王国〈その4〉アナザー・ワールド

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  • 新潮社 (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834083

王国〈その4〉アナザー・ワールドの感想・レビュー・書評

  • 再読。
    何気無しに、本棚から手を伸ばすと、
    この本の世界の中にどっぷりと。
    「王国」シリーズは、取り留めがない感じ、又は川の流れのようなそんな感じで好きだ。
    出てくる登場人物も個性的で好きで、
    「王国」シリーズの中でも、集大成的なこの作品は、旅したことのない場所をまるで登場人物と一緒に旅をしているような気分になる。
    滋養があるそんな作品だと感じる。

  • 王国の続き。楓の子どもの話。
    設定は突飛すぎる!
    猫の女王の妻に先立たれ、猫探し業をする絵描き。
    楓の子どもはレズで失恋してるし。


    まぁでも相変わらず心地よい感覚はたくさん。

    あぁ、あの場所で、あの人と過ごした、あの時間はなんて素敵な時間だったのだろう。

    自分は自分のよしとすることを、静かに、もくもくとするしかないし、自分のよしとしない事が起きたら、静かに離れればいい。

    ただ自然の様子を眺める時間を人生に取り入れようか。

    あの人のことが好きなのは、あたしに何かを与えてくれるからじゃなくって、あの人の生き方そのものが好きだからなんだよなぁ。

  • 王国シリーズの最後の一冊。
    時は流れて、雫石の娘であるノニが主人公に。物語の集大成とも言えるんだけど、単なる終わりとはまた違って、書かれていないだけで登場人物たちの人生は続いていくんだろうなぁ、なんて思わせられる。
    温かい感情が自然と沸いてくるような、やさしい気持ちになれる小説です。今年の終わりに読めて良かった。

  • この物語の植物と人間のかかわり方にとても憧れてしまう。
    ひとつの仕事を一生懸命にすること。
    恋は落ちるものなので後で考えると何故と首を傾げるような
    相手であっても、暴力的な激しさで落ちてしまうこと。
    ここに存在することは物凄い奇跡であること。
    人間って怖くて凄い。
    私も傷ついているときに精霊に手を貸してもらえるような
    生き方ができるといいなと、半ば本気で思う。

  • 雫石の娘の物語。こうなるだろうなという感じに物語が
    進んで行ってしまうので、だいぶ前に読み終わって
    そのままになってしまっていた。
    悪い作品ではないけど、なんか物足りなさも感じる。

  • 2010.09.22 初読 個人蔵書

    1~3を読み返して、4もついに買ってしまった。借りようと思ってたのに待ちきれなかった。でも買って良かった。手元に置いておきたい一冊だから。

    主人公が雫石の娘になってる!娘から見た雫石が、変だけどたくましくなってて嬉しかった。

    今回はつい親目線で読んでしまった。
    とてもとても暖かい。

    「苦しいときは、小さいときのことを思い出してね。ほんとうのパパと、パパ2と、私がどんなにノニちゃんををかわいがって育てたか、パパは死ぬとき、どんなにあなたがいることに感謝していたか。~~~もしもこの世に神様がいて、こんな目で人間を見ていたら、なにひとつ淋しがることはない、そういう目で、あなたは見つめられて育ってきました。~~~たとえばあなたが今死ぬとしても、ママにはなにもしてあげられない。それはあなたの人生、あなたの問題だから。そんなことになったら、ママも死ぬかと思うくらい苦しむと思う。でも、ママは、そういう意味では悔いをもっていない。あなたを愛し、無事を祈ったそのことには一点の曇りもない。」

    「あなたはとても優しい子に育ちました。優しい言葉しか言えないくらいに。だからつらいことも多いかもしれないし、親たちはこのいろんなものがある世界の中で、実際にあなたを守ってあげることはもうできない。でも、いつでも、あなたの優しさを大切に思っています。どうかそのままで、優しくいてください。」

    「~~~だれもだれかを裏切ったり背いたりしないよ。だれも悪くはない。時間が流れてるだけだ。そして自然にその人の思う方向に変わっていくだけだよ。~~~今日は今日の光だけを見て、精一杯体も心も動かして、とにかくただ生きるんだよ。楓にもらった大事な命を、大事にしてくれ。俺は君にいつもそれだけしか望んでない。~~~とにかくそんな感じでもかまわない、とにかく生きていてほしいと思う。」

  • くびをながーくしてこれが出るのを待ってた。待たせただけあって、さすがのばなな節です。王国3までとのつながりに気づいたときの衝撃がすごかった!小説の中の「命があるから生きているのであって、なにかを成すために生きているのではない」っていうところに強く心揺さぶられました。

  • やっと読めた一冊。

    これは私にとってすごくすごく大切な一冊になりました。

    私は私のままで生きていっていいんだと、心を捩曲げて抑えて「しなければならない、すべきだ」という呪いから自由に生きる事を許してもらった様な一冊でした。

    王国シリーズは私が生きにくくなったり、無意識に自分を閉じ込めてしまった時には、本当にすごい解毒剤を積んだ船になるだろうなぁ。

  • 雫石の娘ノニのお話。王国ってそういうことか。

  • (16.10.)

