なんくるない

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  • 新潮社 (2004年11月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834069

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なんくるないの感想・レビュー・書評

  • 沖縄を舞台に、沖縄へやってきた人たちの話。
    沖縄の大きさ、懐の深さに人は惹かれてやってくるのだろう。
    日常から遠い場所ということで、いろんな思い切りをつけるための
    踏ん切りをつけることもあるのだろう。
    踏ん切ること、新しくスタートを切ること、いろんなきっかけを
    人は探しているのだろう。

  • ばななさんの作品に当たり外れは大きくて、私はどうも恋愛がメインになってしまうとだめみたい。それは私が若すぎて経験がないせいでついていけないだけなので、話がどうというのではなくて。キッチンとかTSUGUMIとか、家族とか友人との交遊に重きを置いている(というより主人公が比較的若い)「吉本ばなな」時代の作品のほうが共感できる。今作だってあと10年後20年後に読んだらきっと「わかる!」ってなる……だろう。

    短編集。相変わらず文体はとても好き。めちゃくちゃ影響されるのはなぜなのか……描写が生々しいから呑まれるの?
    一番好きなのは「リッスン」。男の人が語り手でびっくりしたのと、ちょっと下品だけどやっぱり十四歳の彼女がいいキャラしてた。大人の女性が相手だったら、ただの爛れた恋の話で終わっただろうけど、十四歳ならではの奔放さと精神的にたくましいギャップが面白かったです。あと二篇は夫婦の話。
    「ちんぬくじゅうしい」のおばさん然り、ばななさんの話に出てくる、キーパーソンになる女性がなんか好き。みんな説教じみてるし、すべての言葉に共感できるわけじゃないのにね。

  • 沖縄に関する短編集

    最初の「ちんぬくじゅうしい」がなんだかハマらず、読むのやめたくなったので、他の話は飛ばして、表題の「なんくるないさ」を読みました。

    自分と正反対の人と結婚してうまく行かず、離婚してしまった桃子が、沖縄旅行へ行き、人と出会い、これまでの人生を振り返りながら、今後を見据えて行くお話なんだけど、こちらはとても良かった。

    吉本ばななの小説は、お話っていうか、心の中で考えてることを淡々と綴っている感じに近いなぁと思う。だから、主人公の気持ちに共感出来る話は、しっくりくるんだけど、共感出来ないと、ダラダラとしてて退屈だなーと感じてしまうなぁと思います。

  • 飽きるほど泳ぎ回ってもまだ広かったあの家は、たったふたりの不安定な男と女が作っていただけのものだったということを、大人になって知りきっと誰もががく然とすることになる。





    深刻さは伝染するからね。深刻になっていいことなんて一個もないよ。



    深刻になると息がつまって、しゅうって力が抜けちゃうからね、たくさん食べて、笑って、運動して、何事もたかったように、意地でも元気に生きてなきゃ。





    ひとりだと、ちょっとしたことをしゃべりあう人がいないから、かえって五感が研ぎ澄まされる。うるさい場所にいればいるほど、心は静かになっていく。



    「そんなに遠くないよ、今、ここにいるじゃん。気持ちの上で来ようと思えば、人は来るよ。来ないのは気持ちがもうないときだよ。簡単なことさ。」






    ちんぬくじゅうしい…家族の空気
    足てびち…こんな夫婦になりたい
    なんくるない…東京でれるかな。生きているだけで楽しい、ってひとでありたい




    「だって、自分と寝たことで誰かに泣かれたら、冷静になっちゃうわよ。」
    「ああ、そういう意味じゃなくて、嬉しいんだよ。」
    トラは言った。
    「うまく言えないけど、時間がもったいないような感じが止まらないんだよ。たまにこういうことがあるよ。どうしようもなくなって、自分が止まってしまうんだ。



    *・*・*・

    読むべき時に読めた、ベストタイミング!って膝をうちたくなるような本だった。沖縄、生きる、男女、そんなかんじ。
    よかったなー。なんかいやになったら、はじめのみっつを読み返そう。
    人生は短いのだから、ゆるゆると楽しいことをしていればいい

  • よしもとばななの作品を読むといつも思うことだけど、
    この作品は特に「言葉を丁寧に選んでいるな」と感じました。
    心情も、情景も。

    こんなに優しくて潔い、気のいい人たちが周りにいたらなーとうっとりしてしまうくらい、魅力的な登場人物がたくさんでてきます。
    私が沖縄好きなこともあり、内地の人が沖縄に憧れる心境に
    とても共感できる箇所がいくつもありました。

    仕事の昼休みを心待ちにしながら読んだ作品です。

  • 吉本ばなな。
    吉本ばななだ。
    「なんくるない」のもどかしくも言いたい感じは伝わる。難しいよね、こういうことを言葉にするのって。言葉にしながらどっか、違う方に行っちゃいそうな。でも、あーわたしだけじゃなかったんだなぁって、みんなこっそり思ってるかも、みたいな。

    沖縄って遠い。まだ、わたしにとって行ってみたい土地になってない。いつかそんな日が来るかな。

  • 近々沖縄に行くので、テンションを上げる為に読んでみようと思った一冊。

    あたしはタイトルにもなってる、「なんくるない」という話が一番好き。

    沖縄に行ったら時間の流れ方が違うし、パワーがすごいし、全部が素直に真っすぐダイレクトに入ってくるかんじ。やっぱりそうよねぇ!って思いながら、優しい気持ちになりながら、あたしはあたしでいいのかもなと思いながら読みました。

    「…体と考えとやってることがいちいちばらばらになると、きっと簡単に病気になっちゃうんだ。…」

    うんうん、ほんとにそうだ(笑)

    早く沖縄に行きたいー!

