ハゴロモ

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  • 新潮社 (2003年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834045

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ハゴロモの感想・レビュー・書評

  • よしもとさんの作品は、若い頃に読んでいた。
    けれども、なんとなくしっくりこなくて、遠ざかっていたものの、レビューを読んで、気になって読んでみた。
    今読んで、こんなにしっくりくる話を!と自分にびっくり。
    まあ、私にもそれだけの変化があったということだ。
    なんとなくスピリチュアルに読めるところもたくさんあるし、生きるってそうだよな~と気づかされることもたくさん。
    なんとなく、手元に置いていて、繰り返し読みたくなる本かもしれない。

  • かなり好きな作品かもです★ミ。
    なんとも独特な世界観で、非現実的なお話しをすっぽり受け入れてしまった自分自身にびっくりでした(>・)/。

    霊的とでもいいましょうか・・・。
    それでも「こんな体験ってどこかにありそう」なんて思えてしまう(^-^)。

    よしもとばななさんの作品は暗めの「死」が登場しがちですが、この作品では、なんだか「死」の中にも希望があるみたいな、ちょっとなごんだ雰囲気で、気持ちよく読み終えることができました♪。

  • 発売当時(13年前)読んだきりだったのを再読。装丁がとても素敵な本。

    癒しの小説、という表現がぴったり。
    8年にも及ぶ交際のあと不倫相手と半ば捨てられるかたちで別れた主人公のほたるが、東京から北国にある地元に束の間戻ることを決める。
    祖母が営む風変わりな喫茶店を手伝いながら、田舎のゆるやかな暮らしのなかで、かつての知人や新しく出逢った人々の優しさに触れ、擦りきれた心を徐々に癒していく。

    よしもとばななさんの小説らしく、“死”というものがすぐ側にあって、しかもそれはとてもむごい形で亡くなっていて、残された人の悲しみはいつまで経っても完全に消えることはない。
    そこで傷つき立ち上がれないままでいる人に触れることで、主人公も自分の傷に向き合う。
    出逢いの奇跡とか、不思議な力とか、信じない人にしてみたらまったくの眉唾物だろうけど、人間の勘だとか縁というものは科学だけでは解き明かせない力を秘めているものだと私は思っていて、この小説にはまさしくそういったものがたくさん詰まっている。

    回復する力というのは偉大だ。
    人の優しさだけではなく、時間の経過だけでもなく、その人の回復力だけでもない。すべての要素が絡み合って、徐々に自分を取り戻していく。
    その時間はまさに“ハゴロモ”みたい。
    5年前の自分に読ませてやりたい。笑

    ほたると、るみちゃんという友だちでもなく家族でもない特別な関係がとても素敵だと思った。かけがえのない縁というのはこういうものではないか、って。
    よしもとばななさんの小説を読むと、こういう間柄って羨ましいなぁと大抵思う。

  • 一度、途中で読むのを止めたの。
    気が進まなくて。
    ほんの少し時間をおいて
    また読み始めてみたら、癒された。
    今が、この本を読むタイミングやってんなぁ。

    静かに時間が進んでく。
    他愛もない、再生の話。

    本当にハゴロモのような話だった。

  • 川原に座って川を眺めたい。
    ケーキを食べながらお茶を飲んだり、ひとの作ってくれたインスタントラーメンを食べたり、したいなぁ。
    名もなき偉人に会いたいなぁ。
    神秘的な出会いのなかで普通に生きている人たちのやさしさや逞しさに涙がでた。

  • うまい。
    一気に読んでしまった。ページを次へとめくりたくなる。登場人物がどこでどのように、どんなきっかけで過去からいまにつながっていくのか、隠されている謎を解くような気持ちで読み進めた。ヒントがちらちら現れているのに、人がそれに追いついてけない歯がゆさや、ある瞬間に時間や距離や夢現を越えてばちっと合わさるときの身震いするような体の反応。ヒントのピースがつながってこたえのような(合ってる・間違ってるとかの答えとは違うもの)ものが現れたときは、ちょっとうるっときました。そういうのってあるんだろうなと。
    この作品は著者的に物語が「降って」きてそれをそのまま書いた。という。読んでいてそういう気がした。書かされているんじゃないかな~と思った。

  • 久しぶりによしもとばななの好きな本に出会えた。初期の頃を感じさせる作品。ふわっと優しく癒される。私はこうゆう彼女が書く、落ち込んでどん底だったりどうにもつらい精神状態にいる時の文章がすごく好きみたい。共感を覚える。負の気持ちを優しく的確に描写してると思う。そして治癒力。少しずつ、無理なく、また前へ進む力をつけていく感じ。さりげなく元気になれそう。何度でも読みたい文章だった。実際、二度読みしたし。図書館で借りた本だったけど、久々に所有したいと思った本だった。手元に置いて読み返したくなる作品。

  • 大好きな本。
    手元に置いておきたい本。


    10年を費やした不倫の恋が終わった主人公の、再生のお話。


    のんびり、ゆったり。

    ばななさんの本は、どうして、こう、ゆったりとした時間をリアルに表現できるのだろう?と感動する日々。

  • 図書館で借りた本。

    川につつまれた現実的なおとぎ話のようなお話。苦しい時、家族が病を患っている時に思い出して読みたい。

  • これは吉本ばなな作品の中では珍しく、他者に薦めてもブーイングの起きない小説だと思った。表紙からあとがきに至るまでを包むノスタルジーと浮遊感、そして自然と人々の在り方がありのままに描写されていて、これは私達が生きてく上で拠り所にしているものばかりだからである。1人で何もせず、ぼうっとしている感覚とこの本を読み進める行為は似ている。この本は教訓や価値観を創造などしないし、共感や感動をもたらしはしない、何もしてくれない本だ。だからこそ必要不可欠で読むべき本であると思った。

