瞳の中の大河

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著者 : 沢村凜
  • 新潮社 (2003年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103841043

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瞳の中の大河の感想・レビュー・書評

  • じっくりした話だった。アマヨクの透明感と、死んだ後にも人々の心に残る感じがいい。

  •  読んで良かった。後半、こんなに泣くとは思わなかった。なんだかな。

  • 長年の内戦を終らせ、国に平和をもたらす。信念を胸に、野賊との闘いに生涯を賭けた軍人テミズ。祖国を愛し、人を深く愛した孤高の男の波乱に富んだ人生を描く。

    非常に重い、骨太ファンタジー。ファンタジーですが児童書ではなく、一般文芸として出されるのが正しいです。
    テミズは狡猾で、人間臭いところもある男ですが、その中には一本の太い芯があるやっぱり崇高な人物でした。
    終盤で殿下が即位して、物語が一気に動きたすところは実に快感。ただ、惜しむらくはどんな国で、どんな文化があって、どんな気候で、どんな風土で、どれくらい産業が進んでいるのかなどが書かれていなかったことが残念。
    ですが、タイトルにふさわしい大河小説でした。

  • アマヨク、頑張った。

  • わあ!文庫にならないのが不思議なくらい、めちゃくちゃ面白かった。一生を描くわけなのでやはり急ぎ足にはなるけど、俯瞰したところからの視点が合っていたかも。映画を観ているようでした。
    ちなみに、2012年に文庫化しました(びっくりした)ことを追記します。

  • ファンタジーにカテゴライズすることにとまどうほどの、超重量級だった。
    一人の武人の生き様を、冷静な目で、しかし骨太に書ききった物語。
    これは大人のためのファンタジーだ。むしろ子どもには勧められない。

    「国のために」。そして、「あの方」のために。
    愚直に、理想を現実とするために、武人として野賊と戦い続けるアマヨク。
    そんな「英雄」アマヨクに対する酷い仕打ちに、途中は辛くなって何度も止まりながら読んだ。
    (というか耐え切れず、最後の方を確認してしまった・・ガーン)
    カーミラの生き様も壮絶だった。
    強い信念があれば、ここまで不屈に生きられるのだろうか。
    最後は展開が早すぎるようにも思ったけれど・・・、
    しかも、こんな裏切りが最後にわかるなんて・・・。

    “「あいつは知らなかったよ。最後まで、高潔な人物だと信じていたよ。」”

    これはアマヨクにとって救いなのか。

    沢村さんの本、別のも読んでみたい気がするけど、だいぶ重いので迷ってしまう。

  •  架空の王国を舞台とするファンタジー小説、というよりは、骨太な歴史大河活劇と言った方が近い。
     内戦終結と国家平定を目指して野賊との戦いに身を投じ、波乱の生涯を送る主人公は、清廉潔白なだけの軍人ではない。
     英雄でありながら人間臭く、理想を掲げつつも泥臭く、武骨に且つ柔軟に、信念を貫いてゆく。
     周辺の人物配置も巧みで、二転三転する展開と相関関係は、まさに物語の醍醐味。
     権謀渦巻く政争、肉親の相克、裏切り。
     王国の歴史のうねりを描ききる、簡潔で力強い筆力に圧倒され、陳腐でウェットな感慨など、容易に押し流される。
     それでも、静かな終息に遣り切れなさが残るのは、主人公の想いが、結局のところ一方通行だったのかもしれないと感じてしまうから。
     アマヨクが、(平和への希求とは別に)個人的な願望として心の底で欲していたのは、敬愛する『彼』唯一人に認められ、愛されることだったのではなかろうか。
     対する彼が、あくまでその母親にこだわってアマヨクを切り捨て、政治的な判断であったにせよ、当初からの背信が判明した後は、どうにも哀しさが拭いきれない。