  • 大切な人を失って落ち込んだり、心を通わせ合える人に出会って喜んだり、生きていると良いこととそうでないことが繰り返しやってくる。どんな人生にも波がある。辛い時、そう思うと少し心が楽になるような気がする。「人間ってそんなにはがんばれないものだから……。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから」こんな言葉をかけてくれる人物は小説の中にしか存在しないかもしれない。わたしもがんばりすぎてたかな。肩の力がふっと抜けた気がした。

    p27幸福な午後が夕方に向かってゆったりと流れていった。

    p69これからの人生、私は自分で選んだ人生のあまりの重みに、何度もだめになりそうになるだろう。

    p100「でも君は思い通りに生きたいんだろう?少しも人に合わせてやっていこうという気持ちがないんだろう?不器用そうに見せかけているけれど、奥の奥では人を見下しているんじゃないの?だからわかる人にはわかるんだよ。」

    人間ってそんなにはがんばれないものだから……。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから。

    「自分でそう決めたなら、大切なことね。」

  • 沖縄へ旅行に行くことになった時に読み始めた本。

    仕事に疲れた時、行き詰まった時に、思い出して読みたいと思った。

  • 沖縄を舞台とした短編集。
    それぞれに共感できる部分とできない部分があるが、ばなな氏の描く夏の、海の、緑の描写はいつも強烈に胸にしみてくる。

    「ちんぬくじゅうしい」が好き。
    「なんくるない」はあまりピンとこなかった。
    好みは分かれるんだろうな。

  • 分かるところは分かる。分からないところは分からない。分からなくても面白い。
    あとがきで、よしもとさんが自分は観光客だと言っているのが嬉しかった。外の人間が沖縄に対して感じること、外の人間しか描けない心の動き。
    私は最初のちんぬくじゅうしいが一番好きだった。

  • 『なんくるない』って言葉に魅力を感じて読んでみました。沖縄を舞台にしている短編小説で、読んでいると本当沖縄にいる気分になり、頭が休まる感じでした。

    人間関係、寂しさ、満たされない心で、自分らしさや、どう生きたいかが分からなくなった時に読んでみると、ふと力が抜けて、自分がどうしたいか背中を押してくれるようなお話でした。

    今の世の中は、便利な事も沢山だけど、いろんな疲れる事も沢山。。自分が居心地がいい場所や一緒に居心地がいい人と、ゆったりした気持ちで過ごす事が出来る自分になりたいなぁ。って思いました。

    2015年3冊目 2015.3.8

  • 沖縄いいですねー。

  • 沖縄いきたい・・・。

  • 再読。のはずだけど。
    数年前だし、いいか。
    よしもとばなな、ゆったりとなって好きです。

  • 初期のこの作家サンの作品はすごく共感したが、何かがずれてきた感じ。
    度が過ぎてきたというか。
    あの、染み込んでくる切なさはどこに行っちゃったんだろう。

  • 現代の中で無理をしないで自分らしく生きていくことを教えてくれる本。沖縄の土地が傷ついた人々を暖かく受け止めてくれる。沖縄に行ってみたくなった。
    最後の話もいい。読み進めていると、ゆるゆるして風船みたいに空に飛んでいってしまいそうになるけど、最後の話があるから、しっかり糸を掴んで飛んでいかないでいられる。
    自分らしさも時には人を傷つける。大事なものを見失う。
    でも、自分らしくありたい。
    大事なものは見失わないでいよう。

  • ご本人は表題作の「なんくるない」は失敗作である気がする、とあとがきで言っているけれど、ばななさんが日常で感じていることがそのまま表現されている作品なんだろうなと感じながら読んでいたので意外だった。

    おきなわの、ほっとする世界観が続く作品ばかりで、おきなわに行ってほっとしたくなった。
    そして、最後の「リッスン」で、沖縄に幻想を抱いて来る旅人を、突き放したもうひとつの視点で描いている、という構成にはっとして、またよかった。

  • あたたかでゆるやかな沖縄の地を舞台とした短編小説集。ちょっと疲れてすれてしまった大人が読むと、心がほぐれそうな内容でした。

    旅は現地の人との交流があってこそ深く記憶に残るものになるんだよなぁって思った。

  • 若くてかわいくて、世間を知らなかった女優さんが、離婚して、ステータス何も無い年下と恋に落ちる話。

    沖縄に行きたくなります!

  • ちんぬくじゅうしいの読みたくなさは異常。結局二話目から読んだ。
    私は吉本ばななの頃の盲目的信者なのですが、やはりばななさんの言葉にたまに潜む真実にハッとさせられる。
    日常生きていて感じている事をこうもきっちり言葉にさせられると好きだなーと思ってしまうって。

  • (「MARC」データベースより)
    なんてことないよ。どうにかなるさ。大丈夫だよ…。沖縄という場所が、人が、言葉が、声もなく声をかけてくる。沖縄を愛するすべての人へ贈る、何かに感謝したくなる最新小説集。

  • 大好きな短編集。
    沖縄がテーマです。

    ピンキーちゃんとトラのお話がとっても好き。
    大事にしてたものや人と別れたとき、読みたくなるのです。

    泣きたい夜は泣ける小説を知っているに限るなぁと。

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