    雫石の娘が主人公となる続編。

  • 王国シリーズのラスト。

    1~3までのヒロイン雫石の娘が新たなヒロインとなっている。

    よしもとばななの世界、ファンタスティックワールド。

    好き嫌いくっきりする作家だよな~とおもう。

  • 王国1~4をまとめて。

    ばななさんらしいスピリチュアルな小説だった。
    でも、人間や環境についてのややお説教臭い雰囲気が
    鼻について、他の作品よりは好きになれないかも…と思っていたが、
    最終巻4巻のラストで、パパ2がノニに対して語る場面ですーっと氷が溶けるように
    それまで物語にまとわりついていたぎこちなさが消えていった。

    そして、あとがきのばななさんの言葉も素直に腑に落ちた。
    「彼らの奇妙なライフスタイルをまねる必要はない」とあったけれど、
    物語に登場する人たちは妖精の域に達しそうな超越ぶりなので、
    読んだ瞬間に無理でしょ、と思わず苦笑いしてしまった。

    そのあとに続く「ただ、自然とともに常にゆれている心、そこだけ読んでもらえれば。」という言葉には素直に共感できたけれど。

    「これからしばらくは大変な時代が続くだろう。
    直感と本能を信じ、自分を保つことをたえず続けていかないと、
    生きていくのが困難になるのではないか」
    というあとがきの言葉は2010年春に書かれたもの。

    そのばななさんの慧眼にぞくりとしたが、
    どんな状況でも人は適応して生きていくんだと思う。
    そのときに必要なのが物語なんだと、実感できる小説だった。

  • 出だしからなんとなく、雫石の子どもの話っぽいなーと思ってた。幸せであれ。

  • 片岡さんがとてもよいー
    最後でちょっと泣きそうになった。

    新しいひとたちと、生きてゆこう。

  • キズキが死んで直子は生きていくことができなかったけれど、
    楓が死んでも雫石は生きていくことができた。
    片岡さんと結婚までして、法律上も家族になって、
    中心に楓をおいてなお生きていけている。
    生きていくことが怖くなくなる最終巻。

  • このシリーズ良かった。おそらく娘が一人暮らしするときに一式買って渡すと思う^^

  • ただただ家族で公園へ行って、お母さんが作ってくれたおかずとコンビニのおにぎりを頬張って、ちょっとからだを動かして、噴水の水しぶきにあたって、ベンチでぼうっとして、それだけの休日。そんな日があるから、生きていたいとそう思ったきのうのような本だった。

  • やはり、昔みたいに120%共感してのめり込むことはないけれど。
    ひたすら自分の信じる素敵なものだけ語るんじゃなくて、違うものを言い訳してる感じが、すっ飛ばしたくなっちゃうけど。
    覚悟とか、信念とか、そういうものを感じさせる。

  • 愛の形は定型でないと教えてくれる。形に拘らず、物事の本質を考えて感じて生きている登場人物が魅力的。

  • 王国シリーズの完結に相応しいお話でした

    なんとも言えないな~
    よしもとばななさんの作品は優しくて不思議で近くて遠い世界
    綺麗すぎてびっくりする世界
    こんな心の人がいるなんて驚きだな

  • 王国シリーズのその後。読んだら幸せな気持ちになれるというお約束感は、最終巻でもやっぱり健在でした。

  • 作中に出てきたキノとノニが出会った場所であるミコノス島。気になって調べてみると白を基調とした陸地と真っ青な海と空が印象的で、写真を見ただけでも素敵な場所だと伝わってきました。ばななさんの世界観に今回もとっても癒されました。

    文章も映像も長編だからこそ描かれてるし伝わってくるものってあるから(短編は短編で、また味があるんだけど)長編にどっぷり浸かるのが個人的に好きな方なので、大好きな作家さんでそれができてしあわせだった(笑)

    特にパパ2とノニのイルカウォッチングの場面でじーんときた。。


    ”私は、ああいうまとまり方よりも、完璧でないものが好き。動くものが好き。でこぼこして不器用なものが好き。あなたのパパや、あなたのパパを愛しすぎて体を壊したパパ2や、あなたを育ててヒスを起こしている私のほうが好き。そこには、私にとっての自由があった。そう思う。”

    "だれもだれかを裏切ったり背いたりしないよ。だれも悪くない。時間が流れているだけだ”

    ”なにを滞っていたんだろう?なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも、港に見える船も、全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。”

  • 順調に「王国」シリーズを消化していってる。<その3>が通過点だったなら、ここは休憩所。それもあまりに居心地のいい。

  • ニノが前作の主人公の雫石の石の強さを受け継いでいて、傷つきながらも進んで行く姿はとても共感できた。

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王国〈その4〉アナザー・ワールドの作品紹介

視力の弱い占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、そしてパパを愛するパパ2…。3人の親の愛を一身に浴びて育った片岡ノニは、陽光降るミコノス島で運命の出会いをした。その相手は、"猫の王国の女王様"と死に別れた哀しみの家来・キノだった。

王国〈その4〉アナザー・ワールドのKindle版

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