  • 2011/03/08 読了

    最後、切なすぎて泣きました。

  • 信念を持った軍人アマヨク・テミズの一生。
    彼が本当に生きていたかの様な読後充実感。
    あの人物が、なぜ、そうしたのか、その心の奥までも読み終った後にずっと想像してしまう。
    沢村さんの本は大人の為の読みごたえあるファンタジーだと思います。なんで絶版なんでしょう・・・。

  • これだ!タイトルがわからなくてずっと探してた本。
    文句なしにおもしろく、ページを繰る手が止まらなかった。

  • 表紙をめくると地図、さらに頁をめくると遊び心のある目次。わくわくしながら最後まで読みました。沢村凛さんの作品を初めて読みましたが、他の本も読んでみたい!そう思うくらい素敵なお話です。

  • 読書完了日2009年04月24日。うわうわうわー、沢村さん、大好きです!骨子のしっかりした大人のための大河ドラマファンタジー。ちょっとご都合主義なところもあったけれど目をつぶれる程度です。ただやっぱり名前は難しいんですね…(汗)それだけなんとかして欲しい…(切実)

  • 「ヤンのいた島」(第10回ファンタジーノベル大賞受賞)が面白かったので、読んでみた。泣きどころはなかったけれど、一気に読んでしまった。面白い。
     地震が起こるタイミングがどうもなぁ、とは思ったけれどまあ、よし。主人公のアマヨク・テミズは誠実と信念を絵に描いたような人物。カッコイイ。最後は幸せになって欲しかったんだけどな。最後はえっ?そんな!!で、終わってた。

  • 東西に大河が流れ、3つの山脈を持つ異国の地では、貴族による搾取が行われ、野賊による反乱が起こり内戦が恒常化していた。
    平民出身の軍人アマヨク・テミズが、国軍と正義という矛盾をはらんだ二つを勲に掲げ生き抜いた壮大なファンタジーだ。
    実直な人柄や懸命な生き様は華麗な歴史絵巻の主軸としてぶれず、魅力的だ。
    どうなるんだろう、という単純で根源的な物語の力に強く引かれた。王道で、しっかりとした骨の太いファンタジーだと思う。

  • 正統派骨太歴史ファンタジー。こりゃ面白かった。貧しい村に生まれた少年が、理想に燃え、一軍人から英雄と謳われるまでに出世して行くのです。しかしメイデン殿下、しょっぱなから出て来るから、もっと活躍するのかと思ったよ。

  • 無駄の無い文章でとても読みやすくサクサクと進みました。主人公であるアマヨク・テミズの生涯をアマヨク自身からの目線ではなく、第三者の目線から描いていて、物語は淡々と、本当に淡々と進んで行きます。

    全体的な雰囲気は好きですし、物語もなかなか面白かったと思います。ただ、私の中で「アマヨクの信念」=「南域将軍そのもの」の構図が出来てしまって…だって南域将軍の言うがままにアマヨクがほいほいと動くんですものー。アマヨクが南域将軍に恩義を感じているのは分かりますが、果たしてそれが自分の「信念」とまで成り得るものなのでしょうか…う〜ん。私の読み方が歪んでいるだけ?終章でのオーマと南域将軍との遣り取り、セノンとマリタキとの遣り取りは良かったです。

  • 野には叛乱軍を名乗る野賊がはびこり、中央では貴族たちが権力争いを続ける。そんな架空の王国で信念から野賊征伐を志し、英雄となる男の一生を描いた架空の歴史ドラマ。
    目次が凝ってて良い。中身を読む前からもう面白いような気になる。
    もちろん中身も負けずにいい。

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瞳の中の大河の作品紹介

険しい山に囲まれ、悠久なる大河が流れる王国。長年続く野賊との内戦を終らせ、祖国に平和をもたらす-正義を胸に、理想を貫き、どんな状況でも、「生」を信じ、国を愛し闘い続けた大佐・テミズ。この男が人生を賭け、夢見たものは…。人々を愛し、孤高の生を全うした男の壮大で波乱に富んだ人生を描く、新鋭による圧巻の長編小説。

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