  • ファンタジー要素の入った青春小説というか、不思議な世界を感じつつ現実世界を見つめていくようなストーリー。

    ちょうど何とも言えないモヤモヤと落ち着かない気分の時に何気なく手に取った。
    偶然か、必然か、その時の私になピッタリで、読み終えた時には何となく心がほぐれていた。
    そんな小説。
    by副社長

  • 精神安定剤。
    青春小説らしい。再生の物語。田舎のお話。

  • 「たとえどんな死に方をしても、どんなつまらないことの巻き添えになって死んでしまったのだとしても、そのお父さんの魂が汚れることは決してない。つまらない意図で、つまらない人生に行き詰まってはた迷惑な生き方や死に方をした甘えた人が決して、絶対に遺せないずっしりしたものが確かにあるし、それは、形を変えて絶対に続いていくはず。前にみつるくんが言っていたような、因縁とかおばあちゃんの偉大な足跡のあおりみたいなものも、確かにあるかもしれない。でも、その遺していく力の重みこそが、きっと人間が唯一このどうしようもなくたまらない世界の中に置いていける何かなのよ。」

  • 川の流れのようなお話。
    心と体は繋がっているのだから無理をするなとか、言われてみれば当たり前なことだけれど、そういうことを「おとぎ話」の中できらきらと見せてくれるのがばななさんの凄いところだと思います。

    いやあ、それにしても、出会った時期が良すぎました。自分の信じていたものがグラッグラに揺らいでいたとき、よくわからない何かに縋ろうとして失敗していたときにこの本を読むことができて、本当に人生巡り合わせだなって。

    全然関係ないですが、ばななさんの小説は絵本だな、と思います。最終的な原点。

  • 2015/04/16 読了 長らく不倫してた人の失恋話。年齢的に悲惨じゃないので爽やかに読める。だらだらと続く恋愛が終わった後、回復していく感じがリアル。別れて数年は嫌なことばかり思い出すけど今は良かったことを思い出すことが多いなぁ←私事。素敵な家族と新たないい出会いがうらやましい。サッポロ一番をミックスして食べたくなる。

  • 長野に行ったばかりだったから、
    千曲川を思いだした。
    千曲川沿いにタクシーで走ったのを思い出した。
    長野は本当に山のすそ野が広くて、
    ヨガでも山をイメージして自分のすそ野をただ延ばして広げていくポーズがあるのだけど、
    ああ、これが山のすそ野ってことか・・と思ったのだった。
    地元は山に囲まれているけれど、どこを見てもこんもりしたてっぺんが見えていたものだったから。

    みつるくんのお母さんが、
    自分のぐっと固くなった心と正面から向き合う姿を見て、
    ふとわき見をして楽しんでみたり、
    自分でも判らないままに誤魔化してみたり、
    逆に反面教師にしてばねにしたり、
    そういう風に心を抱えていくことは簡単なんだけど、
    そうじゃなくて、その心にまっすぐ焦点を合わせて行こうとする姿にはっとした

  • るみちゃんいいな。
    るみちゃんの外見が、小学校から知ってる友人の姿で脳内再生された。

    吉本ばななはじめて読んだけど、ファンになったな。たくさん読みたい。

    時間の経過で心が治癒されていくかんじとか、なにかに気づくかんじとか、ふと気付いたら流れに流されて落ち着くところに落ち着いた感じとかがすごく既視感あった。素敵すぎる。

  • 失恋して弱った主人公が田舎に帰ってゆっくりと立ち直っていくはなし。
    ことばがやさしくて温かい。時間が経つのをおそれないっていいな
    C0093

  • 手痛い失恋後田舎に帰って自分を再生していく物語。ほわほわ優しい人がいっぱいでてきて、でもなんてことない日常。
    ファンタジーなエピソードを絡めて描いたふんわりした色彩の物語だった。
    いろんなことに余裕があるときと弱った時に読むとしみるかも。攻撃的な時には向かない。

  • ああ~~、これ、もう一度読みたい。借りてきます。
    突然人と縁が切れる哀しみ、突然襲ってくるその時の心がどうしようもなく揺れるあの感じ。

  • ばななさんの作品にでてくる、つながっているひとにやっとあえたうれしさは、なんとなく理解できる。

  • 少し弱った時に何度も読んでいる本。
    恋愛ではない愛情の素晴らしさよ!
    読み終えたころには、サッポロ一番のラーメンが食べたくなります(笑)

  •   不倫にやぶれた私が田舎に帰り徐々に癒されていく話。私と母が心の病にかかっているみつるくんと、子どものころから母親はいるけれど、孤独を抱えているがためか霊のようなもの不思議なものが見えるるみちゃん。互いにかかわりあい寄り添いあうことで癒されていく。ホワンとしてゆっくりじっくり読める。何気なくそばにいることやそっと待つことの大切さを感じる話だった。

     またしても疲れた人、傷ついて人が癒されていく話を読んでしまった。自分がとても疲れているというわけでもないのになあ。巷に、この手の話が多くなっているから手に取ってしまう気がする。

  • はじめてのばななさん作品。言葉が綺麗でやさしくふんわり、その分パワーに掛ける感じ。強く印象に残らない…というか。

  • ただただ、優しかった。
    何度も泣きそうになった。
    今、読めて、良かった。

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ハゴロモの作品紹介

失恋の痛みと都会の疲れを癒すべく、故郷に舞い戻ったほたる。雪に包まれ、川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切なものを彼女はとりもどせるのだろうか-。言葉が伝えるさりげない優しさに救われるときはきっとある。人と人との不思議な縁にみちびかれ、自分の青春をあらたにみつける静かな回復の物語。

ハゴロモのKindle版

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