なんくるない

  • 新潮社
3.55
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834069

感想・レビュー・書評

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  • 近々沖縄に行くので、テンションを上げる為に読んでみようと思った一冊。

    あたしはタイトルにもなってる、「なんくるない」という話が一番好き。

    沖縄に行ったら時間の流れ方が違うし、パワーがすごいし、全部が素直に真っすぐダイレクトに入ってくるかんじ。やっぱりそうよねぇ!って思いながら、優しい気持ちになりながら、あたしはあたしでいいのかもなと思いながら読みました。

    「…体と考えとやってることがいちいちばらばらになると、きっと簡単に病気になっちゃうんだ。…」

    うんうん、ほんとにそうだ(笑)

    早く沖縄に行きたいー!

  • 大切な人を失って落ち込んだり、心を通わせ合える人に出会って喜んだり、生きていると良いこととそうでないことが繰り返しやってくる。どんな人生にも波がある。辛い時、そう思うと少し心が楽になるような気がする。「人間ってそんなにはがんばれないものだから……。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから」こんな言葉をかけてくれる人物は小説の中にしか存在しないかもしれない。わたしもがんばりすぎてたかな。肩の力がふっと抜けた気がした。

    p27幸福な午後が夕方に向かってゆったりと流れていった。

    p69これからの人生、私は自分で選んだ人生のあまりの重みに、何度もだめになりそうになるだろう。

    p100「でも君は思い通りに生きたいんだろう?少しも人に合わせてやっていこうという気持ちがないんだろう?不器用そうに見せかけているけれど、奥の奥では人を見下しているんじゃないの?だからわかる人にはわかるんだよ。」

    人間ってそんなにはがんばれないものだから……。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから。

    「自分でそう決めたなら、大切なことね。」

  • 沖縄へ旅行に行くことになった時に読み始めた本。

    仕事に疲れた時、行き詰まった時に、思い出して読みたいと思った。

  • 20160811

  • 沖縄を舞台とした短編集。
    それぞれに共感できる部分とできない部分があるが、ばなな氏の描く夏の、海の、緑の描写はいつも強烈に胸にしみてくる。

    「ちんぬくじゅうしい」が好き。
    「なんくるない」はあまりピンとこなかった。
    好みは分かれるんだろうな。

  • 分かるところは分かる。分からないところは分からない。分からなくても面白い。
    あとがきで、よしもとさんが自分は観光客だと言っているのが嬉しかった。外の人間が沖縄に対して感じること、外の人間しか描けない心の動き。
    私は最初のちんぬくじゅうしいが一番好きだった。

  • 『なんくるない』って言葉に魅力を感じて読んでみました。沖縄を舞台にしている短編小説で、読んでいると本当沖縄にいる気分になり、頭が休まる感じでした。

    人間関係、寂しさ、満たされない心で、自分らしさや、どう生きたいかが分からなくなった時に読んでみると、ふと力が抜けて、自分がどうしたいか背中を押してくれるようなお話でした。

    今の世の中は、便利な事も沢山だけど、いろんな疲れる事も沢山。。自分が居心地がいい場所や一緒に居心地がいい人と、ゆったりした気持ちで過ごす事が出来る自分になりたいなぁ。って思いました。

    2015年3冊目 2015.3.8

  • 沖縄いいですねー。

  • 沖縄いきたい・・・。

  • 再読。のはずだけど。
    数年前だし、いいか。
    よしもとばなな、ゆったりとなって好きです。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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