこわい。